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災害時にも役立つ!ペットの暑さ対策グッズ

クールマットの上に寝るサビ柄の猫
先日の西日本豪雨は皆さんも記憶に新しいと思います。水害で甚大な被害が出たのはもちろんのこと、そのあと被災者を襲ったのは「危険な暑さ」でした。最高気温36℃を記録する猛暑のなかで、被災地では熱中症の疑いで180人以上が救急搬送され、死者も出てしまいました。

“寒さ”は、毛布にくるまるなどすればしのげますが、暑さはクーラーをつけないかぎりなんともなりません。電気が使えないなか、どうやって“暑さ”から身を守ればいいのか?多分皆さんも不安に思いながらも、どうしたらいいかわからない課題のひとつだと思います。人間ならまだ、風に当たれば気化熱で体温を下げることができますが、毛におおわれている犬猫ではその方法もままなりません。暑い時期の停電時、ペットは命の危険にさらされるのです。

寝転ぶサビ猫

さらにもうひとつ、私には懸念していることがあります。「災害時、飼い猫全員を連れて避難できないかもしれない…」。頭数分のキャリーは用意してありますが、そもそも、人が不在のときに災害が起こるかもしれないのです。

また、人が在宅していたとしても、災害で驚いた猫は逃げてしまって捕まえられなかったり、めちゃくちゃになった家のなかでどこにいるかわからない状態になるかもしれません(うちにはただでさえビビリな猫が複数います)。そうしたときに避難指示が出たら、「猫を捕まえられるまで避難しない」のは危険です。差し迫った状況のときは、猫を置いて避難するしかないこともあるでしょう。

※「ペット同行避難」は原則ではありますが、人命を危険にさらしてまで遂行しなくてはならないものではありません。東日本大震災ではペットを助けるために家に戻った飼い主さんが津波にさらわれて命を落とした事例もあります。ペットへの愛情は痛いほどわかりますが、非常時は人命を第一に行動してください。まず人が助からないとペットも助けられません。

ペットを家に置いて避難する際は、下記のことを行えと、ペット雑誌などには書いてあります。

【ペットを家に置いて避難するときは】
●ペットフードを大量に置いておく
●水をたくさん置いておく

いずれも、飼い主が家に再び戻って来られるときまで、ペットが生き延びられるようにとの措置です。でもそれが暑い時期だったら?エアコンの切れた室内で、ペットはどれだけ生き延びられるでしょうか。比較的涼しい風呂場や玄関に行けるようにしておくという案もありますが、やや心もとない感があります。

そうはいっても、有効な手段がない…クールマットの効果はたかが知れているし…と思っていた矢先、「これは!」という商品を見つけました。

 

電気を使わず最高5日間冷たさが持続するクールマット

(有)エコプロが販売している「はっぴい&クール」という商品です。

このクールマット、表はよくあるアルミ板ですが、その裏に「冷却板」という特殊な素材の板が張り付けられています。森生テクノが共同開発した特許製品で、細かい隙間が毛細血管のように広がっており、そこに多くの水を吸い込むことができます。そしてその水が蒸発するときに熱を奪い、冷えるというしくみです。


裏面はこんな感じ。触るとザラザラ・ひんやり。コンクリートのような触感と重さです。ここに水を吸わせます。

はっぴい&クールの裏面に乗る茶トラ猫
さっそく乗る猫(~_~;) いや、それ使い方違うから。

ペットボトル500mm
どれくらい水を吸うのか調べるために、ペットボトルの水を用意。

冷却版に水をかける様子
ひっくり返した状態で、水をドバーッ!(外側のフチからあふれなければ、裏からの水漏れはないので、この状態で吸水できます)

冷却版が水を吸い込んでいる様子
すると、冷却板からシュワシュワ泡がたくさん出て来ました。板の中の細かい隙間に入っていた空気が外に出て、代わりに水を吸い込んでいるのですね。

冷却版をながめる茶トラ猫
「この音、なに?」興味深げに眺める猫(笑)


吸水後。色が変わっているのがわかります。水は結局1.25ℓ吸いました。


さっそく、表面温度を測ってみます。このために、赤外線で測れる温度計も購入(この商品も前から興味ありました)。


「付属のシールを貼るとより正確に測れます」とあるので、シールを貼って温度測定。25℃です。触るとだいぶひんやりです。


すぐそばの床は、27.2℃。


裏面は22.6℃!裏面が一番涼しいのか…じゃあ、さっきの使い方(裏面に乗る)もアリか!?


ちなみに本日の外気は34℃、室温は29℃(クーラー使用中)。つまり、クールマット表面は室温より4℃、床表面より2.2℃低いことになります。

はっぴい&クールに乗って寝るサビ柄の猫
さっそく乗る猫(~_~;)「あら、コレ涼しいじゃにゃ~い?」

 

冷たさの持続期間を調べてみる

猫を置いて避難する場合、再び家に戻れるまで時間がかかることも予想されます。この商品は2~5日間冷たさが持続するのが売り。本当かどうか、毎日計測してみました。結果は下記の通り。

6日目以降は表も裏もそれほど温度に変化がなく、5日目と同程度でした。床面よりは冷たいものの、これは水の蒸発による冷たさではなく、アルミ板や冷却板本来の冷たさだといえそうです。つまり、今回は4日間ほど冷たさが持続したということですね。


5日経ったあとの裏面。水はほぼ渇いたようです。

 

一般的なクールマットと比較

今度はエアコンを切った部屋で、以前から持っていたジェルタイプのクールマットとの表面温度を比較してみました。

室温は29℃、床表面も29℃。「はっぴぃ&クール」の表面温度は26.8℃、ジェルタイプの表面温度は28.4℃。2℃ほど、「はっぴぃ&クール」のほうが冷たいです。

一般的なクールマットは、室温が高いときはマット自体の温度も当然上がってしまいます。さらにペットの体温で温められると冷却効果はさらに減ってしまいます。ですがこの商品は水の蒸発による冷却効果を利用するため、気温が高いほど、またペットの体温で温められるほど多く蒸発して冷えることができるところにメリットがあるといえます。
※ただし、多く蒸発する分、冷却持続期間は短くなってしまいます。

暑さ対策にはもちろんクーラーが一番ですが、電気が使えない非常時は、この商品も頼りにできそうです。

 

おまけ

お試し用に2つお借りしたので、もうひとつも使ってみました。

はっぴ&クール裏面に乗る子猫
あ~、吸水中の商品に子猫(里親募集中)が!(゚Д゚;) 吸水は子猫のいない場所で行うことをおすすめします…
また裏面に乗るか(~_~;) ちなみに裏面は吸水していない状態では空気を多く含むため、冬は断熱材としても使えるそう。この上に猫ベッド置くといいのかな。
子猫がゴロン。「にゃにこれー、ちべたい」
デカ猫・カブたんははみ出ちゃうね(~_~;)
耳の中を検温すると、33.8℃。
※あくまで表面温度の検温なので、本来の体温とはズレがあります。
おなかのあたりを検温してみると…30℃。ちょっと冷えてるのかな?
こちらも耳の中を検温。ぴったりつけると36℃。高熱かどうか、多少はこれで調べられるのかしら。
富田園子

編集&ライター、日本動物科学研究所会員

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