PetLIVESでもおなじみ、猫仕様のリフォームを数多く手がける一級建築士・清水満さんの手ほどきを受けながら、お手軽DIYで取り組む猫のためのお部屋プチ改造計画。今回はいよいよ実践編です。さて、ゴロウちゃんは喜んでくれるでしょうか?
材料・道具を準備してスタート!
今回は、無印良品の「壁に付けられる家具」(以下、「壁家具」)を組み合わせて作ります。部屋のベースカラーに合わせて、「タモ材/ブラウン」で統一します。
※注:商品の本来の目的とは違う形でアレンジして使用しています。私の自己責任で行った事例のご紹介です。
今回使った便利な工具
1.〔タッカー〕…釘打ちが苦手でもタッカーがあれば、簡単なものの固定はバッチリ。
2.〔電動ドリルドライバー〕…ネジ締めもラクラクなので、力のない女性にはおすすめ。これがあるとDIYの幅が広がります。
3.〔下地センサー〕…壁裏の下地を探すのにとっても便利。下地のある場所を音と光で教えてくれます。
釘やビスを使わずにステップを付ける
まずは猫トイレやケージがある、通称「ゴロウ部屋」から。片側の壁に「ニャンダフル・シェルフ」を設置したので、そこからキャットタワー、さらに2段ケージへの動線を作ります。
今はすっかり猫部屋と化していますが、本来はゲストルームであり、ゆくゆくは模様替えする可能性も大いにあります。
釘やビスなどで固定してしまうと壁のあちらこちらに穴があき、もし取り外すことになったときどうしたものかと若干ためらいがありました。そこで、いざというときにはすっきり原状回復できるよう、この部屋では釘やネジを使わずに、壁へのダメージの少なくて取り付けが簡単で、そこそこの強度もある固定金具を使うことにしました。
「壁に付けられる家具」(以下、「壁家具」)では、「ハイパーフックかけまくり(メタルフックWH)」という石膏ボード用固定金具が使われています(A)。でもこれでは強度が足りないので、「壁美人P-4」を使用(B)。1 枚当たりの静止荷重は6kgで、ホッチキスで取り付けられ、傷跡が目立たないのが特徴の金具です。「壁家具」の受け金具がそのまま利用できました。
今回は強度を上げるために、通常のホッチキス針よりも太くて長いタッカー針を利用しました。それでもはずした痕はこの程度なので、穴はさほど目立ちません。
棚を組み合わせてキャットウォーク
「ニャンダフル・シェルフ」とキャットタワーをつなぐため、「壁家具」の「棚・幅44cm」(奥行12cm)をキャットウォークに使用しました。マスキングテープを貼って位置を決め、タッカーで固定金具を取り付けます。金具に引っかけるだけでは下からの衝撃で外れてしまう可能性もあるので、両面テープでも固定して補強しました。
タッカーで打ち付ける「バシッ」という音が「DIY気分」を盛り上げます(^^)。両面テープは強力なもののほうがしっかり固定できますが、一度貼り付けてしまうと、はがすときに壁紙も一緒にはがれてしまうので慎重に! 銀色の固定金具がむき出しにならないように、専用の白いカバーを付けました。
《Before》
出窓上のただの真っ白な壁に…
《After》
段差をつけて3つ並べ、キャットタワーまでのステップの完成!