猫との暮らしは十人(猫)十色。こだわりや幸せの瞬間はさまざまで、人それぞれのラブLIFEがあります。犬と違ってインドア派の猫、ほかの人の猫との暮らしぶりは意識して情報交換しないと案外知らないもの。今回は僭越ながら「ラブLIFE」の一例として、我が愛猫ゴロウちゃんとの出会いや暮らしぶりについてお話します。
撫でられてうっとり顔のゴロウちゃん、それを見ているこちらもほっこり。思いが通い合った者同士に訪れる至福の時。
未だ見ぬ「ゴロウちゃん」との“愛の巣”を求めて
ゴロウちゃんが私の元にやってきたのは、昨年の10月。猫を迎えた直接のきっかけは私の引っ越しですが、電車で20分足らずの実家にいた先代猫・さぶちゃんが17歳で旅立ってから2年経ち、猫禁断症状はピークに達していました。
当時の私の住居はペット禁止で、しかし、実家の高齢の両親が新たに猫育てをするのは大変なこと。ならば、私が猫と暮らせる環境を整えるまでよ。友人たちは「一人暮らしで猫なんか飼ったらおしまいだ」などと言いますが、いやいや、子どもの頃から身近に何かしら動物がいた私にとって、ペットがいない人生のほうが異常事態!
先代猫・さぶちゃんの子猫時代。猫雑誌の編集をしていた頃、編集部宛てに置き去りにされた子猫の1匹を引き取った。
こうして、「猫ありき」の物件探しを開始。まだ猫もいないのに「ペット可、ペット可」としつこく言う私に不動産会社の担当者はややあきれ気味でしたが、ほどよい物件を見つけて少しずつ準備を整え、猫を迎えるタイミングを計りました。
先代のさぶちゃんと同じオスがいい。名前もさぶちゃん(サブロー)の流れを汲むもので、「シロー」はなんとなく嫌だから「ゴロウ」にしようと、出会う前から名前を決め、未だ見ぬゴロウちゃんとの暮らしを あれこれ“妄想”していました(^^;)
あれよあれよと巨大猫に(^^;) 猫が苦手だった父をメロメロにし、猫のいる暮らしの楽しさを教えてくれたさぶちゃん。
一人暮らしは飼い主として不適格!?
今でも年間13万匹もの猫(大半が子猫)が殺処分され、たくさんの子猫が里親を待っている現実を知っていれば、入手先は保護猫や捨て猫以外は考えられませんでした。しかし、いざインターネットなどで猫の里親団体の情報を具体的に収集してみると、譲渡条件の厳しさに戸惑いました。
一人暮らし・同棲カップルは不可、集合住宅の場合は100%ペット可の規約の提出、源泉徴収票の提出、部屋の広さは40平米以上なんて条件をつけているところもあります。えっ!一人暮らしの私では里親になれないの!? 現実問題として虐待したり途中放棄をしたりする以上、猫の幸せを思って条件を厳しくすることは十分に理解できます。
けれども、一人暮らしというだけで不信感をもたれ、飼い主として不適格と見られることは正直心外。一人暮らしで里親になれずに、結局ペットショップで購入したという話も聞くと、なんだか割り切れないもやもやした思いがありました。
そんな話を友人にしたら、「それならば」と、地域猫活動や保護猫の里親活動を行っている知り合いの動物病院を紹介してくれました。ここも「一人暮らし要相談」や「一戸建ての持ち家の保証人をつける」などの条件はありましたが、会えば私の本気度をわかってもらえるはず、という自信もあり、面接とお見合いのチャンスをいただいたのです。
お見合いにて。生後2ヵ月弱のゴロウちゃん。子猫らしいやんちゃな顔つきが印象的で、お見合いは即成立!このコが家に来ることになり、ウキウキワクワク!
食器や猫トイレ、ケージなどを揃えて準備万端。
譲渡時にもらったゴロウちゃんの履歴書。きょうだいとお母さんの写真も。動物病院では「ライト」という愛称で呼ばれていたらしい。
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