愛犬との旅行はいつどこに行っても楽しいものです。先代犬の頃から考えると、もう25年ほど犬との旅を続けてきた私ですが、どんな場所でもお天気でも楽しくなかったことは一度たりともありません!今回は温暖で南国のリゾート気分も味わえる、千葉県の南房総エリア・車の旅をご紹介します。
広大な房総半島は、エリア別に出かけるのがおすすめ
愛犬と旅行、と考えた時に浮かぶ場所はどこでしょうか。住んでいる地域によって異なるとは思いますが、東京に住んでいる私の場合はいくつか候補に挙がる地域があります。
そのひとつが千葉県房総半島。東京湾アクアライン連絡道を使えば千葉の入口の木更津までは1時間足らず、房総半島の先端近くの館山でも1時間半程度で行くことができるので、旅の候補地としては近くて身近な場所になっています。移動に時間が取られないので1泊でも十分ゆっくり過ごせるところも魅力です。
ですが房総は面積がとても広いのでエリアを分けて考えるのがおすすめです。
いざ房総へ!愛犬との旅の始まりはアクアラインから
旅の始まりを感じるのは景観が変わった時、風の匂いが変わった時。私たちがそうであるように、犬たちもきっとそのことを感じているはずです。一緒にわくわくしながらの旅のスタート。房総への旅の場合、私はアクアラインでの景色がその始まりとなっています。東京に住んでいてもお台場や横浜など海は割と身近なものですが、長いトンネルを抜けた先に突如開ける景色を見るといつもとは違う高揚感を感じるのです。
アクアラインの名所が「海ほたるPA」です。名所だけに時期や時間によってはかなり混雑するのですが、やはり一度は訪れておきたい場所。ペット同伴が可能なのは駐車場、通路、展望デッキなどのオープンスペースとなっているので、飲食店や物販店には入れませんが、展望デッキに一緒に上がって景色を見られれば十分です。
それにまだ旅は始まったばかり。ここならではの景色を楽しんで、人間のお手洗いを済ませたら次の目的地に向かいましょう!
アクアラインからの眺めはいつ見ても爽快です。ほとんどの場合、波は穏やかでたくさんの船が行き交い、空には旅客機が飛び、運が良ければ富士山を眺めることもできます。愛犬には関係ないと思うかもしれませんが、私たちがリラックスしていることは愛犬が安心していられる重要な要素です。
ここでアクアラインを走行する時の注意点をいくつか。
●トンネル内はその外よりも温度が高くなります。特に夏場はかなりの高温になるので車内の温度計を見ながら愛犬に適切な温度にしましょう。
●オンシーズンは渋滞のメッカになります。海の下と海の上ですから乗ってしまったらどこへも逃れられないアクアライン。長時間外に出られないのは犬たちにも厳しい状況となりますので、渋滞予測を見て出発時間や帰宅時間を調整しましょう。
●上りの渋滞にはまりそうだったら、木更津のアウトレットで時間調整するのも良い方法です。お散歩したりテラスで食事したりして渋滞解消を待ちましょう。
●景色が良くてもわき見運転はもってのほか。我慢してくださいね。また、風速10m以上の強風が吹くことがあり速度規制がかかることもあるということも頭に入れておきましょう。
千葉県は道の駅天国!愛犬と散歩やカフェを楽しむ
愛犬との旅行での楽しみのひとつに「道の駅」に寄るというものがあります。最近の道の駅はどんどん広くそして進化していて、ドライブの休憩に寄るだけのものではなくなっています。
千葉県には29ヵ所もの道の駅があり、南房総エリアの海沿いにはそれぞれに特徴を持つ10ヵ所以上の道の駅がひしめいています。愛犬と共に美しい庭園やお花畑でお散歩したり、カフェで一休みしたり、美味しい特産物を購入したり、道の駅だけでもたくさんの楽しみ方がありますよ。
●道の駅 ローズマリー公園
ちょっと道の駅に寄ろう、というよりここをお目当てに行くこともあるのが「道の駅 ローズマリー公園」。
元々はシェイクスピアにちなんで作られた「シェイクスピア・カントリー・パーク」という公園で、生家を復元した建物や教会と庭園の雰囲気はまるでイギリス!10年ほど前に「道の駅 ローズマリー公園になりました。
道の駅になる前から何度も足を運んでいて、少し雰囲気は変わったものの未だに好きな場所です。以前はなかった農産物直売所も広く、種類が豊富です。入り口横にある売店でソフトクリームを買ってベンチで食べるのも楽しいですよ。
道の駅 ローズマリー公園
住所:千葉県南房総市白子1501
TEL:0470-46-2882
営業時間:9:00~17:00
休館日:無休(年間数日臨時休業有)
●道の駅 とみうら 枇杷倶楽部
南房総ではどの道の駅に行ってもお花が綺麗に咲いていることが多いのですが、お花畑目当てならここもおすすめです。「全国道の駅グランプリ2000」で最優秀賞を受賞した千葉県屈指の道の駅です。
枇杷(びわ)倶楽部というだけあって、施設内には枇杷に特化した商品がたくさん並んでいます。でも施設内に犬は入れないので私のお目当ては美しく整えられた花壇と、そのお花を見ながら愛犬と食事やお茶が出来るカフェテラスです。
