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猫の手を借りて図書館再生に協力!「キセキの復活ストーリー」裏話は・・・?


こんにちは、猫本専門 神保町にゃんこ堂です。岩手県の奥州市立胆沢図書館内に昨年、『猫ノ図書館』がオープンしたのをご存知ですか?
まさに“猫の手を借りて”書店再生に挑戦した私が、同じく“猫の手を借りて”図書館の再生に挑む胆沢図書館のプロジェクトに関わらせていただきました。今回はその背景や、2018年11月に行われた「秋のスペシャルトークイベント」レポートをお届けします。
 

図書館の再生事業に携わることになったきっかけ

奥州市立胆沢図書館は、東北新幹線の停車駅「水沢江刺」から車で30分。胆沢文化創造センターという立派な建物の中に位置しているものの、少子高齢化や人口減少の影響を受け、来館者数、貸出冊数の減少という悩みを抱えていました。

このままだと図書館としての機能を失ってしまう…と危機感を覚えたひとりの主任司書(渡辺貴子さん)「図書館自体の魅力をアップしなければ」と立ち上がり、再生する方法として目をつけたのが『猫本』。

書棚の一部を利用して「猫ノ図書館」をオープン

渡辺さん自身、動物と暮らした経験はほとんどなく、猫好きというわけでもなかったが、構想を練っていた2016年は日本一有名な猫本『吾輩は猫である』の著者夏目漱石没後100年、翌年が生誕150年の節目。また、過去に猫に関する企画展が好評だったことや、猫が登場する蔵書が多いことに気付き、『猫ノ図書館』で企画を進めることに決定。

胆沢図書館として取り組む起死回生プロジェクトとして準備をスタートし、構想から約2年後、2017年猫の日(2月22日)に『猫ノ図書館』がオープンしました。

図書館内で『ねこ館長 選考投票』を実施!*応募規定は奥州市内在住の成猫
 

企画を立ち上げた渡辺さんとの出会いは『猫ノ図書館』オープンの約半年前。「猫ノ図書館を作りたいので相談に乗って欲しい」と連絡が入り、胆沢図書館館長と共に神保町にゃんこ堂へ来店。事情は違えど “書籍” を取り巻く環境での悩みはとても他人事とは感じられず、これまでやってきたにゃんこ堂での取り組みや成功実例をその場で説明

私の話に熱心に耳を傾ける渡辺さん。彼女のその姿に、協力出来ることがあれば何でもしてあげたいけど、規制が多い市立図書館では出来ないことも多いだろうな、と内心思いつつ話していました。しかし、そんな一般人的な心配はどこ吹く風。渡辺さんも館長も、私の提案に「それいいですね!」「それやってみます!」「いつから準備すれば間に合いますか?」とニコニコと行動リストに追加。

本当に出来るのか?それともやってしまうのか?でも、もし、ここで話した企画を『猫ノ図書館』のオープニングイベントでお披露目することが出来たら、地元メディアが取材に来るはず。そんな私の想定を軽く超えてくれたのが渡辺さんが率いる『猫ノ図書館』プロジェクトで、実に見事にやってくれました。

通常業務の合間を縫って細々とした準備をほぼ全てこなし、無事オープニングを迎え、予想以上の取材が入り、その対応で渡辺さんが嬉しい悲鳴をあげることになるという、何とも素晴らしいリスタートを切ったのです。

初代猫館長むぎさんの辞令交付式の様子と、写真家あおいとりさんのパネルで華やかさが増した書棚の様子。

 

スペシャルトークイベントで講演

そんな再起動のスイッチを入れた胆沢図書館から「秋のスペシャルトークイベント」をやるとのことで、ゲストスピーカーとしてのオファーが入りました。それならば、猫本紹介よりも、傾いた書店&傾いた図書館の再生裏話の方がいいのではということになり、「キセキの復活ストーリー!『客の来ない本屋』の娘が書店再生に挑戦」というテーマで開催することに。

「キセキの復活ストーリー」と言ってしまうほど、にゃんこ堂も猫ノ図書館もすごいことにはなっていないのですが、ここは言ったもん勝ちということで。

トークイベントのポスター

秋晴れの中、2018/11/4(日)に奥州市立胆沢図書館で開催されたトークイベントの内容は、

1.開店休業…傾きまくった書店をどうにかしたい
宣伝費ゼロ、スポンサーなし、IT関係も苦手な普通の会社員の私が、見切り発車同然でやってみた行動を公開。そして、そこで起こった数々のミラクルをご報告♪

