これはとっても心強い! 話題の「動物看護師」による高齢犬のケアサービスに密着してみました

愛犬を残して家を留守にする時、ペットシッターサービスを利用したことがある人は多いと思います。けれども、愛犬が高齢になってくると、投薬などのプラスαのケアも必要になってきますし、留守中に「何かあったらどうしよう!」という健康面での心配ごとも増えてきます。さらに、認知症や寝たきりなどの介護が必要になると、「このコを残して外出できない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そうした飼い主さんのお悩みやニーズに応えるべく、ペットシッターさん全員が動物看護師で、通常のペットシッターサービス以外にも、訪問看護・介護や、動物病院に連れていって獣医師の話を聞いてくる受診代行も対応してくれるという「CARE PETS(ケアペッツ)」のシッターサービスに同行してみました。

CAREPETSの動物看護師

CARE PETS(ケアペッツ)青山店
ペットケアサポート:庭月野晴美さん[動物看護師]

お客様のワンちゃんに『わがコのように』愛情を注ぐやさしいお母さんのようなシッターさん。「動物の介護・看護は飼い主さんにとっても負担がかかりますが、飼い主さんの心と時間の負担を少しでも軽くするお手伝いができればと、動物看護師として学んだ知識とスキル、犬の飼育経験をフルに活かしてお世話をさせていただいています。自力でごはんが食べられないワンちゃんには流動食給餌などのケアも行いますが、お世話をしていくうちに自分で食べられるようになったり、歩けるようになったり、元気になってくれることにやりがいを感じています」

 ▸ サービスを利用する飼い主さん&愛犬

岩林さんご夫妻(東京都目黒区)&Ramone(ラモーン)ちゃん
犬種/ブリュッセル・グリフォン 13歳(メス)

「3年前に子宮蓄膿症にかかって開腹手術をしました。その後は元気に過ごしていますが、年を取ってきて足腰の関節が弱くなってきたので、毎日サプリメントをあげています。鼻ペチャの犬種なので、ときどき鼻が詰まってブーブーと息苦しそうにしているところが気になっています」

 
 

まずはきめ細やかなカウンセリングから

ご夫婦そろっての帰省などで長期不在にするときには、これまでラモーンちゃんとも仲良しのお友達に自宅に泊まり込みで来てもらい、世話を頼んでいたという岩林さん。ラモーンちゃんは、今はまだ元気ですが、将来的にもっと年を取って、看護や介護が必要になった時のことを考えて、今回、ケアペッツのサービスを利用してみることにしました。

CAREPETS初回カウンセリング
「こんにちは。ケアペッツの庭月野と申します」「よろしくお願いします」
 
とても人なつこいラモーンちゃんも歓迎ムードで迎えてくれました。

初回は顔合わせも兼ねて、事前打ち合わせとカウンセリング(各種情報収集など)から。サービス内容や料金プランなども説明しながら、一つ一つ確認していきます。
 
●健康情報
ラモーンちゃんのプロフィール情報、ワクチンなど各種予防の有無、避妊去勢手術の有無、病歴、薬やサプリ、現在の健康状態、性格などの基本情報を確認し、必要なサービスの内容を相談しながら決めていきます。

カウンセリングシートに書き込みながら、健康に関する相談にも乗ります。
「後ろ足の関節が弱くなってきているので、毎日サプリを飲ませているんですよ」(岩林さん)
「血行がよくなるようにマッサージをしてあげるといいですね」(庭月野さん)
「親身になって対応してくれるから、安心して任せられそうだね」

 
●お世話の方法
食事やおやつの種類や回数、飲み水の種類、食器の片付け方、トイレの掃除の仕方やうんちの処理方法などなど、きめ細かくていねいに質問していきます。

食事の場所や量、トイレの片づけ方、ごみの捨て方などは実際に見ながら確認。
 
普段通りのお世話ができるように、念のため、スマホで写真を撮ってメモしておきます。

 

●散歩コースの確認
散歩の時間、近所の犬との相性、散歩の時の注意点、リードやハーネスの付け方、お散歩バッグや洋服などのグッズの確認をしたら、飼い主さんと一緒に実際の散歩コースの下見もします。

「足腰の筋トレも兼ねて、この先の坂道を歩かせています。マーキング癖があるので、電柱には近づけないでください」
「はい、了解しました」

 
●契約・鍵の受け渡し
一通りの確認事項が済んだところで、契約手続きを行います。今回、岩林さんは2日間のラモーンちゃんのペットシッターサービスを依頼。留守中の報告は、紙の報告書、メール、LINEなどの方法があり、LINEでの報告を希望されました。

契約書にサインをして、申し込み完了。
 
合い鍵を渡して「よろしくお願いします」「お預かりします」。鍵は最終日に直接、または郵送で返却します。

 

利用当日、シッターさんのお仕事拝見!

