噛まれたときにやってはいけない対処法とは?
●鼻をピン!と指で叩いたり、頭を叩いたりするのは効果なし
猫のしつけでは犬以上に体罰的な方法が合いません。人の手は温かいもの、優しいものだということを教えることが大切。威圧的なしつけにより攻撃性が誘発されてしまうので、噛んできたらそれをさせ続けないような動きをすることが基本。いけない行動であることを、タイミングよく音の刺激を使って教えます。
●悪いことをした後は接触しない
噛みついた後に猫がすり寄ってきたり舐めてきたら、「いい子ね」とほめる飼い主さんがいますが、お勧めできません。「いい」と「悪い」が近過ぎて、何がよくて何が悪いのかわからなくなってしまうからです。悪いことをしたら叱る、そのあと何かプラスなことをしてきても、それに対してリアクションはしないこと。
●NGなおもちゃもある
おもちゃには、オススメできないものもあります。例えばレーザーポインター。狩りは追いかけて捕まえて完結、それが楽しいのです。レーザーポインターは“捕まえて終了”がないから、猫にはすごくストレスになる。口でも手でもいいから触れることが重要なのです。
マタタビ入りのおもちゃも、マタタビに反応しない子もいれば、逆に興奮して攻撃的になる子もいる。おもちゃは、その子がどういうふうに使うのか、性格なども含めて選んでください。
以前、妊婦の飼い主さんから、4カ月の猫を大人しくさせたいというご相談がありました。しかし、それは無理な話。一番元気なときで、いたずらもするし走り回りもする。やはり、その動物のことをちゃんと知ったうえで飼うべきだと思います。
散歩がいらない、しつけがいらない、1泊2日ぐらいの旅行ならお留守番ができる…と、気軽に猫を飼う人が増えていますが、例えば西洋猫なら犬に近くて、お留守番できない子もいます。猫という動物のことを知ってから飼わないと、飼い主さんも猫も不幸になりかねません。