【前編】【後編】
ホリスティック・ケアのレポートはまだ続きます。
後編では、 おくだひろこ先生 に手軽にできるマッサージのテクニックを中心に教わります!
Tタッチですっかりリラックスして、おくだ先生に身を委ねるゴロウちゃん。
ツボに程よい刺激を与える「おくだ式にぎにぎマッサージ」
皮膚を動かすTタッチに対して、マッサージは筋肉を動かす手法。もむ、さする、つまむ、ツボを押すなどのテクニックがあります。
中医学的に言うと、体の表面には経絡という気(エネルギー)と血(けつ)が流れるルートがあり、気を発するポイントが経穴(ツボ)。経絡は体に網目のように張り巡らされていて、内臓とつながっているのだとか。
ツボ押しは難しそうですが、「おくだ式にぎにぎマッサージ」ならば大丈夫。握る・ゆるめるの“にぎにぎ”をくり返すことで、ツボに心地よい刺激を与えて働きかけるのだそうです。これならば私にもできそう!
「おっ、弾力があってなかなかいいね」ゴロウちゃん、肉球をほめられる!
■肉球マッサージ
猫版足ツボマッサージ。肉球にもツボがいっぱい。
一番大きな肉球(掌球)を親指、人差し指、中指でつまんで持ち上げる。指も1本ずつ同様に。
指の間を広げて、水かきの部分を親指と人差し指で押す。ここにもツボがたくさんあり、経絡の循環がよくなる。
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腎臓のケアには後ろ足にぎにぎ
「特に猫にオススメ」と教えてもらったのは、腎臓をケアするマッサージ。そうそう、猫の腎臓は腎単位が少ないので、構造上、慢性の腎臓病にかかりやすいんでしたよね。
後ろ足には三陰交、足三里など重要なツボがたくさんあり、膀胱や腎臓の経絡が通っているのでそこをにぎにぎ。腎機能が衰えたシニア猫はもちろん、若い頃から始めることで腎臓の健康維持にもなるとか。
ゴロウちゃんはまだ若いけど、年を重ねるうちに腎機能が衰えることは、17歳で亡くなった先代のさぶちゃんで経験済みなので、今のうちから始めます。
足先からつけ根、つけ根から足先へ、テンポよく“にぎにぎ”して刺激する。 足先の血行促進にもなる。
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私もチャレンジ!でもゴロウちゃん、おくだ先生を見上げながらうっとり。
お腹もみもみで脂肪燃焼
もう一つ、先代猫さぶちゃんからの教訓。7キロの肥満猫にしてしまった反省から、「ゴロウちゃんは気をつけてるんです」 なんて言ったら、「でもお腹がたるみ始めてるわよ。ほら、この脂肪!」 と指摘され、ガーン!!肥満予防に、お腹もみもみマッサージを教えてもらいました。
お腹に脂肪がつくと血流が滞って冷たくなるので、お腹をさすったり、軽く上に持ち上げたりして血流をよくする。これで脂肪燃焼の効果も期待できるとか。ただし、猫の皮膚は伸びやすく、引っぱりすぎるとお腹の皮膚が余計にたるんでしまうので力加減は要注意。
■お腹マッサージ
ひざの上に仰向けに座らせて、お腹をさすったり、脂肪を片手でぎゅっと握って上に持ち上げたりを何度かくり返す。
さて、ここまでおとなしくしていたゴロウちゃんですが、そろそろ飽きてきた様子。「はい、じゃあもうおしまい」無理強いせず、嫌だというサインが出たらすぐにやめるのが鉄則でしたね。
あると便利!心を整えるフラワーレメディ
ということで実技はここまで。ゴロウちゃん、よくがんばりました。人見知りはしないけど、最近、動物病院嫌いになってきたので、暴れはしないか内心ハラハラだったのです。しかし、おくだ先生の猫の気持ちに寄り添う接し方と、前編の冒頭で触れたレメディの効果もあって、いいコでいてくれました。
このレメディ、正式にはバッチフラワーレメディといい、イギリスの医師、バッチ博士が開発した、花のエッセンスから抽出した液体。38種類あり、性格やそのときの状態に応じて飲むことで、心のバランスを整えることができるそうです。
依頼を受け、その猫の心の状態に合ったレメディを数種類選んで調合するおくだ先生。
ゴロウちゃんが飲んだのは、5種類がブレンドされたレスキューレメディで、さまざまな緊急事態にも使われ、怖がっていたりパニック状態のときには効果てきめん。レメディの存在は知っていたけど、実は半信半疑だったのです。でも今回、その効果を実感して早速レスキューレメディを1本購入。これで、動物病院嫌いも克服できるかな。
レスキューレメディは1回4滴。 直接口に入れたり、ミネラルウォーターに入れて飲ませたり。猫だけでなく人にも使える。常用しても依存性はないので安心。
わが愛猫・ゴロウちゃんとの生活はまだ始まったばかり。ホリスティック・ケアを上手に取り入れて、楽しく元気に猫ラブLIFEを満喫するぞ!
宮村美帆さんオススメ 「もっと愛猫と仲良くなるアイテム」
ホリスティック・ケア初心者におススメの入門書。
この1冊にTタッチ、マッサージ、指圧、バッチフラワーレメディ、ハーブ、サプリメントなどの基礎知識が満載。
テクニックも写真入りでわかりやすく、猫の性格や体調に合わせたケア方法も載っています。
今回の取材ではほんの一部しかご紹介できないので、くわしく知りたい方はぜひ読んでみてください。
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