犬にも健康優良児コンテストや美男美女コンテストがあるって知ってました?さまざまな犬種が集まって審査を受け、チャンピオンを決めるイベントです。「展覧会」や「ドッグショー」といいます。実はただのイベントではなく、天然記念物に指定されている日本犬などの純血種の犬種には大切な意味があるんです!私と愛犬のサウザーが展覧会に参加した様子とともに紹介します。
展覧会やドッグショーは何をするところ?
展覧会やドッグショーは、ただのコンテストやイベントではないんです。国の天然記念物に指定されている日本犬にとっては、「あるべき姿と性質を守り、手本となる犬を選んで後世に伝える」という大切な意味があります。身近にいる犬なのに大げさな…と思うかもしれませんが、犬種は守らなければ絶滅してしまいます。
現在の日本犬は、柴犬、秋田犬、甲斐犬、四国犬、紀州犬、北海道犬。加えて、越の犬(こしのいぬ)という犬種もいましたが、数十年前に純血種の血統が途絶え、ほぼ絶滅という状況です。実は柴犬以外の5犬種も頭数の減少が危惧されています。近年は日本犬の人気が再燃し、柴犬はまる、北海道犬は携帯電話会社の「おとうさん」、秋田犬はアリーナ・ザギトワ選手の愛犬として注目されています。でも甲斐犬、四国犬、紀州犬も魅力的な犬種なんですよ!いきなりまじめな話からスタートしましたが、展覧会はその犬種の愛好家が集まる場。愛犬の話題で盛り上がれる機会でもあります。
以前出陳したときは下から数えて1位!
さて、愛犬のサウザーの話に戻ります。13年ぶりの子犬ライフを満喫していますが、「もっといろいろなことを楽しみたい!」という気持ちがムクムクと湧いてきました。久しぶりに展覧会に行こうかなぁ。展覧会で審査を受ける場合は出陳の手続きと料金が必要ですが、見学は誰でも無料でOKです。見学を含めると甲斐犬が200頭以上集まるので、甲斐犬好きにはたまらない場でもあります。
ちなみに初代の愛犬ジュウザを出陳したときは、下から数えて1位という記念すべき順位(笑)。参加賞のかっこいいメダルをいただきました。どうせ山梨県まで行くならサウザーにも参加賞がほしい。犬舎*のおじいさんに相談して出陳することにしました。
*犬舎から迎えたエピソード:「甲斐犬の子犬がやってきた!」初代の愛犬を看取ってから2代目を迎えるまで
展覧会のために必要な練習は「立ち込み」
甲斐犬愛護会展覧会の出陳には入会者のみが申し込みできます。審査は年齢に応じて未成犬(生後6カ月〜1歳未満)、壮犬(1歳〜2歳未満)、成犬(2歳以上)に分かれて行われます。サウザーは11カ月なので未成犬の部に申し込み。主催者によって変わりますが、出陳料5000円前後が多いようです。
審査はキリリと立った「立ち込み」、リング内を歩く「歩様」、口を開けて「歯並び」などをチェックされます。サウザーの場合、立ち込みは「立ってマテ」、歩様は「ツイテ」、歯の確認は「歯みがきのあーん」でなんとか代用できそう。展覧会では立ち込みの姿勢が決まると本当にかっこいいんです!本番でしっかり立てるように出陳する犬にはオスワリを教えない方もいるくらい。オスワリマスターのサウザーは大丈夫だろうか?