さて、当日。お部屋に入る前にシッターさんが胸元に何かをセッティング。実はこれはウェアラブルカメラで、仕事をこなしながら、当日のサービスの内容を動画で記録して、後日、飼い主さんに確認してもらうことができるのだそうです。CARE PETS(ケアペッツ)独自の試みで、様子がわかるので安心してお任せできそうです。

仕事のじゃまにならない、とてもコンパクトなカメラです。
 
こんな感じで、動画の記録が保存されるので外出先からでも様子をチェックできます。

●動物看護師シッターさんのお仕事7つ道具
(左から)ペットシーツ、犬用おむつ、止血剤、消毒液、ラバーブラシ、粘着コロコロテープ、ハサミ、ウェットシート、清拭タオル(医療用のもの)。いろいろ持ち歩いているのですね!

 
ドアを開けてシッターさんが家の中へ。玄関先で「ラモーンちゃ〜ん」と名前を呼ぶと、「待ってました!」と言わんばかりに、ラモーンちゃんが奥の部屋から駆け寄ってきてお出迎えしてくれました。

「こうしてワンちゃんがお迎えに来てくれるのも、この仕事をやっていて喜びを感じる瞬間ですね」

ラモーンちゃんに導かれて室内に入ると、吐いたり粗相をしていないか、物をかじったりしていないかなどひと通り部屋の中を見渡してから、お世話に取りかかります。
 
●ごはん
まずはごはんの準備から。きれいに完食していることを確認して食器を洗い、あらかじめ飼い主さんに聞いた量を測ってあげます。

「早くちょうだい。お腹すいたワン」。待ちきれない様子で、シッターさんの側から離れないラモーンちゃん。

 
●トイレの掃除
ラモーンちゃんがごはんを食べている様子を見届けたら、続いてトイレの掃除。

「オシッコもウンチもちゃんとしていて、状態もいいですね」
 
「はい、きれいになりましたよ!」

 
●サプリメントをあげる
食後に、関節のサプリメントをあげます。今回はシッターサービスの利用ですが、訪問介護・看護サービスの場合は、動物看護師さんのプロのテクニックで薬を飲ませてくれるそうです。

ラモーンちゃんはサプリメントを嫌がることなく、カリカリと食べてくれました。

 
●散歩の時間
食後、ラモーンちゃんのお腹が落ち着いたのを見計らってお散歩へ。ラモーンちゃんもうれしそうです。飼い主さんと事前に散歩コースの下見をしているので、迷うことなく20分間の楽しいお散歩のひとときを過ごしました。

「わーい!お散歩うれしいな〜」。ラモーンちゃんはちょこまかと楽しそうに歩いていました。

 
●マッサージでケア
ラモーンちゃんは足腰の関節が弱くなってきているということで、散歩の後に血行をよくするために全身のマッサージをしました。

「うふふ、とっても気持ちいいワン」。庭月野さんのテクニックにラモーンちゃんもうっとり

 
●お世話終了の報告は写真入りのLINEで
お散歩も入れて約1時間、ラモーンちゃんともすっかり仲良しになりました。行ったお世話の内容と、食欲や排泄物の状態、ラモーンちゃんの様子などは、LINEを使って写真入りで報告して、今回のシッティングは終了です。

「ラモーンちゃんは性格もおだやかでとてもいいコでした。今、13歳ですが、これからもまだまだ元気でいていただきたいです。またいつでもお声かけください」と庭月野さん。

 

飼い主さんの感想「動物看護師さんだからとても安心」

「初めてシッターさんにお願いしたので少しドキドキしましたが、私たちの帰宅後、ラモーンはいつもと変わらない様子で安心しました。事前打ち合わせの時から、庭月野さんにすごくなついていて、飼い主としては『あんたは誰でもいいの?』と少しさびしくなりましたが(^^;)。今までは友人に留守中の世話を頼んでいましたが、今後、もしラモーンに介護が必要になったら、犬のことにも健康面にもくわしい動物看護師さんに来ていただけるなら、とても心強いと思いました!」

「ラモーン、ただいま〜。いいコにしてたのね!」

ペットの高齢化が進む今、看護や介護の知識と技術を備えた動物看護師によるシッティングサービスにはとても大きな意義があると感じました。(PetLIVES編集部)

(写真/Roco)

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業界初! ペットシッターが全員、動物看護師の資格を持つ女性で、愛犬・愛猫の介護・看護・ペットシッターなどのホームケアサービスを提供。CARE PETS(ケアペッツ)の理念は「人間福祉と動物福祉の追求」です。人と動物の共生社会を実現するために、「人と動物の地域包括ケアシステム」づくりを行って、全国に80店舗(2018年2月末現在)を展開しています。

【サービス内容】
ペットシッター/訪問介護・看護/受診代行/ペットの救急車/老犬ホーム/ペット共生型サービス付き高齢者向け住宅など

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