Q. ブラッシングを嫌がってしまいます
毎日スリッカーブラシで慣れるようにブラッシングをしていますが大嫌いで噛みつきます。別に毛玉ができていて引っかかる訳ではないのに慣れてくれません。前のワンコはおとなしくさせたのにメンマは駄目です。どうしたらよいですか?
相談者:つちのこさん
愛犬:メンマくん・ポメラニアン・♂・4歳
A. どんなブラシのを使っていますか?
ブラシの種類にもよりますが、ブラシの先端を肌につけてしまいますと、痛みを伴い、その後のブラッシングを嫌がるようになってしまうことがあります。
地肌にはあたらないギリギリの根元からブラッシングすることがポイントです。また、スリッカーの角度も気をつけてください。体に対して、ブラシの面が水平になるようにします。自分の手のひらなどで確認してみてもいいかもしれません。
さて今回の場合、徐々にブラシに馴らすトレーニングになります。まずは、日頃のブラシをかける手順を思い出してください。どこの段階で、マメ君は嫌がる仕草を見せますか?
例えば、ブラシを見るだけで嫌がるのであれば、まず
(1)メンマ君に見せても嫌がらない距離にブラシを置き、ご褒美をあげましょう。ブラシの近くで、フードを入れたコングを与えてもいいでしょう。
(2)コングに入れたフードを食べさせながら(ガムを与えても良いです)、ブラシをメンマ君に近づけます。口に食べものが入っていると、そちらに夢中になり、人を噛み付いにくくなります。
(3)次に、体にブラシをかけるふりをしながら、コングやガムを噛ませます。
(4)そして、徐々にブラシをかけ始め、その範囲を増やしていきましょう。
このように、時間はかかりますが、メンマ君が嫌がらないステップから、少しずつ馴らしていくようにします。無理にステップアップするとしてしまいますと、せっかくの努力が無駄になりますので、気をつけながらトレーニングしてください。
ドッグトレーナー/学術博士 長谷川成志
麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、トレーニング中の犬のボディランゲージの研究を行い、動物人間関係学の分野で学位を取得。 アシスタントドッグ育成普及委員会(H13~17年度 住友生命支援事業)の奨学生としてアメリカの介助犬団体Summit Assistance Dogsに留学し、Certificate of Achievementを取得。 2009年には世界的なドッグトレーナーの資格であるCPDT-KAを取得し、スタディ・ドッグ・スクールを企画運営している。
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