編集部のsaoluceです。
先月公開された映画『犬ヶ島』、観てきました。みなさんはご覧になりましたか?
『犬ヶ島』は、ストップモーション・アニメの第一人者、ウェス・アンダーソン監督が手掛けた、近未来の人間と犬との絆を描いた映画。舞台は20年後の日本、“ドッグ病”が大流行し、人間への感染を恐れ“犬ヶ島”に追放された愛犬スポッツを、一人探しに出かける12歳の主人公アタリ。島で出会った5頭の犬たちと共に、スポッツを探す旅に出る冒険物語です。
ストップモーション・アニメで作られた美しく細かな描写、字幕編で観ましたが、日本語と英語が混じる少し不思議な世界観にグイグイと引き込まれ、いつの間にか自分も愛犬を探している気分になっていました。
さてこの映画、“犬ヶ島”では犬たちが主役、犬同士が会話します。
「実際も犬たちはこんな風に私たちを見ているのかな」「うちの犬たちも、こんな会話をしているのかもしれないな」等と想像しながら、犬の立場も味わえるのです。
私たち人間が良かれと思ってしていることが、本当のところ、犬にとってはどうなんだろう?ということを考えさせられました。犬の気持ちや行動を理解しようと様々な研究がされていますが、究極を言えば私たちは犬ではないからわかりきることはできない、そんなことも思いました。
追放されてしまった愛犬を求めて、だれもいない危険な島まで、しかも様々な陰謀が潜む中、私はひとり探しに行けるだろうか?主人公アタリの強さと純粋な心に、足元にも及ばない自分が少し恥ずかしくなります。
共に暮らすと決めた相棒でさえも手放してしまうケースが未だなくならない日本の現状。私たちは、ヒト社会に犬を迎え入れた責任をもって、犬たちのことを理解する努力をやめてはならないと思います。
映画『犬ヶ島』は、動物関連限定のオンライン寄付サイト「アニマル・ドネーション」と“犬や猫ともっと幸せに”をコンセプトにしたWebメディア「sippo」(朝日新聞社運営)とのコラボレーション企画で「日本の犬を救おう Save Japanese dogs Project」を実施しています。映画を観て何かを感じること、犬を取り巻く日本の現状を知ること、自分にできる何かを探すこと、小さな1歩かもしれませんが、大事な1歩だと信じています。