居心地バツグン&寒さ対策にもなる猫用ハンモック〈にゃんもっく〉を手作りしよう!~カバー作り編~

2匹でぎゅむぎゅむになって入るくらい、大人気のにゃんもっく。あなたの愛猫にも手作りしてみては…?

にゃんモック_1_b_profile_161px<教えていただいた方>
酒井晃子さん

有名猫ブロガー、手作り猫グッズマニア。ブログにて様々な猫おもちゃや猫グッズを提案。愛猫のマイケルくんは第5代エスパスモンプチ公認オフィシャルキャット。

【ブログ】What’s Mickel? That’s Mickel!

 

前回の土台作り編では、土台の作り方と、簡単な使い方をご紹介しました。
今回は、カバーの作り方をご紹介。好きな布を使えるから、飼い主さんの満足度もアップです。「私、裁縫苦手…」という方。多少縫い目がガタガタしてようが、猫は気にしません(笑)。愛猫のあったか寝床を作るために、チャレンジしてみませんか?

 

ここで、テント用土台の登場です!

トップの写真の〈にゃんもっく〉の、最上部にある丸いドーム部分、実はまだ登場していません。土台作りではあえて作り方をシンプルにするために、登場させていなかったのです。このドーム部分の正体は・・・

じゃーん。

■フラワー吊りカゴ!(30㎝タイプ)
DAISOで購入できます。チェーン部分ははずして使用。
にゃんもっく2_2
にゃんもっく2_3これも、結束バンドで上部に取りつけます。
残念ながら、フラワースタンドのフレームとピッタリとは合わないのですが、浮いている状態で問題ありません。

にゃんもっく2_4 結束バンドを長めの状態で固定。
にゃんもっく2_5 このような状態になります。

 

カバーをつくります

カバーの布は3つに分かれています。
にゃんもっく2_6

一番上のドーム部分を覆う、ドーム用カバー。
周りをぐるっとカーテンのように取り囲む、テント用カバー。そして、網部分に重ねるネット部分カバーです。

 

《材料》
●布
[ドーム用カバー] 60×60㎝…1枚
[テント用カバー] 155×50㎝…1枚(布幅が足りない場合は継ぎ足す)
[ネット部分カバー] 65×65㎝…2枚
●カラーひも(巾4mm)…15㎝×6本
●ゴム(5㎜幅)…2mほど

 

■ドーム用カバー
直径60㎝ほどの円の形に布を切ります。

にゃんもっく2_7※写真では周りを折り返しているので、直径が少し短くなっています。

 

■テント用カバー
155×50㎝の長方形にカットします。
横幅が足りなければ、継ぎ足ししてこの寸法にすればOK。
テント①-572×429

にゃんもっく2_9

■ネット部分カバー
完成形はこのような形!

にゃんもっく2_10

にゃんもっく2_11このように土台にかぶせます。ひもでフレームに結んで固定します。

表と裏で違う布を選んでリバーシブルにしてもOK。今回はデニムっぽい生地と、もこもこのフリース生地を選びました。
型紙は下記の通り。ちょっと複雑ですが、理解すればそれほど難しくないはず!ネット①-572×429

 

点線の円がフラワースタンドの大きさなので、下の写真のように、布(裏)の上にフラワースタンドを置いて印をつけていくと簡単。フラワースタンドの円をなぞって書き、それより10㎝大きい円をさらに書き、カット。
縦のフレーム部分にも印をつけましょう。

にゃんもっく2_13

 

さあ、縫っていきましょう

まずは、この中ではちょっと複雑な、ネット部分のカバーから。写真のように2枚の布を重ね合わせ、マチ針でとめます。あとでひっくり返すので、中表の形に合わせます。

にゃんもっく2_14図の赤線の部分を縫っていきます。ネット部分②-572×479
にゃんもっく2_16端から1㎝ほどのところを縫っていき…
にゃんもっく2_17三角の部分になったら、角度を変えて…
にゃんもっく2_18三角の頂点部分に来たら、カラーひもを2本、布と布の間に入れ込み、一緒に縫い附けます。返し縫いをして、しっかりと縫い附けましょう。

