こんにちは。ペットライブス編集部のnokkosです。
毎日、寒い日が続きますが、皆さんの愛猫は元気ですか?
さて、猫は泌尿器の病気が多いことで知られますが、冬にはとくに発症しやすくなります。どれぐらいかって?「猫の泌尿器ケア研究会」が行った調査によれば、なんと他の季節の2倍以上!だそうです。
猫は、なぜ冬は泌尿器の病気にかかりやすいのか?
その原因は大きく3つあります。
寒くなると、
●「水を飲まなくなる」
●「トイレに行くのを我慢する」
●「寝てばかりいる」 から。
猫はもともとあまり水を飲まない動物ですが、冬は飲水量がさらに減少。尿が濃くなると、細菌が増殖したり、結晶・結石ができやすくなって、膀胱炎や尿石症を引き起こしかねません。
また、寒くてトイレに行くのを我慢すると、尿が膀胱に長時間留まり、やはり細菌の増殖や結晶化を招きやすくなります。
さらに、適度な運動をすると尿が酸性に傾き、猫に多いストルバイト尿石ができにくくなるのですが、寒いときは、猫も人と同様、暖かい場所でまったりしていたいもの。かくして、冬には泌尿器の病気が増えるというわけです。
猫トイレの半数以上が、寒い場所に置かれていた!
ここで注目したいのが、2つめの原因である「トイレを我慢する」こと。
猫はデリケートで、トイレにうるさい動物です。清潔であることはもちろん、設置場所や広さ、砂のタイプ、同居猫との共用NGなど、「トイレの快適性」には並々ならぬこだわりを持っています。
にもかかわらず、冬のトイレ環境は、猫にとってなかなかきびしい状況にあるようです。猫トイレを「寒い場所」に設置しているケースは半数以上というデータも。寒さが苦手な猫たちが、ついトイレを我慢したくなるのも無理ないかもしれませんね。
愛猫の健康管理のために、冬のトイレ環境を見直そう!
獣医師の井本史夫先生(井本動物病院・院長)によれば、「猫にとって快適な場所にトイレを設置すれば、泌尿器の病気になるリスクを減らせます。猫の生活スペースに近い暖かい場所で、普段過ごす場所との温度差を少なくすることがポイント」とのこと。
皆さんは、愛猫のトイレをどこに置いていますか。廊下や洗面所の隅、ベランダなどの寒~い場所ではありませんか?
この機会に、愛猫の 冬のトイレ環境 を見直してみましょう。
早速、トイレをリビングに移動してみました!
▶冬は猫の泌尿器系疾患のリスクが2倍に!猫トイレは「暖かい場所」へ