初めてのドッグカフェ。マナーや楽しみ方、カフェデビューの注意点は?

いつでもどこでも犬たちと一緒にいたい、そしてカフェが好き。そんな私は先代犬を始めとして犬たちと共にカフェに行くことが日常です。ですが、どのコでも最初のうちは「きちんとしていられるかしら?」とドキドキしていました。いつかは愛犬と一緒にドッグカフェに行ってみたいと思っているみなさまもそんな気持ちを抱えているのではないでしょうか。

でも自分たちにはどんなドッグカフェが向いているのかがわかればもう安心。愛犬とのお出掛けがしやすくなるこれからの季節に、思い切ってカフェデビューしませんか?

ドッグカフェってどんなところ?

ドッグカフェは「犬同伴」で行くことが前提のカフェ です。犬と一緒にカフェでお茶を飲んだり食事をしたりするために作られているので、犬と犬連れさんのための様々な工夫がされています。つまり「愛犬と一緒にカフェに行ってみたいけれど大丈夫かな?」と思っているカフェ初心者さんが安心して行ける場所なのです。

お散歩しながらかわいいカフェを探すのも楽しい

ドッグカフェを大きく2つのタイプに分けて考えてみました。
●ドッグランがある(アクティブ派向け)
ドッグランが主だと大きな施設、カフェが主だと小さめなラン、というような傾向はありますがどちらにせよ「ドッグラン」と「カフェ」の両方がある施設です。このタイプのドッグカフェの良いところは、愛犬をドッグランで遊ばせることで気分転換をさせることが出来る、程よく疲れさせることが出来るという点。

カフェでは少なくとも30分くらいは愛犬には静かに待っていてもらわなければならないわけですから、ランがあればONとOFFの切り替えがしやすくなりますよね。いわゆる「疲れている犬はみんな良い子」作戦です。愛犬の体力や性格に合わせてラン主体・カフェ主体、どちらにするか決めるのも良いと思います。

カフェのお庭がドッグランになっていれば、愛犬をすぐに遊ばせることができる

●ショップ併設、もしくはカフェ店舗のみ(シティ派向け)
最近ではアウトレットモール、ショッピングモールなどでペットグッズを販売しているお店に併設されているのを見かけることがあります。そのようにショップ併設のところもありますが、基本的にはシンプルにカフェ営業のみのお店、それがドッグカフェの代表格でしょう。

企業が経営しているドッグカフェは設備やシステムが整っていて席数が多くメニューも豊富、個人が経営している小さなドッグカフェはアットホームさが売りでメニューはそれほど多くないものの色々と融通が利くという傾向にある、というのが私の印象です。考えてみたら通常の飲食店と同じですね。

 

ドッグカフェの楽しみ方はいろいろ!

「犬を同伴させてお茶を飲めるのはいいけれど結局それだけ?」と思っている方、実はそれだけではないのです。他にもたくさんの楽しみ方があるのでご紹介します。

愛犬と一緒に静かな時間を過ごす贅沢

●一緒に食事が出来る
カフェという言い方でご紹介していますが、レストランとしてしっかりした食事をいただけるところも数多くあります。お留守番させずに外食が出来るので、私の大きな利用目的になっています。
●お店の人との交流を楽しめる
小さなお店では「大の犬好き」のオーナーさんやスタッフさんの大歓迎に出会うことも。初心者さんは思い切って「ドッグカフェ初めてなんです」と言ってアドバイスを求めるのもおすすめです。丁寧に教えてくれるはずです。
●友達が出来る
隣の席の方や同犬種を連れている方に話しかけたり、話しかけられたり。そんなことが自然に出来るのもドッグカフェならでは。そこからお友達としてのお付き合いが始まることもあります。ちなみに私にもカフェがきっかけで長いお付き合いになった友人がいます。
●記念日やオフ会での利用
いっそのこと貸し切りにして安心して一緒にいられる仲間と楽しむのはどうでしょう?
貸し切りとまではいかなくても、ドッグカフェ慣れしているお友達に同伴してもらうのはとてもおすすめの方法です。犬用のメニューがあるお店なら犬たちもみんなで一緒に食事ができますね。

 

ドッグカフェでのマナーと注意点は?

