ドッグトレーナー【後編】 麻布大学SDSのレッスン公開!トレーナーは全員、博士号取得者。 鹿野正顕さん

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レッスンを受け持つ講師陣。左から長谷川 成志さん、代表の鹿野さん、岡本 雄太さん。

【前編】【後編】

麻布大学スタディ・ドッグ・スクール(以下SDS)には、「マンツーマンレッスン」と「グループレッスン」があり、グループレッスンにも、目的や習熟度に応じて5つのクラスがあります。今回は、社会でお手本となるような犬を目指す「マスタークラス」を見学しました。

 

トレーナーは全員、博士号取得者

レッスンを担当する講師3人は、いずれも動物人間関係学分野の学術博士です。犬のトレーニング分野だけでなく、動物の学習のメカニズム、行動治療、動物行動学、介在動物学等について幅広く研究。犬だけでなく、人と動物の関係に通じたスペシャリストです。

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「トレーニングに裏付けがあり、信頼できそうだな、と。」
  ▶ 今村 健さん&クランちゃん(ラブラドール・レトリーバー、1歳9カ月)

reIMG_4259-20130515飼い始めてすぐ、あまりに手に負えないので(笑)、Webでドッグスクールを探しました。SDSは、大学でやっている安心感や、講師の方がみんなドクターなので、トレーニングに裏付けがあり、信頼できそうなのが決め手になりました。最初は個人レッスンから始め、もう1年以上通っています。レッスンは、犬より人が勉強する場。家でのトレーニングを維持するのは難しいので、週1回、こういう場で刺激を受けるのは、気が引き締まっていいですね。ドッグランやパーティーなどもあって、犬と楽しく暮らすという部分でも、とても共感できるスクールです。

 

 

人が犬を学び・犬が人社会のルールを学ぶ

SDSのコンセプトは、「人が犬を学び・犬が人社会のルールを学ぶ」というもの。日本では犬と家族の一員として室内で関わる文化の歴史が浅く、急に家族の一員と言われても、飼い主さんがどうやって犬とのライフスタイルを築いていけばいいのか、知識も情報もないままでした。飼い主さんには、犬についての知識やしつけの方法を習得してもらう。犬たちには人社会のルールを学んでもらう。そうすることで、人と犬とのより良い共生を目指そうというのが、SDSの考え方です。

 

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「臆病な子で、訓練系のトレーニングが合わなくて。」
  ▶ 小泉 正江さん&ルナちゃん(Mダックスフンド、2歳8カ月)

reIMG_4267-20130515人が怖くて吠えるという問題を抱えていました。最初、訓練系のトレーナーの元に通っていたのですが、チョークチェーンによるショックも使うし、臆病な性質で、「これ以上は良くならない」と言われました。

ルナには合わないとも感じていたので、もっと絆を深めて、怖がりな部分を直していけたらと、SDSに通うようになりました。通い始めて約1年ですが、みるみる変わって、コマンドも聞けるように。今では、警戒心が強くて吠えてしまうことがあっても、コントロールできるようになりました。先生方にはすごく感謝しています。

 

 

どんなシチュエーションでも、指示を守れるように

では、具体的なレッスンを覗いてみましょう。取材当日のマスタークラスでは、こんな練習が行われていました。
●「オスワリ」「フセ」「立ッテ」を、どんな順番でも言葉だけで聞けるようにする練習
●飼い主さんが離れても、「マテ」ができるようにする練習。目標は、飼い主さんが教室の外に出るまで。
●飼い主さんの左右どちらでも、付いて歩けるようにする練習

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「オスワリ」。はい、よくできました。次は「立ッテ」かな。

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「マテ」。飼い主さんはどんどん離れていくけど、がまんがまん。

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飼い主さんの左側でも右側でも、しっかり付いて歩けるように。

 

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「何を教えたらいいのかが、わかるようになりました。」
  ▶ 斎藤 博行さん&すずちゃん(柴、2歳5カ月)

0021パピークラスから通って、2年ぐらいです。20年ぶりに犬を飼うことになり、今は昔とは違うから、ちゃんと教わろうと思って。何を教えたらいいのかもわからなかったのが、わかるようになりました。歩行の左右スイッチなど、考えたこともなかったことを教えてもらえ、実際、できると便利ですよね。家ではいい子にできますが、外では挑発されてケンカになったこともあり、まだまだです。でも、本気のケンカかじゃれあいなのか、スクールに通って見極められるようになったし、制御の仕方も覚えました。

 

 

 

生涯、学び続けたり、交流を楽しめる場づくり

SDSには、飼い主さん同士や、トレーナーと飼い主さんとのコミュニケーションの場として、「SDSフレンズ」という会員制度があり、「コミュニティ」という、飼い主さんたちとお茶を飲んで談話する機会が設けられています。
コミュニティでは、クラスでは聞きにくいことや、トレーナーへの質問などがざっくばらんに語られます。飼い主さんも本音を出しやすく、不安や不満の解消にもつながっているようです。

SDSの場合、あまり卒業がなく、飼い主さんは「さらに上は?」と次のステップを求められることが多いようです。そのため「K9ゲーム」や「ファンクラス」なども用意されており、飼い主さんと愛犬が、生涯、学び続けたり、交流を楽しめるように工夫されています。

 

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「無理せず、できる限り続けたいですね。」
   ▶ 高谷 須美子さん&ミックくん(チワワ、12歳)

reIMG_4297-20130515もう7~8年通っています。当時、吠えてばかりで困っていて、学生さんが配っていたパンフレットでSDSを知りました。スクールでいろいろ学ぶことを通して、犬の言葉がわかるようになったのが一番嬉しいです。ミックもスクールに来るとモードが変わる。ご褒美がもらえる楽しい場所になっているんでしょうね(笑)。

今は引退しましたが、K9ゲームにも参加していましたし、コミュニティは週1ペースで参加しています。生涯教育だと思っているので、無理をせず、できる限り続けていきたいです。

 

 

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 鹿野正顕さんのルーツ・ライブラリー 

子供の頃に見た『フランダースの犬』。当時まだ外で繋がれて飼われているのが主流だった日本で、ネロとパトラッシュが一緒に仕事をするという関係性に斬新さを感じた。『ドメスティック・ドッグ』は、バイブルのようなもの。こんなに「犬」のことをマニアックに書いた本は見たことがない。『バカの壁』は、起業の際に読み衝撃を受けた1冊。理屈ばかりで考えては視野が狭くなることを気付かせてくれた。

フランダースの犬 ファミリーセレクションDVDボックス

ドメスティック・ドッグ―その進化・行動・人との関係

バカの壁 (新潮新書)

 

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<【前編】スタディ・ドッグ・スクール代表鹿野さんの想いとは?

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