※ここが一番の難関かも! お裁縫初心者の方には難しいかもしれませんね。
ハードルが高そうなら、ひもはなしでもOK。
カバーがフレームに食い込む形になっているので、ひもがなくても、それほど動くことはないと思います 。

一周縫い終わったら、三角部分を切り取ります。
にゃんもっく2_19角を落とすと、返したときにキレイです。

返し口から表に返し…

にゃんもっく2_20

アイロンをかけて形を整えたら、表からも補強のため、端から1㎝ほどのところを縫います。
返し口も同時に閉じていきます。

にゃんもっく2_21
完成!
にゃんもっく2_22

 

テント用カバー、ドーム用カバーはかんたん!

テント用カバーは、下記のように左右を縫ったあと、上下を縫います。ミシンをかける前に、アイロンで折り目の癖をつけておくとよいでしょう。テント②-572×429修正
上部分にゴムを通したら、フラワースタンドの周りをぐるりと囲みます。
にゃんもっく2_24上から見るとこんな状態。ドームとフラワースタンドの間に布が入り込む形です。
形を整えたら、ゴムを結びます。
にゃんもっく2_25ドーム用カバーは、円の周囲を1.5㎝幅で2回折り、ミシン。2㎝ほど縫わない部分を作り、周りにゴムを通します。ドーム③-572×429
にゃんもっく2_27

ドームにかぶせ、ゴムを結んだら…
にゃんもっく2_28

完成!!

 

にゃんもっく2_29「けっこういいんじゃニャイ~」

*ドーム用カバーの裾に付いているように見えるレースは、実は縫いつけているわけではなく、巻いているだけです。

以上、にゃんもっくカバーの作り方でした。
この冬、愛猫のぬくぬくスポットを手作りしてみてはいかがでしょうか?
夏は、フラワースタンドを下のように組み替えて、カバーはなしでネットだけにしたら涼しいかも!
にゃんもっく2_30

●余談●
今回、酒井さんの手作り愛に触れ、久しぶりに手作り欲がわいてきたワタシ。
端切れで、愛猫の蝶ネクタイをちくちくと作ってみました!
にゃんもっく2_31.32
ちゃー坊(左の子)の蝶ネクタイは、ちょっと大きすぎたか……(汗)
でも、愛情込めて作った蝶ネクタイをしている猫たちは、いっそう可愛くみえました。
これが手作りの醍醐味なのかもしれませんね。

ちなみに、酒井さんの愛猫・マイケルくんは、スカーフのような首輪飾りをつけています。
実はコレ、首輪に通して装着するもの。もちろん、酒井さんの手作りです!季節によって柄を変えたり、いろいろ楽しめそうですよね~☆
にゃんもっく2_33
にゃんもっく2_34
 
<関連記事>

居心地バツグン&寒さ対策にもなる猫用ハンモック〈にゃんもっく〉を手作りしよう!~土台作り編~

富田園子

編集&ライター、日本動物科学研究所会員 幼い頃から犬・猫・鳥など、つねにペットを飼っている家庭に育つ。編集の世界にて動物行動学に興味をもつ。猫雑誌の編集統括を8年務めたのち、独立。編集・執筆を担当した書籍に『マンガでわかる猫のきもち』『マンガでわかる犬のきもち』『野良猫の拾い方』(大泉書店)、『ねこ色、ねこ模様』(ナツメ社)、『ねこ語会話帖』『猫専門医が教える 猫を飼う前に読む本』(誠文堂新光社)など。7匹の猫と暮らす愛猫家。 ▶HP:富田園子ホームページ ▶執筆&編集した本: 『マンガでわかる…

tags この記事のタグ