犬と犬同伴の人間に優しくて楽しいドッグカフェ。そこでの時間を思い切り楽しむには、基本的なルールとマナーを守ることが前提です。

敷物があれば椅子の上に乗せても良いというお店もある

●排泄は特にマナーを守って
店内ではもちろんお店に入る前からマナーを守ることは当然です。マーキングなどの心配がある場合はマナーベルトやおむつの着用で対策をしましょう。
●抜け毛飛散防止用のお洋服
愛犬がプルプルッとした時に抜け毛が飛び散るのを防ぐため、あらかじめお洋服を着せておくのも心遣いのひとつです。特に春や秋の換毛期にはおすすめです。
●座席の位置は落ち着いていられるかどうかのカギ
どの場所なら愛犬が落ち着いていられるかを見極めましょう。もし「ここじゃなかったかも」と思ったらお店の人に相談して変えてもらってください。それは決してわがままではないですよ。
●持っていると便利なもの
カフェマットは愛犬が落ち着いていられるように、携帯用の水飲みは常に携帯しておくと便利です。

カフェマット(滑り止めつき)



Popware ぺたんこボウル
●オモチャやオヤツの持ち込み
周囲の犬たちが欲しくなってしまうようなものを持っていくのは出来るだけ避けましょう。何かの時に気持ちをそらすグッズとしてあまり目立たないオモチャやオヤツを少しだけ持っていくというくらいがベストです。(お店のドッグメニューを食べさせるのは別)

●吠えるのを防ぐために
自分より先にいた子には吠えないのに、後から来た子には吠えるというのは良く聞く話です。縄張り意識でしょうか、我が家のトイプードルにもその傾向があるので、愛犬よりも先に、新しくお店に来る犬に気付けるような席を確保して常に気を配るようにしています。声をかけたりオヤツを少しあげるなどして愛犬の気を引いて、早めに対策することが大事です。
●他の人や犬との交流はどの程度必要か
ドッグカフェは犬が遊ぶための場所ではありませんので、基本的には人×人、人×犬のコミュニケーションということになります。愛犬が人も犬も苦手なのに飼い主が無理やり交流させようとするのは、犬にとって迷惑極まりない話なのでやめましょう。
●声をかけられて困ることもある
テラス席にいると歩道など歩いている人に声をかけられることがあります。犬を連れて近づけてくる場合もあるので、犬が苦手な子は道に面している席は避けたほうが賢明です。

柵のないテラス席では道を通る人や犬に気を配る必要がある

ドッグカフェは敷居の高い場所ではありませんので、ぜひこの春に「いつも一緒」が実現できるドッグカフェデビューを果たしていただければと思います。

余談ですが、猫カフェはカフェにいる猫を眺めたり遊んだりしながらお茶をする場所なので「同伴させる」ドッグカフェとは大きくコンセプトが異なります。「〇〇カフェ」という名前のカフェは増えていてもそのどれもがお店にいる動物に会いに行くカフェです。

ドッグカフェだけが一緒に行くためのものだということを考えても、やはり犬は人と共に行動することが向いている動物なのだと改めて思うのでした。愛犬との新たな楽しみが生まれることを願っています!

Roco

フォトグラファー&ライター ヒトとイヌをテーマに活動しているフォトグラファー。愛犬や友人の犬たちがシニアになったことで「もっと一緒の時間が欲しい」「その姿を写真に残したい」という思いが募り、15年ほど携わっていた企業向けIT関連講師の仕事を引退。未知の世界だったフォトグラファーの世界に飛び込む。 美大の通信学部に通う傍ら友人と友人の犬たちの写真を撮り続け、いつしか雑誌やwebメディアのフォトグラファーに。その後ライターとして取材・執筆も担当するようになる。犬と家族の幸せな一瞬を残す一般家庭への出…

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