猫トイレ環境改善計画 あれこれ試してみました by宮村美帆

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トイレの中で腰を上げる愛猫ゴロウちゃんの“立ちション”ポーズ。
東京猫医療センターの服部幸先生に、「トイレが気に入らないみたいですね」とズバリ指摘され、トイレの環境を変えることで改善する可能性は大いにある、というアドバイスをいただきました。
これはやってみるしかない! ゴロウちゃんのお気に入りが見つかるまで、あれこれ試してみました。

02おからの砂、木の砂、鉱物系(すべて固まるタイプ)などいろいろ集めました。トイレと砂の組み合わせを変えながらゴロウちゃんに使ってもらい、反応を見ました

 

トイレの数を1つから2つへ

服部先生のお話では、トイレは衣装ケースくらいの大きさが理想的とのことでしたが、正直、大きすぎてジャマになるのではないかと若干躊躇。今までのトイレもやや大きめなので、以前使っていたトイレも引っ張り出して数を2つに増やし、砂を変えてまずは様子を見ることにしました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA「紙の砂」が気に入らないことはわかったので、左のトイレには「鉱物系」、 右のトイレにはかつて使ったことのある「おからの砂」 。直前まで使っていた紙の砂をニオイ付けに少し混ぜて様子をみます。これまで使ったことのない鉱物系の砂に早速興味を示しています

これはイケるのではないかと思いきや……

OLYMPUS DIGITAL CAMERAあー立ち上がってしまいました(–;) やはりこのトイレでは狭いのか

 

ついに衣装ケースの大型トイレを導入

しばらく試しても、立ちションは治まらなかったので、意を決し大きなトイレを導入。これまで使っていたトイレも長さ 60×幅 47×深さ 25cm のメガトイレでしたが、さらに大きな長さ 73×幅 45×深さ 24cm の衣装ケースを用意しました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAトイレを広くすることで解決するなら、できれば砂は水洗トイレに流せて処理が楽な「おからの砂」を使ってくれたらラッキー。そんな飼い主の勝手な思いで、左におから、右に鉱物系を入れました。早速、広いトイレに興味をもったゴロウちゃんですが……
OLYMPUS DIGITAL CAMERAあーあ、おからはやっぱり気に入らないのね。飼い主都合ではなく、猫目線で選ばなければ問題解決の道のりは遠いようです

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA今度は広いトイレ(左)に鉱物系、右のトイレに木の砂を入れてみました。木の砂にはあまり興味はないようで、衣装ケースを中心に使うようになってきました

OLYMPUS DIGITAL CAMERAでもやっぱり、何かがお気に召さないようで、トイレのふちに乗って不満を猛アピールします。「ちょっと違うんだニャ~。これじゃあ嫌なんだニャ~」

 

トイレの場所・向きを変え、細かい砂に

うーん、もうひと息のところまで来ているのですが。あと考えられるのはトイレの場所。部屋のレイアウトもあるので、できれば場所はあまり動かしたくなかったのですが、これも飼い主都合で猫目線ではありません。そこで、2つのトイレの位置を離し、トイレの向きを変えてみました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA「どっちにしようかニャ~」。砂は「野外に近いもののほうがいい」という服部先生の言葉を思い出し、砂場の砂のようにかなり細かい鉱物系の固まる砂に変えました。すると……

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAやっぱり本物の砂に近い細かい砂がいいようで、この砂に変えたら立ちションがピタッと治まりました。ウンチもこの通り、ふちに足をかけなくてもできるんですね!2つのトイレを離したのもよかったようです

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA何種類か砂を試した結果、ゴロウちゃんのお気に入り順は、
「1.細かい鉱物系 > 2.やや粗めの鉱物系 > 3.おからの砂 > 4.木の砂 >5.紙の砂」 やはり、より細かい粒が好きなことが発覚しました。

結局、ゴロウちゃんが選んだのは、ゴミの処理や砂の飛び散りなどの問題で私が最も敬遠していた、細かい鉱物系の砂でした(^^;)
猫目線で選べばすぐに見つかったのかもしれませんが、私ができれば避けたいという思いがあり、少し遠回りしてしまいました。今は2つのトイレともお気に入りの鉱物系にしたところ、どちらも快適に使っています。

とはいえ、トイレから勢いよく飛び出したときの砂の飛び散りには少々手を焼くので、トイ レのまわりには、抗菌消臭玄関シートを敷いてみました。もともと、靴についた砂やどろを 玄関先で落とすためのものなので、砂が飛び跳ねずにそこにとどまり、広範囲の飛び散り を若干抑えられます。はみ出たものは、ほうきと掃除機でせっせと片づけます

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA細かい鉱物系はオシッコを固める力はバッチリ。たっぷりの砂の中から塊を探すのは、毎回、ちょっとした砂場遊び気分(^^;)ビニール袋に入れて上を結んでゴミ容器に入れておき、ゴミ収集日(うちの地域は鉱物系の猫砂は「燃やさないゴミ」)にまとめて出します。これまで水洗トイレに流せるおからや紙の砂ばかり使っていたので、すぐに捨てられないことに少し抵抗がありましたが、だんだん慣れました(ゴミ容器には生ゴミ用消臭剤を入れてあります)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA今でも、砂が汚れてくるとたまに立ちションをすることがあるので、毎日の掃除はもちろん、砂は最低月1回全部交換し、トイレも洗って天日干しして、なるべく清潔を心がけています

最近のゴロウちゃんの様子です。やっぱり広いトイレは気持ちよさそうです。これで気に入らない公衆トイレから、長居したくなる快適なホテルのトイレに少しは近づけたかな?

「排尿後にしっかりと砂をかいているので、気に入ってくれているようですね」(服部先生)
思う存分、砂をかいて隠して、はい、よくできました!

 

宮村美帆フリーエディター・愛玩動物飼養管理士(2級) 宮村美帆
動物好きの両親の影響で、子どもの頃から、犬、小鳥、ハムスター、鈴虫、錦鯉など、何かしら生き物がいる環境で育つ。動物看護師として2年間の動物病院勤務を経験した後、猫の月刊誌『CATS』の編集者に。その後、人と動物の今を考える雑誌『季刊リラティオ』の編集などを経てフリーランス。エディター、ライターとして、ペット(動物)、児童書(図鑑)、実用書、デジタル情報辞典などを手がける。ヒトと動物の関係学会編集スタッフ。ずっと犬派だったが、動物病院勤務で猫の魅力に目覚め、猫雑誌の編集でどっぷりハマる。獣医師やペットオーナーなどへの数々の取材で得た情報、学んだ知識を活かし、猫とのより楽しい暮らしを研究中。現在の愛猫はゴロウちゃん。

 

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