BBQはアクティブに走りまわる必要もないので、意外と老犬向けのレジャーかもしれません。ただ疲れやすいのでこまめに水分補給し、無理はさせないで!
のびのびと休んだGW(ゴールデンウィーク)が終わり、なんだか心の支えを失い、五月病になりそうな時期ですが(笑)、そういうときは次なる楽しみを見つけましょう。5月後半や、6月梅雨の合間の晴れ間を狙った週末に、私はなぜか毎年のようにバーベキュー(BBQ)に繰り出すことが多いです。この時期はまだそれほど暑くもないし、寒くもないし、そしてビールが美味しい季節の到来だからでしょうか!(←ここ大事♪)。
愛犬の気持ちや体調に配慮し、かつ、ほかの人にも迷惑をかけないようにする、スマートな犬連れBBQを楽しむ術を紹介しましょう!
<ポイント1> 犬同伴OKの場所を探す
まず犬も一緒に行ってよいBBQ会場を探しましょう。たとえば東京都では公営の公園でも、犬がOKの場所とダメな場所があります。ルールは守ります。そして周りの人に迷惑をかけないように配慮します。
すると「あら、ワンちゃんがいても、いい子にしているわね。一緒に連れてきてもらえてよかったね」と言ってもらえたりします。こういうささやかな互いの歩み寄りが、将来的にもっと犬連れOKの場所が増えることにつながると思います。頑張りましょう。
地元でも探してみてくださいね。
また河川敷などでは、犬の同伴を普通に許してくれるところも多いかと思います。わからないときは管理事務所などに事前に問い合わせをしてみるとよいでしょう。
<ポイント2> 犬の安全管理と、犬が退屈しないような前準備をする
犬同伴OKの場所でも、ほかの来場者がいる場所ではノーリードは厳禁です。世の中には小型犬でも苦手な人がいます。ましてや、周囲は美味しい焼き肉のにおいがプンプンしている場所です。よそ様の食べ物を狙ってもいけないし、鳥串ごと飲み込んだら危ないし、バーベキューコンロをひっくり返すようなことがあったら愛犬が火傷をする危険もあります。
しっかりつないで管理しましょう。ただし、そのためBBQ中は、繋留時間が長くなりがちです。繋留用のワイヤーリードやペグ(杭)などを用意していくとよいでしょう。
ペティオ (Petio) 愛情しつけ犬具 ロングワイヤーチェーン 4.5mm レッド
犬も長時間つながれていると、リードだと噛み噛みする子もいます。ワイヤーなら噛みきれません。河原やビーチなど、繋留する木がないときに便利です。
河川敷やビーチなど、つなぐ場所はないところでは、アンカーやペグを持参するとよいです。リードを噛む子の場合は、ワイヤーリードも準備
犬用 ワンちゃんを簡単係留 K9アンカー
また、人間が飲み食いしている間、ずっと犬は待たされっぱなしという光景をよく見かけます。退屈だと無駄吠えなどの原因となるので、私は、犬のための骨などを持参し、犬も青空のもとで、何かを無心にかじる体験をさせたりします。ベタベタするような生の骨も、アウトドアなら挑戦しやすいです。
そのほか、たとえばペースト状のものを詰めて凍らせたコングなどを用意していくと、犬は夢中になるし、熱中症対策にもなります。自分が楽しむものだけではなく、犬が待ち時間を楽しめるグッズを持って行く準備をしましょう。
Kong(コング) コング M
<ポイント3> 当日は犬から目を放さない。定期的に一緒に遊ぶ、走るなどの気分転換を
犬友達とのお喋りは楽しいし、ビールもすすむし……と、人間が夢中になる気持ちは痛いほどよーくわかるのですが、犬を同伴させている以上、飼い主の責任と自覚を失ってはいけません。犬を足元にフセさせて、撫でながらビールを飲んだり(かといって、酔っぱらっていても犬に人間用の味の濃い食べ物や加熱した鳥の骨を与えちゃダメですよ)、よその犬や子どもに対して愛犬がどんな反応をするのか観察したり、つねに愛犬の様子を気にかけて、相手をしてあげましょう。
それでこそ「愛犬連れBBQ」の醍醐味です。また目を放さないように見張ることは、愛犬をアクシデントから守ることでもあります。
愛犬クーパーに、凍らせた生の羊の骨を与えてみました。意外と柔らかくあっという間に完食。
また、つなぎっぱなしにしていると犬もうっぷんがたまりますから、定期的に広い場所へ移動して歩かせたり(BBQコンロのそばでウンチされると食欲を失う人もいるので少し離れた場所へ行きましょうね)、一緒に遊んだりして気分転換をさせてあげることも大事です。
つながれっぱなしで延々鳴いている犬もいますが、それでは周囲の理解は得られません。BBQに夢中になりすぎず、つねに愛犬の存在を気にかけることが、犬連れBBQの大切なルールです。
<ポイント4>熱中症には気をつけて
人間はビールやジュースを飲んで水分補給たっぷりですが、うっかりしていると犬たちがカラカラになっている可能性があります。水飲み茶碗が空になっていないか、木陰の下にいるかなど、熱中症にならないように注意することも欠かせません。蒸し暑くなり始めの初夏は、実は、真夏以上に犬の熱中症患者が増える時期です。まだ体が暑さになれていないことと、飼い主もつい「これくらいならまだ大丈夫かな」と油断してしまうからでしょう。
熱中症は、本当にあっという間になります。さっきまで元気いっぱいだった犬が、急にハアハアして、目もうつろ、ぐったりして、死んでしまうこともある非常に怖いアクシデントです。楽しいレジャーのはずが、そんなことになったら本当に悲しすぎます。
油断せず、水分補給をこまめに行い、風通しのよい涼しい場所につなぎ、ハアハアしていないかなど愛犬の様子をつねにチェックすることを忘れないでください。
また駐車場の車に荷物を運ぶ往復時間や、コンビニに買いだしに行くときなど、ほんの数分でも文字通り命取りになることがあります。家族や友人に協力してもらい、犬だけを車内に残さないようにしましょう。
▼参考資料:真夏の車内温度-短時間で熱中症の危険!【JAF】真夏の午後12時から4時間、駐車条件の異なる車両(ミニバン)を5台用意し、炎天下における車内温度を測定。約15分で30度超えの危険指数に達し、30分後には40度を超えます!※出典:一般社団法人 日本自動車連盟 (JAF)サイト
なんだか注意事項が多くなりましたが、こうしたポイントを気をつければ、本当にBBQは楽しい愛犬とのレジャーです。1日中アウトドアで一緒に過ごし、いろいろな人に可愛がってもらう体験はとてもよい社会化トレーニングにもなるとも思います。
事故が起きないようにポイントを押さえて、大いに盛り上がってくださいね!
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<関連外部リンク>
東京都のバーベキュー場リスト【ペット同伴可】by Walkerpuls