2.飼い主の気分ひとつで5年も長生き
猫本から知恵をもらい実現できた、初代猫店長リクオとの穏やかで楽しいシニア猫ライフ♪

3.再生担当:アネカワユウコ&胆沢図書館主任司書:渡辺貴子が本音で語るトークセッション

という3本立て。
「新刊が入らず開店休業状態だった姉川書店のチャレンジは、新たな取り組みや、地域貢献をする上でひとつのサンプルになるかもしれないので是非お気軽にご参加ください」とインフォメーションをしていたため、ご参加いただいた方の中にはショップ経営をされている方も。

猫館長むぎさんもトークイベントにご来場

では、トークイベントでお話しした内容をご紹介させていただきます。

■『再生予算は0円=現在の予算の範囲内が前提』

私たちが思うままに行動できた理由のひとつは、プライドを捨て、見切り発車ができたことが大きな要因だと今は感じます。というのも、そもそもかなりのマイナススタートだったため、いきなり完成形を目指すことは不可能。となると、未完成のまま再起動宣言をし、シャッターを開けたまま準備を続行するしかない。

特ににゃんこ堂の場合は、見切り発車っぷりが常識を超えていたので、猫本屋だと思って来店したお客様もあまりの規模の小ささにビックリ!それもそのはず、書棚数本分の小さな猫本コーナーに『猫本専門 神保町にゃんこ堂』と看板を掲げ、SNSで猫本紹介をしていたのだから…それを見て来店された方はビックリというかガッカリですよね。

でも、来店してガッカリするお客様がいる反面、猫好き、猫本フリークのお客様の中には「よくぞ作ってくれた!」「私も猫好きな人たちに宣伝するので、頑張って続けてください」と応援して下さる方が多かったのも事実。実際、このようなリアルフォロワーのおかげで猫本コーナーの拡大が叶いました。

にゃんこ堂オープンに向け猫本を揃え始めた頃。たった20タイトルを表紙を見せて並べただけで「店内に人が入って来た!」と喜ぶ店主。

■『思いついたことは実行可能、やると決めたらまず宣言!』

にゃんこ堂も猫ノ図書館も、もし、ある程度の資金や、準備期間を多くもらえていたなら、自分で指揮をとり、自分の発想の世界だけで準備を進めていたと思います。もちろんそれだけの経験と実力があれば、それも一つの方法だと思います。ただ、もし私が、自分の経験と実力だけで作り上げていたら、想定外の出来事はそれほど起こらなかったように感じます。

「面白いことを思いついたけど、まだ人に言えるほど自信がないから準備ができてから…」「思いついたことがあるけど、一緒にやってくれる仲間が出来てから宣言しよう…」身近にいる知り合いというのは、趣味嗜好が似た類友な場合が多いので、話し合いをしても想定の範囲内でおさまることが多かったりします。しかし、自分の知り合いの、そのまた向こうの輪には、実は想定を超えた人脈や方法、知識が用意されていて、そのスペシャルな輪が案外近い場所にあるのも事実。

そのスペシャル輪にいる人たちに自分の存在を気付いてもらうには、そっちの世界へ出向いていくか、もしくはSNSなどオープンな場を活用して「私はこういうことをやります!」と宣言してしまうのが近道。

実際、にゃんこ堂も猫ノ図書館も、決める→やりますと宣言する→それまで縁のなかったスペシャルな輪に足を運ぶということをしたおかげで、新たな人脈や多くの協力を得て、気付けば想定をはるかに超えた着地点に立っていました。ニコニコしながら「言っちゃったもん!」「やっちゃったもん!」なんてことを続けていると、想定外のミラクルが起こりまくります。しかも、自分が追いつけない速度で続々と。

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■『自分も地域もハッピーに♪地域貢献も含めた発信をする』

自分が生まれた街、自分の活動拠点、お気に入りの街…様々な形で自分を取り巻く地域、街が存在していると思いますが、自分にとって大切だと思っている場所が活性化されたらやっぱり嬉しいですよね。逆に足を運ぶたびに廃れていくのは見たくないですよね。

