【前編】 【後編】
Dog Life Designのプロジェクトとして始まり、2013年に一般社団法人となった
Do One Good。代表はDog Life Designの代表でもある
高橋一聡さん(右)と、理事の松原賢さん(左)。
自由大学よりスタートしたDo One Good
ペット業界に転身し10年を経たISSO(高橋一聡)さんは、新たな挑戦として2013年7月、Dog Life Designのプロジェクトのひとつとして2009年にスタートした任意団体Do One Goodを、一般社団法人として独立させました。Do One Goodの主な活動は、犬や猫などの動物たちとの出逢いの場を、さまざまな団体の垣根を超えて提供することです。
「犬猫の殺処分問題を知り、保護団体の方と一緒にDog Life Designの店舗で里親譲渡会を始めたんです。その頃、世田谷区にある IID世田谷ものづくり学校 内に自由大学ができ、僕も若い世代に混じってワークショップに参加しました。そこで、犬が捨てられていてモッタイナイという話をしたのがDo One Goodの活動が始まるキッカケです。」
2008年に殺処分された犬猫の数は35万頭で、ちょうど駅前の放置自転車の数は38万台。古い自転車を再生して、新しい価値を見出すことができるように、捨てられた犬猫もレスキューし、ケアやトレーニングを施し、新しい飼い主に譲渡する場を作りたい……ISSOさんの思いは、健全で持続可能な循環型社会のあり方のひとつとして、受講生たちの共感を得ました。
「まったく犬に関心がない人たちが、興味を持ってくれて。それ手伝うよ、一緒に名前を決めようよと、決まったのがDo One Good。“一日一善、日々発犬”というイメージで譲渡会をやりたいと若い子達がいってくれて、それを採用したんです。」
自由大学の仲間たちが名付けたDo One Good、頭文字を集めるとDOGになります。
青山のファーマーズマーケットで譲渡会を
Do One Goodのビジョンが定まった頃、ISSOさんは青山(港区・東京)の国連大学前で毎週末行われているファーマーズマーケットと出会います。
「スーパーで売っている野菜と、農家の人たちが自分たちで食べる野菜の作り方は違うということは知識としてはあるけれど、実際にファーマーズマーケットで会った農家の人が、うまいから食ってみろと手渡された時に、その味に衝撃を受けたんですよ。ファーマーズマーケットは野菜を売りたいのではなく、本質的な気付きを与えるためにやっているんだと思いました。これは犬の問題も同じですから、僕たちも仲間に入れて欲しいと頼みました。」
そして2010年、保護団体の協力を得て、ファーマーズマーケットの一角で、譲渡を目的としたDo One Good Parkがスタート。ペットショップの犬しか知らない子供たちにとって、経験の場にもなるようにと、子供と犬の触れ合いの場を用意することもあります。
毎週、土日に青山の国際連合大学で開催されるファーマーズマーケット。
Do One Dog Parkの開催時間は日によって異なるため、
事前にホームページでスケジュールの確認を。
「ゆくゆくは街全体をペットショップにしたいという思いがあるんです。ペットショップというのは生体販売と、物販、医療やトリミングなどのサービスが入ったら成り立ちますよね。例えば、Do One Goodでは、青山で生体譲渡をしていますし、恵比寿ガーデンプレイスのクリスマスプレイス(2013年12月期間限定で開催)ではペットグッズを販売しました。施設をわざわざ作らずに、既存にあるものをうまく利用して人々が行き来するのが、未来のペットショップという形ではないかと思うのです。」
ティックとタックが繋げたたくさんの家族
ISSOさんの人生を大きく変えた愛犬、ティックとタック(アイリッシュ・セターの兄弟)。今は二頭とも他界しましたが、彼らとの出会いをキッカケに繋がっていったDo One Goodは、ISSOさんにとって最も大切なプロジェクトに育ちました。
次の春には、Do One Good Parkで繋がった飼い主さんや預りさんが、300人を超える規模で集まる里帰りイベントを企画中です。Do One Good Parkで新しい家族と出会った犬たちとの再会を、ISSOさんは今からとても楽しみにしています。
もっと知りたい! Do One Good!
Do One Good ホームページ http://doonegood.jp/
健全で持続可能なペットとの出逢いの場「Do One Good PARK」を運営する一般社団法人Do One Goodの今がわかるホームページ。譲渡会スケジュールなど最新の情報が掲載されています。
現在、Do One Goodでは、活動をサポートしていただける会員(個人・法人)、ボランティアスタッフを募集しています。(会費、寄付金の全額はDo One Goodの活動費に充てられます)。
サポート会員(個人)になると、限定のオリジナルTシャツとエコバックがもらえます。
※Tシャツの色・柄・サイズはご相談ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://doonegood.jp/support/
高橋一聡さんオススメ「もっと愛犬と仲良くなるアイテム」
「愛犬タックの後脚が悪くなってからは、これに乗せて公園に連れてって、土の上だけ歩かせていたんですよ。」
大型犬のタックの介護ではずいぶんとお世話になったという、三輪自転車。
ISSOさんの犬との暮らしや、未来のペットショップについてのお話は【前編】で!
編集・ライター 中村仁美
4匹のシニア猫と暮らす愛猫家。ネコ・パブリッシング社に入社後、『デイトナ』などのライフスタイル誌の編集部に在籍、子猫を拾って退社。猫と触れ合う時間を増やしたいと、フリーランスの編集・ライターに転身する。2010~2012年、“ねこと心地よく暮らす”をコンセプトとした季刊誌『ねこ』を制作、元ねこ編集長。