日獣大 獣医行動学の入交先生に聞く! 猫の鳴き声大検証 ~おしゃべりなゴロウちゃんの猫語を理解するために② by 宮村美帆

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 「ちゃんと猫語をマスターしてね~」

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飼い主との会話の中で鳴き声は豊かになる

「ちょっといやらしい言い方をすれば、『ニャン』という鳴き方は上手に人を動かすための手段。ようは人間の小さな子どもが『ママ、ママ』というのと同じで、大好きな相手に注目されたい、世話してもらいたいのです。鳴き方やメッセージを伝える表現方法は、そのコの個性によってかなり違います。

飼い主に対しての鳴き声は、学習によるところも大きいと入交先生は言います。

「以前うちにいた猫は、私がうっかりしっぽを踏んでしまったときに『ぎゃああ〜』と大声で鳴いたので、『ごめんね。大丈夫?』とたくさんかわいがったら、その後、なんでもないときにも『ぎゃー』と鳴いて私を呼ぶようになりました(笑)。『ゴハン〜』と鳴く猫の話も聞きますが、あれも『ゴハン』という言葉に聞こえる鳴き方をしたときに、飼い主さんが大きな反応をすることで、そういう声で鳴くようになるのではないかということは考えられます」

つまり、猫語は飼い主とのコミュニケーションの中で磨かれて意味が生まれ、飼い主と愛猫だけの共通の「ことば」となっていくわけですね。
文字で書けば同じ『ニャン』『ニャ〜』でもひとりひとりちがってみんな個性的です。

 

ペットライブス編集部Ricoolさんちのモカさんの『ニャ~』

高くてか細いとてもかわいらしいモカさん(オス・4歳)の声。背中を撫でてもらいながらゴハンを食べるのが大好き。「撮影なんかしてないで、いつものように早く撫でてよ〜」

 

■Ricoolさん実家のクロさんの『ニャ~』

オトナの貫禄!? 御年12歳のクロさん(オス)の鳴き声はちょっと低音でハスキー。「ゴハン、早くちょーだい」

 

入交先生に教わる
愛猫とのコミュニケーションを深めるポイント

◎鳴き声だけでなくボディランゲージも読み取る

猫は全身を使って気持ちを表現します。鳴いているときのしっぽや耳の動き、姿勢やしぐさなど、ボディランゲージも確認して気持ちを読み取りましょう。

◎普段とちがう鳴き方は要注意

鳴いている声のピッチが急に変わったり、声が低くなったりしたときや、体の特定の場所に触ったときに大きな声を上げたりするときには、痛い、苦しいなどの異常がひそんでいることも。1日中鳴き続けるなど、人が我慢できないほど異常に鳴く場合には、獣医師に相談してください。

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毎日聞いているだけで英語が聞き取れるようになる英会話教材じゃないけれど、日々のコミュニケーションを積み重ねていくことで、猫語が人のことばのように聞き取れるようになっていくようです。
ゴロウちゃんの「猫語」の聞き取り、私はまだまだ完璧とは言えませんが、これからもしっかりと観察を続け、もっと気持ちが理解できるようにがんばろう!

 

<「猫語翻訳」&ゴロウちゃんの「ことば」はこちら

 

 

宮村美帆

フリーエディター・愛玩動物飼養管理士(2級) 宮村美帆

動物好きの両親の影響で、子どもの頃から、犬、小鳥、ハムスター、鈴虫、錦鯉など、何かしら生き物がいる環境で育つ。動物看護師として2年間の動物病院勤務を経験した後、猫の月刊誌『CATS』の編集者に。その後、人と動物の今を考える雑誌『季刊リラティオ』の編集などを経てフリーランス。エディター、ライターとして、ペット(動物)、児童書(図鑑)、実用書、デジタル情報辞典などを手がける。ヒトと動物の関係学会編集スタッフ。ずっと犬派だったが、動物病院勤務で猫の魅力に目覚め、猫雑誌の編集でどっぷりハマる。獣医師やペットオーナーなどへの数々の取材で得た情報、学んだ知識を活かし、猫とのより楽しい暮らしを研究中。現在の愛猫はゴロウちゃん。

 

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