お魚を仕分けるお母さんの廻りに集まる猫たち
田代島の2日目-早朝の港の猫たち
田代島の2日目は港に集まる猫を見に5時には起床。
今日もたくさんの猫たちに会えるよう海から昇る日の出を拝み、漁師さんのいる仁斗田港へ向かいました。
田代島大泊港から見る日の出。今日もいい天気、いい1日になりそうです。
います!います!猫たちが漁師さんのおこぼれを貰うためたくさん集まっています。
貰えたお魚を加える猫
お裾分けをきちんと待つ猫
貰えたお魚を漁網の上で食べる猫
今日は台風の影響で二組の漁師さんしかいませんでした。そして残念なことにお魚もあまり捕れなかったみたいです。
別の漁師さんのお裾分けを今か今かと待つ猫たち
お母さんの手元の魚を見つめる黒猫の真剣な目つき。これは貰えませんでした
仕分けが終わっても名残惜しそうにいる猫たち
いつもは売り物にならない小魚を頂けるのですが、なかなか貰えません。それでもきちんと待っている猫がいじらしいです。
バケツに入っているワタリガニを見る子猫。これは食べられにゃいにゃー
お魚を貰えたお母さん猫の後を付いて行く子猫たち
次の日の電波塔付近の猫たち
子猫に目薬を差す獣医師クレス先生と、それを撮影する写真家の田中良直さん
港の猫たちにを見た後は昨日訪ねた電波塔の猫たちに挨拶です。
電波塔小屋入り口
ご飯を用意するおじさんを出待ちする猫ら
今日の朝ご飯はカリカリです。このカリカリはメーカーさんからの寄付です
猫を撮影中の田中さんの後ろでなんだかなーと言ってそうな猫
阿部ヅ商店廻りの猫たち
阿部ヅ商店の近くの猫たちを見に来ました。このあたりも猫がたくさんいるスポットです。
暖かいお昼の頃には階段に猫たちがお昼寝しています
何だ何だと猫たちが集まってきました
お母さんと子猫のキッス
お昼近くには階段に日が当たって暖かくなり猫たちがお昼寝しています。今日はまだ朝早かったので階段にはあまりいませんでしたが、少し下の民家にはたくさんいました。
今日は暖かいにゃ「ファ~」
ズラ猫さんいますか~
ズラって言うな!ゴメンなさい
今日は暖かいからノドが渇くぜ!
ゴミ捨て見てるぞ!猫が見てるぞ!
お母さんも見てるぞ!
夏に生まれた子猫たちの運命
お母さん猫と子供たち
島では夏に生まれた子猫もたくさん見かけました。とても可愛いくて愛くるしいです。
しかし、北にある田代島の冬の環境は大変厳しいものがあります。この中で来年の春まで生き残れる子猫はわずかなのが現実なのです。
薮から出て来た子猫
木漏れ日に佇む子猫
ちょっと元気がなかった子猫。がんばれ!
歩いていた子猫
玄関前の兄弟猫
猫が大好きなご夫婦
ご夫婦と田中さんとクレス先生
島の住民全員が猫を大好きな訳ではありません。猫がいるのが当たり前として生活してきた島民ですが、その中でも猫が大好きでお世話しているご夫婦です。
ご夫婦の子猫を見つめる目が優しい
子猫に目薬を注す田中さんとクレス先生
猫神社とねこ太郎
猫神社。たくさんの猫グッズがお供えされています
島の中央に猫神様を祀った猫神社があります。
神社にはもともと猫はいなかったのですが、最近「田代島便り(田代島にゃんこザプロジェクト公式BLOG)」というブログで有名なねこ太郎がいることがあります。運がよければ会えるのですが、この日猫神社にお参りした時にはラッキーにも会う事ができました。
ねこ太郎はとてもフレンドリーな猫ですが貫禄もあります。
ねこ太郎がお出迎え
ねこ太郎のお見送りできる猫です
ねこ太郎なでなでしても逃げません
猫神社の前で記念写真
【後書き】
今回私が田代島を訪ねた理由は、昨年出会った島の猫たちにもう一度会いたかった事と、写真家の田中良直さんとクレス聖美先生の猫医療活動(ボランティア)に同行取材させて頂き、ペットライブスの連載に載せる事で少しでも皆さんに彼らの活動と田代島の事、島の猫の事を知って頂きたかったからです。
猫医療活動は震災のあった夏から始まりました。クレス先生が獣医としてなにか支援できないかと考えた事がきっかけだそうです。クレス先生はドイツから2ヵ月ごとの日本での客員診療の合間に田中さんと一緒に田代島に渡り猫を診療しています。カメラマンの田中さんは島の猫たちの多くを個体識別しており、島民の方々とも親しい関係を築いているのでガイドとしては最適な方です。
そんな二人が島の猫の為にタッグを組んだのです。
でも、飼い猫ではない島の猫に医療行為をする事に批判的な事を言う人もいると聞きました。猫が今以上に増えてしまうのではないかと言うのです。田中さんの言う事では島の猫の数は100年間変わっていないそうです。今の猫の数は大体150匹ぐらいだそうです。医療行為を初めてからも今の所猫は増えてはいないそうです。田代島の冬の環境は厳しいので淘汰されているそうです。
田代島は猫のいる島として最近特に人気になり、猫目的の観光客も増えています。しかし、島民のほとんどが70歳以上の限界集落です。あと十数年もすると島民のほとんどがいなくなってしまいます。島民がいなくなると言う事は人間と共生している島の猫たちも生きていけないと言う事です。
これだけ全国の方に知れ渡り猫好きさんが訪ねてくる田代島を、猫という愛しい生き物で活性化して存続できないか、田代島の猫に関わっている人たちは真剣に考えています。まずは島の猫の医療活動をきっかけに活動の場を広げていこうとしてるのです。アイデアは色々出て来ています。今は協力して頂ける人(島に移住出来るような人)を待っています。
◆愛猫ギャラリー 【今日の一休と海】
模様似てるから、この寒さで一体化してないか?
次回は「猫の住環境学ー猫と住宅設備」です。乞うご期待!
キャットライフ・キュレーター 清水満
一級建築士・愛玩動物飼養管理士
一般社団法人ペットライフデザイン協会 代表理事
猫作家プロデューサーペットイベントプロデューサー・猫関係セミナー講師
北海道生まれ。北海道の大自然の中、たくさんの動物たち(家畜・ペット・野生動物)と触れ合う環境で育ちました。もちろん動物大好き、猫大大好きです。大学卒業後はインテリアデザイナーを目指して東京へ。建築設計事務所、インテリアデザイン事務所に勤務の後、30歳の時、建築インテリア設計事務所「スタジオ・ナビ」を設立し独立。主にレストランや自動車のショールームなどの商業施設設計やマンションの企画などをしていましたが、愛猫の一休、海との路上での運命の出会いから、ペットと幸せに暮らす住宅の事を考えはじめ「わんにゃん健康住宅研究所」を立ち上げました。現在「ペット専門建築士」として活動中です。また、設計活動の傍ら「北の猫たち展」(札幌開催)などの展示会開催や猫作家支援、イベントの企画及び参加、TV出演など幅広く猫の専門家として活躍しています。
▶HP:わんにゃん健康住宅研究所
▶ブログ:猫の一休建築士