今年は全国的に猛暑で「観測史上初」という言葉をよく耳にします。いったい、いつまでこの暑さ、続くんでしょう。そして湿度が高いと、なんだかニオイもよけいに漂う気がします。可愛い愛犬・愛猫ではありますが、臭いのは困る。そこでオススメのニオイ対策グッズを紹介します。
体臭対策はとにかく清潔さを保つこと
犬や猫は、ニンゲンのように汗はかかないから、暑いからって体臭が強くなるってことはそうない気がします(猫はそもそも体臭がほとんどないし)。でも、やっぱりなんか臭い(笑)。おそらく湿度が高いと、ニオイの分子が漂いやすいのでは。と、思ったら「ニオイと天候の関係」という記事によると、やっぱり湿度の高い日は臭いし、温度が高いと揮発性が高くなりニオイを感じやすくなるそうです。
自然の中で犬を遊ばせることはとてもよいことですが、泥んこやホコリ、草の実、花粉など、いろいろものが犬の体に付着してくる場合もあります。湿度と温度が高ければ、そうした汚れを元に、カビや目には見えないバクテリアが増殖するかもしれません。そのせいで臭うこともありそうです。
でも「犬が汚れるから散歩には行かない」なんて言わないでください。散歩は、犬にとって、大事な情報収集の場であり、気分転換、外の世界と交流するかけがえのない時間です。それを奪うと、吠えたり、粗相をしたり、自傷行為するなどの問題行動を起こすきっかけになりかねません。
汚れたら、拭き取ったり、洗えばいい。ただ、洗いすぎも皮膚バリア機能のある自分の肌の油脂を取り過ぎてしまい、逆に皮膚荒れを起こすので、全身を洗うのは月1回目安で。でもこの時期は台風や夕立ちもあるし、水遊びをすることもあるので、回数が増えるかもしれないですね。なのでシャンプー剤は、低刺激、天然成分を使ったものを選ぶといいと思います。
●docdog ドライシャンプー
道路が濡れている雨上がりの散歩後は、足先やフリンジ(足の飾り毛)、小型犬や足の短い犬なら腹部や内股にも泥はねしていることが多い。水がいらないムース状のシャンプーなら、サッと泡を塗ってタオルで拭き取るだけ。簡単なので、玄関に常備しておくとよいかも。
●クリスタルライフフォードッグ 厭わず(低刺激シャンプー)
リンスやトリートメントがいらないので、手早く簡単。しかも少々の流し残しがあったとしても害がない材料を使っているそう。体に負担がないよう手早く洗いたい老犬や、ヘルニアなどの脊髄疾患がある犬で尿漏れやウンチこぼれがあるコの、お尻やお腹を部分洗いするときにもいい。
多頭飼育で、何頭も洗わねばならないおうち(←うちのこと。ジャーマン・ポインターとボクサーを洗う。スムースヘアなのでまだ楽な方だけど腰が痛くなる)にもオススメ。人工的な香料は入っていないから、犬がいいニオイになるわけではないが、スッキリふわふわに。
●サロンフォードッグス ミネラルシャンプー&コンディショナー
サロン並みの仕上がりが期待できるシャンプーとコンディショナー。死海のミネラルなどが入っており、艶やかに、手触りよくしたい犬にオススメ。実際にトリミングサロンでも使用されている。プロから「泡切れ、泡立ちがよく、コストパフォーマンスにも優れている」「カットの持ちが良い」という反響もあるそう(シャンプーやコンディショナーで、カットの持ちも変わるとは知らなかった!)。被毛にハリやコシがでるからだろうか。
開発したのは、アイリッシュ・セッターの飼い主さん。愛犬が、皮膚がデリケートで刺激の強いシャンプーが使えなかったから商品開発したという。シャンプーは、原液〜3倍程度まで希釈して使える。洗っているときはレモングラスとイランイランのいい香りで、こちらまでいい気分になる。洗い上がりは柔らかく、犬もほのかにいいニオイ♪
サロンフォードッグス ミネラルセット 300ml SALON FOR DOGS シャンプー&コンディショナー
