猫がいる暮らしの一風景【環境編】 ゴロウちゃんのテリトリーとしての室内環境づくり(2)

キャリーバッグの苦手意識をなくすために

段ボール箱や紙袋、小さなレジ袋の中にだって無理やり入ろうとするのに、キャリーバッグは苦手という猫、けっこういますよね。キャリーバッグに入る(入れられる)のが動物病院に行くときだけだと、猫の中ではキャリーバッグ=動物病院=嫌なことをされる=嫌だ!! という方程式が成立してしまいます。

でも、猫を移動させるときにキャリーバッグは必需品。バッグに入れなければ、災害時に避難もできません。だから、うちでは日頃からキャリーバッグは出しっぱなし。いくつかのタイプを用意し、バッグの中でおやつをあげたりするので抵抗感はなく、ゴロウちゃんも勝手に入ってくつろいでいます。

PetLIVESペットライブス猫お気に入りのキャットトンネルにダイブ! この後、カメラに突進!!

しか~し……。
「動物病院嫌いを克服するにはキャリーバッグに慣れさせることが一番」。今までそんな記事を何度となく書きました。もちろんそれも一理あり、間違いでありません。

それではゴロウちゃんはどうかというと……、キャリーバッグにはすんなり入り、病院まではおとなしく行きますが、診察室ではフーシャーッ怒ってキャリーバッグから出ようとしません(^^;) 去勢手術以後、動物病院が大嫌いになってしまい、いささか手を焼いています。

 

●キャリーバッグあれこれ
PetLIVESペットライブス
PetLIVESペットライブス猫

(左)両サイドがメッシュになっているバッグ。病院でバッグから出ないので、外からでも中の様子が見えるように苦肉の策で購入。
(右)折りたたむとこんなにコンパクト。

 

ペットライブスPetLIVES猫左は先代猫・さぶちゃんが使っていたもの。布製なので軽く、持ち手が長くて肩からかけられるので使いやすい。右のリュックタイプはやや大きめだが安定感があり、自転車で移動するときにはとても便利。

 

猫の社会化は継続が大切。かわいいコにはいろいろな経験を!

グッズ以外に、環境づくりで私がもう一つ常に意識していることがあります。それはストレスがかからない程度にいろいろな経験をさせて馴らすこと。子猫の頃の社会化期にいろいろな経験をしても、その後、室内で限られた人としか接しなければ、せっかく身についた社交性も失われてしまいます。子猫のときは人なつこくても、オトナになると人見知りでお客さんが苦手になるのはその典型。

だから私は、ゴロウちゃんの社会化のためと称して、積極的に友人に遊びに来てもらいます。その甲斐あってゴロウちゃんも今のところはお客さん大好きで、適度に愛嬌を振りまいています。

また、月1~2回は一緒に実家へ。実家の環境に慣らしておけば、私が出張などで家を空けることがあっても安心して預けることができます。ゴロウちゃんが行くことを猫好きの両親も心待ちにしていて、父が車で迎えに来てくれる“お坊ちゃま待遇”。帰りは電車を利用するので、電車やタクシーに乗ってもおとなしくしていられます。

将来的に弟分または妹分を迎えたいという目論みもあり、他の猫とのご対面にもチャレンジしたいと思っています。

 

●お客様大歓迎
PetLIVESペットライブス猫家飲みの女子会にもちゃっかり参加。 テーブルの上の料理に興味津々。

 

●実家にて
PetLIVESペットライブス猫実家で過ごした初めてのお正月(左)。最近では実家に行くと押し入れの天袋を探検することに凝っています(右)。

PetLIVESペットライブス猫ベランダにやってくるハトやスズメに狂喜乱舞。

 

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PetLIVESペットライブス猫

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SPORT PET キャットトンネル スパイラル

もぐったり走り抜けたり、身をかくして落ち着ける場所にもなる、ゴロウちゃんのお気に入り。一部にカサカサと音がする素材が使われていて、猫の遊び心をくすぐります。コンパクトにたためるので持ち運びも便利。実家に行くときの必需品で、これがあると環境が変わっても中で安心してくつろいでいます。

 

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宮村美帆

フリーエディター、愛玩動物飼養管理士 動物好きの両親の影響で、子どもの頃から、犬、小鳥、ハムスター、鈴虫、錦鯉など、何かしら生き物がいる環境で育つ。動物看護師として2年間の動物病院勤務を経験した後、猫の月刊誌『CATS』の編集者に。その後、人と動物の今を考える雑誌『季刊リラティオ』の編集などを経てフリーランス。エディター、ライターとして、ペット(動物)、児童書(図鑑)、実用書、デジタル情報辞典などを手がける。 ずっと犬派だったが、動物病院勤務で猫の魅力に目覚め、猫雑誌の編集でどっぷりハマる。獣医…

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