両親が営む書店は神保町という街にあるのですが、昔ながらのお店がどんどん減り、本の街と呼ばれているのに、書店や出版社すらも生き残るのが難しい状況になっていました。姉川書店を再生させたい…でも、そもそも神保町という街自体が元気がなかったら元も子もないのでは。もうこれは本当に自己満足の世界ですが、姉川書店の再生を狙う発信をするならば、タイトルに神保町を入れてしまえ、というのが『神保町にゃんこ堂』にした理由です。

(左)胆沢図書館:主任司書:渡辺貴子さん (右)にゃんこ堂:アネカワユウコ

私が出来る発信の力には限界がありますし、ほんの小さなことだったりしますが、たまたまSNSで発信した猫本紹介の記事をネットニュースが取り上げ、「神保町」という文字が多くの人の目に留まるかもしれない。発信するということは、その先の可能性は未知数だったりします。何か面白いことを発信するならば、地域も巻き込んでハッピーに♪

トークセッションの際、渡辺さんも、「猫ノ図書館プロジェクトを通して奥州市立胆沢図書館の存在をまず知ってもらい、地域を支える情報拠点・交流拠点、そんな図書館でありたい。単に本の貸し借りの場所だけではなく、本と人をつなぎ、人と人をつなぎ、それがなにか大きな力となるような、情報発信や交流する場所として暮らしに欠かせないような場所になりたい。
とおっしゃっていました。

にゃんこ堂も、猫ノ図書館も、これまでやってきたことを継続しつつ、来年から第二フェーズに入っていきます。まだまだ、やりたいことは山積みですので、思うがままに、思いつくがままに、新たな挑戦を続けていきたいと思います。

 

猫本から知恵をもらい実現、愛猫との穏やかなシニア猫ライフ

それからトークイベントでは、神保町にゃんこ堂にはなくてはならない存在、初代猫店長リクオと、ある猫本との出会いについてもお話ししました。

リクオは7歳で患った胆管炎をきっかけに肝臓疾患という持病を持ち、季節ごとに肝臓の数値が悪くなり黄疸が出て入院。療養食+薬の常用+月1の通院をしても状況は好転せず、当時の主治医に「10歳を迎えるのは難しい*」と言われました。
*度重なる入院と連日に渡る点滴のせいで主要な血管4本のうち3本が壊れてしまい、今後の治療が困難になると予測。

毎日薬を飲ませ、食べられるのは療養食のみ。好きなおやつは食べれず、過度のストレスが伴う通院生活。そこまでしても残りの猫生が短いのならQOL(質の良い日常)を目指した方がリクオ自身にとって幸せなのでは…と思っていた時に出会った猫の學校代表:南里秀子先生の著書の数々。

リクオにとってのQOLを考えていた時期は、にゃんこ堂の立ち上げのため猫本を読みあさっていた頃で、そこでふと目に留まったカリスマキャットシッター南里秀子先生による「猫の目線に立ち、猫自身の『ご機嫌元氣』を目指す」メソッド。

これはもしかしたら!?と思い、すぐに『猫の學校』を検索し、スクールでの受講をエントリー。猫も飼い主も「ご機嫌元氣」な日常を送る方法を学び、猫を飼う→猫と暮らすへ意識をチェンジ。

これまで私とリクオとの暮らしの基礎となっていた、猫暮らしマニュアルの常識や習慣、獣医さんからのアドバイス

これらを一旦思い切って取っ払い

ストレスの掛かる定期健診をストップ
常用薬→症状を緩和してくれる漢方に変更
療養食→通常食(添加物・グレインフリー)
ホリスティックケアを受け入れてくれる病院に変更
リクオが大好きなササミのおやつも解禁

リクオ自身にとっての幸せな日常を目指した結果 、1度も入院することなく14歳まで一緒に生活することができました。猫も飼い主も「ご機嫌元氣」な日常に。

書籍化された『猫の學校』

猫本紹介ではなく、「再生」というテーマでお話しするトークイベントは、私自身とてもエキサイティングな内容で、イベント資料を作りながら「あぁ、本当に面白い人生になっているな」と改めて思うことが出来ました。

トークイベントでは、文字に残せないような裏話も思うままに話してきましたので、いつかまたこのような機会がありましたら、ぜひ笑う準備をして遊びにきてください。

猫ノ図書館(奥州市立胆沢図書館)
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“ねこ館長むぎ”による『トークイベント出張レポート』はコチラ

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本日の猫店長 Byリクジロウ
「男前に撮ってくださいね」

#椅子の下のすみれちゃんに気付いていないので余裕の表情……。
猫ノ図書館トークイベント

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