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●イヤーワイプス
垂れ耳でも立ち耳でも、意外と汚れている耳の中。耳垢がなくても、ジャリジャリと砂と毛が絡み合ってたりして汚れが入り込んでいることも。よけいな雑菌がわくと、異臭を放つし、外耳炎の元となることもあるので、ときどきチェックするとよい。このワイプはアルコール不使用で、リンゴ酢の力で除菌洗浄するので安心。
ただし、ゴシゴシこすりすぎたり、奥まで深追いしないで。耳の内側はデリケート。自分や赤ちゃんの耳や鼻の穴の中を触る気持ちで、ソフトに拭き取る。
▶EAR WIPES(イヤーワイプス)/Dr. Mcgrath’s
室内のニオイ対策もやっぱり掃除と除菌
犬の体を清潔にしても、まだ室内が犬臭いときは、空間そのものにニオイが染みついているということ。抜け毛がソファーの下の奥に溜まっていたり、エアコンの上にフワフワした絹毛が舞って積もっていることもあります。そういう抜け毛の塊に、雑菌が繁殖しやすいのできっちり掃除をしましょう。
また床や壁に、ヨダレやオシッコが飛び散っているのも悪臭の元。室内トイレを利用している犬は、トレイだけでなく、周辺の床や壁も忘れずに拭き掃除するとよいです。
さらに布製品にもニオイは染み込んでいます。犬のベッドはもちろん、犬がいつも過ごしている部屋のカーテンやラグはこまめに洗濯し、しっかり天日干しして除菌しましょう。犬や猫のトイレ周辺の布製品も忘れずに洗濯。
ちなみにニオイが気になるからと、人工的な香料でマスキング(覆い隠す)すると、ますますいろいろなニオイが入り交じって臭くなりかねません。また香料は、嗅覚がニンゲンよりものすごくいい犬猫にとっては不快な可能性もあります。香りでごまかすのではなく、ニオイの元を絶つことが大事です。
●ネイチャーズ・ミラクル強力消臭Wクリーナー
アメリカンなビッグサイズの除菌消臭効果のあるクリーナー。スプレー式なので、床、トイレまわり、カーペット、ソファなどのシミ・汚れによい。ただ「人やペット、食べ物の近くで噴射しない。湿った状態のままでペットを近づけない。使用中は換気に注意」と書いてあるので、うちではもっぱらオシッコやゲロなどの床拭き掃除に使うことにしている。
同じネイチャーズ・ミラクルのシリーズに、天然植物由来ベースの「強力消臭ecoクリーナー」や、ユニークな「マーキング防止+消臭クリーナー」などもある。
●ライオン ペットの布製品専用 洗たく洗剤
ペット特有の油脂分の汚れが落ちやすく、洗濯物に毛がくっつきにくい離毛効果があるユニークな洗剤。カーテンなど犬がじかに接触しない布製品ならば普通の洗剤で洗濯すればいいけれど、犬が直接触れるベッドや犬の洋服、床に敷いてあるラグなどには効果が期待できそう。香りはマイルドでいい感じ。
●蚊よけ・防カビ・抗菌効果のあるお香「うる月桃香」
夏は、いやな蚊の季節。しかし蚊は30℃を超えると動きが鈍くなるといわれ、今年の猛暑だといつもより蚊が少ない気がする。けれども蚊は25℃〜30℃くらいが最も活発に活動するらしいので、むしろ今年の蚊の本番は(地域にもよるが)今からかもしれない。
そこで蚊よけや防カビ・抗菌がある、沖縄で古来より利用されてきた「月桃」という植物を配合したお香を炊いてみては。やわらかい香りで、犬猫への影響も少なそう(うちの犬猫は嫌がらなかった)。蚊取り線香とお香の両方の役割が期待できる。ただし強い殺虫剤成分を含んだものほど蚊避けの効果はないようだ。でも玄関先で炊けばやんわりと蚊を遠ざけ、かつ、月桃はじめ植物を練り込んだ穏やかな香りが広がる。
9月以降も台風や長雨の季節なので、湿度の高い日が続きます。湿気が多く、温度が高く、風がよどむ日は、ペットの臭いが気になりやすいので、こうした低刺激なシャンプーや防臭グッズを上手に使って、快適にほんわりいいニオイに包まれ過ごしたいです。ぜひお試しあれ!