道の駅 とみうら 枇杷倶楽部
住所:千葉県南房総市富浦町青木123-1
TEL:0470-33-4611
営業時間:9:15~18:00
休館日:年中無休
(但し、レストラン等一部お休みの場合が年間数日あります)
●道の駅 おおつの里 花倶楽部
そしてお花といえばもうひとつのおすすめが「道の駅 おおつの里 花倶楽部」。
全国でも有数の花の産地である南房総。南房総と聞いたら「お花摘み」を想像する方も多いのではないでしょうか。
この「花倶楽部」では四季折々のお花摘みを楽しむことができます。ただし、お花畑の中に愛犬の足を踏み入れさせることは出来ないので、ひとりで行く場合はお花摘みはやめてお散歩で楽しみましょう。切り花を購入することも出来ますよ。
道の駅 おおつの里 花倶楽部
住所:千葉県南房総市富浦町大津320
TEL:0470-33-4616
営業時間:〈12月~6月〉9:00~17:00 〈7月~11月〉9:00~16:30
休館日:不定期
以上3つの道の駅をご紹介しましたが、他にもたくさんあるのでぜひお気に入りを見つけて訪れてみてください。道の駅ローズマリー公園公式サイトでは南房総の道の駅の一覧を見ることができ、地図で位置関係を見ながら検討できます。
房総と言ったら海!波打ち際で童心に帰って愛犬と遊ぶ
房総と言えばやはり海。南房総の道の駅のほとんどは海の近くにあるので、ぜひ海とセットで楽しんでください。もし愛犬が水は苦手ということであれば景色を眺めに行くだけでも。思い切りアクティブに楽しめる海もあれば、ヤシの木の下をお散歩しながら楽しむ海もあるので愛犬と自分のライフスタイルに沿って選択してくださいね。
砂浜を楽しそうに走る愛犬を見ると「連れてきて良かった」と思わずにいられません。特に我が家のRepettoは普段ほとんどはしゃぐことがないので、このような笑顔を見るともっと、たくさん海に連れて来てあげたくなります。同時に「後のお手入れが大変だわ…」とも思うのですが。
海での遊びは濡れるだけでなく砂が毛の中に入るので、タオルだけでなくブラシなどのお手入れグッズを持って行った方が賢明です。
またこれは超小型犬限定かもしれませんが、海の近くには特にトンビなどの猛禽類が多いので、足元だけでなく頭上にも注意してください。体重1.6キロしかない我が家のRoccaがちょこちょこ歩いていると、結構な確立で猛禽類が現れます。小さな犬が連れ去られたという話を耳にしたことがあるので(この話は直接聞いたわけではないですが、手に持ったおにぎりを奪われた子供を目の前で見たことがあります)、普段とは違う危機管理をするようにしています。
犬連れで宿泊できる、千葉県南房総エリアおすすめのホテル
アクティブな海遊びではなくても、海を臨む場所なら気分はリゾート。宿泊するホテルを海の近くにして部屋から眺めるだけでも十分その感覚が味わえるので、そのようなところを選ぶのも良いですね。
●ハウススタジオ ステラリゾート/プチホテル ステラ
1日2組だけしか泊まれない特別感のあるリゾートホテル。目の前に広がる海と、ドッグランで走る愛犬を眺めながら大人の休日が過ごせます。
ハウススタジオ ステラリゾート/プチホテル ステラ
住所:千葉県南房総市千倉町忽戸601-1
TEL:0470-44-2620
●白浜オーシャンリゾート(旧:リゾートイン白浜)
オーシャンビューの客室と広いドッグラン。夏にはドッグプールも出現!ドギーラウンジのランチと共に日帰り利用も可能です。
白浜オーシャンリゾート
住所:千葉県南房総市白浜町白浜2784
TEL:0470-38-2511 FAX:0470-38-5154
●ポルトメゾンルームス
白を基調としたインテリアが心地よいホテルです。カフェのみの利用もできるので、ゆったり座れるソファ席でのランチやスイーツを楽しんで!
ポルトメゾンルームス
住所:千葉県南房総市千倉町川口301
TEL:0470-43-1008
南房総は愛犬との旅行初心者にもおすすめ
1泊2日の旅であれば、1日目にお花畑やカフェで優雅に楽しみ2日目はアクティブにという楽しみ方はいかがでしょうか。帰る日なら多少汚れてもいいかなって思えますしね。道の駅はいくつもあるので2日目は初日と違うところへ行って新鮮な野菜やフルーツを購入して帰るのもおすすめです。たくさん買っても良いように大きめのクーラーボックスがあると安心ですよ。
南房総は今回ご紹介した限られたエリアだけでもたくさんの楽しみ方があり、どのシーズンに訪れても花が途切れることがない美しい場所です。また、道の駅は楽しいだけでなく大きな駐車場が併設されているので、車を停める場所に困らずに愛犬を気分転換させてあげることができます。もし旅慣れてない場合はそれだけでも安心できますよね。
日常からちょっとだけ離れた小さな旅が大好きです。これからも愛犬と共にわくわくしながら続けていきたいと思っています!
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