猫のウインクって何かのサイン? 猫の親愛のコミュニケーションについて

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愛猫がウインクするのを見たことはありませんか。これって何かの意思表示?ウインクされたら、飼い主はどう対応すればいいの?今回は猫の親愛のコミュニケーションについて取り上げます。

 

猫のウインクが意味するもの

猫がウインクをしてくることがあります。パチパチという素早いまばたきではなく、ゆっくりとしたまばたきで、片目でするときもあれば両目のときもあります。実は、これはコミュニケーションツールの一種で、猫だけでなく動物種を問わず共通したものです。「私はあなたのことを敵だと思っていません。安心してますよ、信頼してますよ」というサイン。逆に、敵意がある場合はじーっと目をそらさずに見つめてきます。

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私も動物に対して、このボディランゲージを使います。例えば犬や猫と目がパッと合ったときに、「私はあなたを脅かす存在じゃない」ということを伝えるために、顔を背けて視線を外したり、ゆっくりとまばたきをする。そうすると、あなたに対して敵意はないという印になるんです。

もし猫がまばたきをしてくれたら、まばたきをしてあげる。ニャーと鳴いたら、同じようにニャーと言ってあげる。犬がプレイバウ(遊びに誘うポーズ)をしたら、プレイバウをしてあげるのといっしょで、影のように同じことをしてあげるのはとてもいいことです。同じことをすると、親密感が生まれるんです。これは人にも言えることで、誰かがお茶を飲んだときに、ほぼ同時にお茶を飲んであげると、親密感が増します。

 

初対面の猫や犬と出会ったときは・・・

猫は、犬に比べると顔の表情が乏しい動物です。なぜかというと、表情をつくるマズルのスペースが小さいことと、単独生活をする動物なので、相手と面と向かって自己表現をする習慣がないからです。猫は早朝や夕方に活発になる動物で、暗がりのなかを単独で行動し、お互いに距離感が欲しいから縄張りをもっている。そういう動物ですから、顔の表情はあまり必要としないんです。

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人が猫を見たとき、そのコがどんな感情をもっているかを判断するすべとして、ひげと耳の動き、体の重心のかかり方なども見ますが、「目」もすごくよく使います。目の動かし方や瞳孔の大きさなどを見ると、猫の心理がかなり読み取れます。

ですから、私は野良猫とパッと目が合ったときには、まず敵意がないことを示すために、目をそらすようにしています。かわいいと、つい何をしているのかと見つめてしまいがちですが、それはダメ。同様に、知らない犬に会ったときや飼い主さん以外の人を恐がる犬のお宅を訪ねたときも、最初は絶対に目を合わせませんし、たまたま目が合ったらすぐそらすか、ゆっくりまばたきをしています。そして、もし相手が友好的でウインクをしてくれたら、ウインクで返すというのが一番のコミュニケーションですね。

 

パチパチまばたきと、ゆっくりウインクの違い

あまり頻繁にまばたきをするようなら、病気の可能性もあります。例えば、人が目にゴミが入ったときによくやるように、パチパチとせわしなくまばたきをくり返す。これはもうウインクではありません。加えて、前足でしきりに目をこするしぐさをしたり、瞬膜が出ていたり、涙や目ヤニがたくさん出ているようなら、明らかにおかしい。病気かどうかの判断が必要になります。病気でよく見られるのは、角膜炎や結膜炎、逆さまつげなどです。

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猫のウインクは、リラックスしていたりハッピーなときにやる行動なので、不安だったり体調が悪いときにはやりません。病気のときのまばたきとは明らかに雰囲気が違うので、見ればわかると思います。

 

ウインク以外の親愛のサイン“ハッピーマーキング”

猫には、ウインク以外にも親愛のサインがあります。猫が人の足や手にまとわりついて、頭や頬をすりすりしてくることがありますよね。あれは「ハッピーマーキング」といって、頬にある分泌腺から出るフェロモンをこすりつけて、「あなたは私のものよ」とマーキングしているんです。

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そのコのハッピー度合いやリラックス度合いが読める一つのサインで、ウインクと同様、ストレスのあるコや怒っているコはやりません。対して、トイレのマーキングは不安から来るもの。猫がトイレ以外で排泄するのは、不服、不満、葛藤があることを示すサインです。

顔の表情こそ乏しい猫ですが、しぐさの端々から感情が読み取れます。飼い主さんは見逃さないようにしてあげたいですね。

 

牧口 香絵

獣医師 牧口 香絵

ペットの行動コンサルテーション[Heart Healing for Pets]代表

1998年に麻布大学獣医学部を卒業し動物病院で一般診療を行った後、動物行動学、行動治療を学ぶために渡米。ニューヨーク州にあるコーネル大学獣医学部の行動治療専門のクリニックに2年間所属し帰国。現在はワンちゃん、ネコちゃんの問題行動の治療を専門とし臨床に携わる傍ら、セミナー・講演活動など幅広く活躍。2013年からは、アニマル・クリスタルヒーリングのファシリテーターの養成を始める。愛犬はボーダーテリアのコーディーちゃん。
・AVSAB(アメリカ獣医行動学会)会員

愛犬をやさしく癒す クリスタルヒーリング

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