家猫。なのに、寄生虫。秋も油断できない感染リスクと対策法とは?獣医師がアドバイス。【マダニ、ノミ、フィラリア予防】

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愛猫を吸血したり、病気をもたらしたりと、厄介な蚊、ノミ、マダニ、お腹の虫。夏が過ぎるとつい注意を怠りがちですが、実は夏より感染リスクが高まるものもあり、秋はキケンな季節です。「夏の間は、しっかり寄生虫対策をされている飼い主さんも、秋の声を聞くと気が緩むのか、投薬忘れが増えてきます」と、ふぅ動物病院(東京都青梅市)院長の鈴木章子先生も警鐘を鳴らします。

 

<教えてくださった先生>
ふぅ動物病院 院長 鈴木 章子先生
1994年に麻布大学獣医学部を卒業。2010年より東京都青梅で、ふぅ動物病院を開院(東京都の最西エリアに位置する動物病院)。「みんながHAPPY、愛される医療を」を理念に従来医療による予防・治療に加え、ホモトキシコロジー、鍼灸、オゾン療法、食事指導、自然治癒療法を応用。トリミング・ワークショップ・ターミナルケア等トータルサポートで動物の健康を見守ります。愛猫の わらびちゃん・よもぎちゃんと。
ふぅ動物病院

猫をおびやかす寄生虫は、こんなにいる!

そもそも、猫をおびやかす寄生虫にはどんなものがいるのでしょうか?


【フィラリア】
2_filaria_cont_titleかつては犬の病気とされていたフィラリア症ですが、猫も感染することがわかっています。原因となるフィラリア(犬糸状虫)は蚊が媒介する寄生虫で、猫の肺や心臓に寄生し、発症すれば呼吸困難などを引き起こし、突然死を招くこともあります。良い治療法が確立されておらず、予防が一番の手立てです。
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【ノミ】
5_nomi_cont_title猫にとって最もポピュラーな寄生虫だけに、ノミ対策をされている飼い主さんは多いと思います。吸血されれば激しいかゆみを引き起こすだけでなく、貧血アレルギー性皮膚炎の原因にもなります。

 

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【マダニ】
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人にとって危険なウイルス感染症「SFTS」を媒介する寄生虫として、急激に関心が高まっているマダニ。近年、マダニに感染する猫が増えており、猫からSFTSに感染した人の死亡例も報告されています。猫に対しては、吸血による貧血などの健康被害を引き起こします。
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SFTS発症数は、過去5年で最多!(国立感染症研究所 ウイルス第一部・感染症疫学センター)


【お腹の虫】
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猫回虫、猫鉤虫、ノミが媒介する瓜実条虫、猫条虫、多包条虫など、猫の消化管内に寄生するお腹の虫。主に食欲不振、嘔吐、下痢などの症状が見られ、とくに子猫は重症化しやすく要注意です。

 


秋になっても、まだ対策が必要なの?

こうした寄生虫への対策は、春から夏が本番と思われがちですが、予防の盲点となって、恐いのが秋です。たとえばフィラリアを媒介する代表的な蚊、アカイエカとヒトスジシマカ。前者の活動が活発になるのは気温25℃、後者は25〜30℃で、それ以上になると活動が低下したり、死ぬこともあるそうです。

猛暑の真夏より、少し気温が下がり始めた9月のほうがに刺されるリスクは高いかもしれません。「酷暑続きの間は水温も上がってボウフラもわきませんが、涼しくなると、ボウフラからまた蚊になりますから」と鈴木先生も注意を促します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 鈴木先生の病院がある青梅は、庭に来る外猫と「家猫」との接点が多く、ノミやマダニなどの寄生率も高いとのこと。

ノミは、気温が13℃以上あれば繁殖可能。いったん室内に入ってしまえば、エアコン完備の快適環境で、一年を通じて繁殖・寄生をくり返します。

さらにマダニは、種類にもよりますが、フタトゲチマダニの発生のピークは9月、キチマダニは10月、むしろ秋口のほうが感染の本番といえそうです(「日本の犬と猫におけるマダニの寄生状況調査」より)。

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猫が外に出なくても、寄生虫はやってくる!

最近は、室内飼育の猫が増えていますが、だからといって感染リスクがなくなるわけではありません。猫が外に出なくても、寄生虫は家にやってきます。蚊は、ドアや窓を開ければ、いつでも室内に侵入可能。上昇気流に乗れば、マンションの上層階でも達することがあるそうです。ベランダや庭に出る猫ならリスクはさらに高まります。

ノミやマダニは、飼い主さんが草原を歩いたり、ノミやマダニに感染した犬や猫を抱っこしたりして、自身が体につけて持ち込んでしまうケースがあります。鈴木先生によれば、「野良猫や地域猫が家に侵入してきたり、網戸越しに家猫にノミがうつる」ことも。

14_572_AdobeStock_159165660ノミは数十センチの跳躍力があり、網戸越しにうつることも。室内飼育でも外猫を介してノミがうつってしまい、室内で大繁殖という例はよくあります、と鈴木先生。

 

お腹の虫は、感染猫の糞便が感染源となりますが、知らない間に靴の裏や傘の先で接触して、玄関内に持ち込んでいる可能性も。また猫がハンティング好きで、待機宿主であるゴキブリやネズミを口にしていれば、これまたキケンです。感染のワナは、思わぬところに隠れているわけです。

s_DSCF2935ひんやりした玄関を好む猫、実は靴や傘を介して感染ルートになっていることも…

 

寄生虫予防は、動物病院で相談を

大切な愛猫を守ってあげたいけれど、これらの寄生虫に個別に対策を講じるのは大変です。

「獣医療も予防医療を重視する時代です。防げる病気はできるだけ予防してあげたいですね。20年前とは日本の気候が変わってきています。虫は温度と湿度が合えばふ化しやすく、殺虫剤は卵や幼虫に効かない場合もあります。当院では、幼虫から成虫への脱皮を抑制する薬効を含む予防薬をおすすめしています。最近は、寄生虫対策もずいぶん進歩しています。感染リスクや必要な予防期間は地域によって差がありますから、まずお近くの動物病院で相談されるといいでしょう」と鈴木先生。

うちの子の寄生虫対策、ちょっと不安かも・・・という方は、今からでも遅くありません。動物病院で相談してみましょう。

愛猫の寄生虫対策、まずはお近くの動物病院で相談を


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