【前編】【後編】
愛犬 チコと慎之助、ブラック&タンの親子。とにかく黒いイヌが大好き。
28年前に出会ってから、以来、キャバリア一筋。その魅力とは、どのあたりにあるのでしょうか。
中途半端な黒いイヌが好き!
キャバリアの公認カラーは、 “パーティー・カラー”であるトライ、ブレナム(日本ではブレンハイムといってますが)、“ホール・カラー”であるブラック&タン、ルビーの4色です。そのなかで私は、ホール・カラーであるブラック&タンの魅力のどツボにハマり、長いキャバ歴のなかでブレナムはテリーというコ1頭だけしか飼育したことがありません。これじゃあ、“キャバリア”を語れないんだけどね^^;
“ブラタンフェチ”なんだと思います。以来、黒いイヌが大好き。いや、もともと好きなのかも…。つまり、マニアックにいうとキャバリアといってもホール・カラーはパーティー・カラーとは犬種が違うと捉えているので、キャバリアでくくられているけど、“ブラック&タン”というイヌが好きなんですね。
キャバリアの公認カラー
4つのカラーは、昔はそれぞれ異なる犬種だった
キャバリアは、17世紀、英国のチャールズ1世・2世の愛玩犬だったキング・チャールズ・スパニエルの改良種として知られています。犬種の歴史がゴージャスであり、4つのカラーが昔はそれぞれ異なった犬種であることの深みなどの大きな魅力があります。
ブラック&タンはウォーター・スパニエルの血を引く“ピレーメ”という犬種(絶滅種)の影響が大きく、明るく活発であることや黒い巻き毛など、現在でも受け継がれて、ブレナムとは違う魅力があるんです。ちなみにブラックの毛の匂い、他犬種でも大好きです^^大地や草の匂いがするんです。
私にとってバイブルともいれるキャバリアの専門書。
質のいいキャバリアは、絶滅危惧種になりつつある・・・
現実的な話し、今の日本のキャバリアという犬種を考えた場合、ドッグショーに出るキャバリアは激減し(ブリーダーが激減…)、さまざまな観点からほぼ“絶滅危惧種”といってもいいほど(その割には全体数はそれほど下がっていないのが不思議~)。もっとキャバリアとしてレベルの高い子が欲しければ、海外から入れるしかありません。
もっとも、質の高いキャバリアを育種しているこだわりのあるブリーダーさんはいますが、そういう方々は計画したブリーディングのもと、めったに外へは譲りませんので。とくにホール・カラーの現状は厳しいと思います。一時期は私が担当した月刊誌で連載のようにホール・カラーを取り上げたことがあって、人気が高くなったのはそのせいだともいわれたことがありました^^;
でも、今はホール・カラーを求める人が減ったような気がします。あれだけブラタン・フェチな人々がトライに移行していたり、何を隠そう、私もトライでは2頭めとなる子を迎えたのですから^^;
キャバリアの魅力を網羅したムック。
現在の愛犬、遊太の雄姿^^;. 質の高いホール・カラーは、ますます手に入りにくくなっています。
ブラック&タンはブレナムやトライほどの華やかさはありませんが、ブラックのキュートな魅力と、黒という色素がブレナムやトライの色素を安定・強化させるためになくてはならないという、地味だけど必要不可欠な存在というのがパワーを感じます。
今の愛犬はブラタンの慎之助、遊太、トライのルーサ。彼らとイヌとの楽しみ方の一つとしてショーも楽しみつつ、
さまざまなことに気付きをいただきながら生活しています!
ニューチャンピオン!完成した遊太。
ジャパンインターでのルーサ、私にとって2頭めとなるトライ。
ウチのチャンピオンズ^^;.