ドッグショーでワクワクしよう!楽しみ方のコツ


ドッグショーも時代とともに変化してきています。クラブ展や連合展などは見学は無料ですが、大きな展示会場を借りて行われるFCIのインターナショナルショーは有料になりました。企業の出展ブースも時代とともに顔ぶれが変わり、犬種グッズのお店が減ったこと!
昔も今も、ドッグショーはさまざまな情報が集まる場所。イヌが好きならマナーを守りながら、とことん楽しんじゃうことです!

 

ドッグショーは動物園?

ドッグショーに行く目的として、お友達が出てるから応援に、とか、仲間が集まるから、とか、買い物がしたいから、などいくつかあると思いますが、大きなショーの場合は犬種図鑑や写真でしか見られないような珍しいイヌたちが、動物園のようにショーの会場で出会えるワクワク感があります。
特に大型犬は大きなショーともなるとたくさん集まります。全盛期に比べればめっきり減りましたが、“ショー会場で会いましょう” を合言葉に、ミニオフ会があちこちで見られます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

また、犬種本来の姿が見られるのもドッグショーならでは!犬種によってはパピークラスとアダルトクラスでスタイルが違うこともあります(特にプードルではパピーとアダルトでカットスタイルが違うことが規定されている)。
毛色別に審査される犬種もあるので、「この犬種にはこんな毛色もあるんだ~」など、飼っている犬種、好きな犬種の毛色について知ることもできます。

 

タイムリーに楽しむには?

ドッグショーといっても、一年を通して(夏場は減ります)全国で開催されています。全犬種・犬種群・単犬種クラブ展、クラブ連合展、FCI展、ジャパン展とあり、ショースケジュールはJKCホームページで確認できます。
多くの犬種が見られる押さえておくといい大きなショーは、FCIの東京インター、大阪インター、ジャパンインターでしょう。

ドッグショーの開始時間は大きなショーはおおむね午前8時30分から(クラブ展は午前9時頃から)開始され、ブリード戦(犬種ごとの審査)から始まります。
多くの犬種を一同に見られるのはグループ戦(だいたい午後から始まります)。1~10グループがグループごとに審査されるので、ポピュラーな犬種から珍しい犬種まで、多くの犬種が見られます。

 

ショー会場ならではのショップは?

大きなドッグショーの会場には必ずお店が出展しています。そのお店をのぞいて買い物するのもお楽しみの一つ。ドッググッズやファッショングッズ、グルーミンググッズ、フードやおやつなど、イヌに関するさまざまなショップが並びます。

03掘り出しモノを探してみよう。にぎわう出展ブース

 

04会場にはこだわりのオヤツがお得な価格に

 

05犬種別のアクセサリーでは昔から人気の高いブース。フレンチの置物。これは人気の商品だとか

 

また、ハサミやクリッパー(バリカン)、コーム、プラッキングナイフ*などグルーミングやトリミング専門の道具を販売するショップがいくつか出展しているので、プロの使う道具を見ることができますし、購入することもできます。
シャンプーやコート剤などのヘアケア用品もレベルの高いものがありますよ!それぞれのショップのスタッフは扱う商品に対して、みなさんプロ意識をかなり持っているので、遠慮なく相談してみるといいでしょう。

*ワイヤーヘアーなど硬い毛質の犬の毛を手入れするための道具

06キュートなウエアやグッズもたくさんあります!

 

大きいショーではショー以外のイベントも

日本最大のドッグショーである「ジャパンインター」では、さまざまなイベントが行われます。ハンドラーの技術を競う「ハンドリングのコンペティション」やドッグスポーツの「アジリティーJKCカップ」、トリマーの全国大会「トリミング競技大会」といったイベントから、一般の飼い主さんたちが楽しめて勉強になる「ハンドリング教室」「しつけ教室」、災害現場で活躍するイヌたちの「災害救助犬実演」、警察犬の仕事を見せる「IPO実演」など、普段では見られないようなイヌたちの仕事やイヌと人との絆の素晴らしさを改めて認識することもできます。
見て、参加して楽しめるのも魅力の一つです。

07IPOの警察犬実演風景。FCI国際訓練試験の高度な作業です。

 

人とイヌが一体となるドッグスポーツ、アジリティー競技

 

09トリミング競技会の様子。トリミング犬種が勢ぞろい。(トリミング犬種は”シザーリング犬種”、”スイニング犬種”、”プラッキング犬種”にわかれる)

 

犬種選びの情報ゲット!

ショーの会場には、ブリーダー、ハンドラー、トリマーなど犬種ごとのプロフェッショナルが集まっています。パドック(出陳前の準備をするところ)では出番を待つイヌたちがお手入れされていたり、ブリーダーやハンドラー、オーナーなどがイヌたちのそばにいます。邪魔にならないようにパドックを見たり、ブリード戦のときのリング(審査を行うエリア)の周囲をブラブラしたりして、好きな犬種や犬種選びのヒントを彼らから聞き出すこともショー会場ならでは。

10“ぺディグリーアワード”を受賞したイヌたちの写真。実は、愛犬ルーサの娘ちゃんの写真も貼ってあります^^

一緒に生活したい犬種を選ぶ前に、そして今一緒に生活している犬種のことをもっと知るために、さまざまな犬種の正しい知識をもっと身につけることが大切です。そのためにも、気軽にドッグショーに遊びに行くことをお勧めします!

 

◆参考資料
JKC「Gazette」
「くわしい犬学」誠文堂新光社

 

<関連リンク>

ドッグショーがわかる!基本の「キ」

花岡佳イ子

ドッグライフ・キュレーター、フリーエディター&ライター、サウンドヒーリング協会認定セラピスト、ペットの行動コンサルテーションHHP認定、アニマル・クリスタルヒーリング・ファシリテーター、 JAH認定アニマル・コミュニケーター 長年の編集者生活のうち半分以上をペット関連、特にイヌの月刊誌や書籍の編集に関わる。日本で最初のトリマー向け雑誌「Groomer」編集長、月刊「wan」編集部、その後、仲間たちと株式会社A.D.SUMMER’S(出版・編プロ)を立ち上げ、誠文堂新光社「DOGFAN」の創刊から…

tags この記事のタグ