猫の住環境学-猫とペット用建材について【猫の一休建築士】 by清水 満

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猫のいるおうちに使えるペット用建材とは?

 

猫と暮らしていて室内の改装や新しく住宅を建てようかと考えている人は多いと思います。
愛猫がストレスを感じる事なく幸せに暮らせる工夫をしたりペット対応建材を使いたいと考えても、いざとなるとどのような素材やメーカーの建材を選んで使えばいいかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は建材メーカーがペット対応として出している床材と壁材についてお話します。

 

建材メーカーが提案しているペット用建材とは

今、世の中に出ているペット対応の建材はどんなものがあり、どんな機能があるのかお話したいと思いますが、今回は個別のメーカーや商品の紹介ではなく、総合的なことをまとめたいと思います。
ペット用建材の多くは犬対応のものが多く、猫のために開発されたものは少ないと言えます。

 

◆床材

ペット対応の床材は、滑りにくい、傷つきにくい、汚れにくい(お手入れ簡単)

*フローリング

わんちゃんなどは犬種によって腰や関節が元々弱い子がいたり、高齢などの理由で足腰が弱くなっている子がいるので、滑る床の問題は深刻です。
では、猫の場合はどうなのでしょうか?

猫が床が滑るので転んでケガをしたと聞くことは少ないです。
だからと言って滑る床が良いはずありません。
特に長毛種の猫は肉球の廻りの毛がボーボーになって滑りやすくなりますし、短毛種でも年をとってくると肉球の間の毛が伸びて滑りやすくなります。
猫の肉球の周りの毛を手入れしている家庭はどれくらいいるのでしょうか。
友人のキャットシッターさんに聞いてみても、長毛種の猫はペットサロンに通っている子も多いのでそこでカットされているようですが、ほとんどの猫は自宅では手入れされていないのではと言っていました。
P0716shimizu_02お宅の猫ちゃんの肉球はこんなになってませんか?

P0716shimizu_03カットしてスッキリ!

特に若い猫は元気があるので、コーナーなどで滑って転ぶことも多いでしょうし、複数の猫がいる家庭は追いかけっこをして、転ぶこともあるでしょう。

また、猫ちゃんはなぜかウンチの後にハイになって駆け出しますよね。私はウンチダッシュと言ってますが、そんな時にも滑ったりしますよね。
猫は少しくらいのケガであれば何でも無い振りをするので、そんな時に滑って関節などを痛めていても家族が異常に気がついていないのかもしれませんね。
とにかく、滑る床は猫にも人間にも(特にお年寄りと子供)危険が多いので、滑らない床の方が断然いいに決まっています。

建材メーカーがペット用として開発しているフローリングは、滑りにくい、傷つきにくい、汚れにくい機能を持ったものを市場に出していますが、その多くが積層合板の下地にオレフィンシートという木目をプリントした特殊強化フィルムを貼り、表面に滑り止めのコーティングを塗ってあります。
人工素材の木目フィルムがいやだという場合は、滑り止めのコーティングをフローリングに後から塗ることになります。
コーティングはコストや特性などにより大体4種類の方法があります。

床材コーティングの種類と特性
ガラスコーティング
弾力性、耐久性、撥水性、ノンスリップ効果
UVコーティング
耐久性、対摩擦性、耐熱性、ノンスリップ効果
シリコンコーティング
撥水性、耐熱性、ノンスリップ効果
ウレタンコーティング
耐用年数は低いがコストパフォーマンスは良

コーティングは新築のフローリングにはもちろん、既存のフローリングにも施工できます。
しかし、既存のフローリングの場合、状態によりコーティングできない場合もありますので業者などによく確認したほうがいいですね。
また、施工会社の技術などにより品質や仕上がりに差がでてしまいます。

 


◆壁材(ビニールクロス)

ペット対応のビニールクロスは、消臭効果、表面強化、汚れ防止

「いや〜そこはやめて〜」と叫んだ人も多いでしょう。
猫と暮らしている方のお悩みで多いのは、猫ちゃんの爪とぎによる壁のキズですよね。
前に改装した事例では猫がたくさんいるお家だったのですが、壁はもちろん、家具や木の柱が猫の爪とぎびっくりするくらい削られていました。
そのぐらい激しい猫の爪とぎなので表面強化したビニールクロスでは、残念ながらキズの防止にはなりません。

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猫ちゃんの場合は猫の手が届く範囲(90cmくらい)の壁に腰壁材を貼るのがいいのですが、その場合は猫ちゃんの爪とぎによるストレス発散やテリトリーの主張に答えられる幾つかの所に背の高い爪とぎなど用意してあげてくださいね。

腰壁材も各建材メーカーから発売されているので、設計者や工務店の方に聞いてみてください。
しかし、猫の破壊力は想像以上のものがあり、既製品の腰壁を貼っても継ぎ目などを見つけては爪を引っ掛けて破壊してしまいます。
それが嫌な人は、コンクリートの壁にするか、鉄板を貼るのをおすすめします(冗談ですよ)。

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廊下に腰壁材を貼った事例。
左側手前の壁は特注の爪とぎです

ペット対応のフローリングやクロスは普通の物より、耐久性やキズなどに対応していますが、それでも完璧な物はありません。
工事などに掛けられる予算やお部屋の状態により、プロと相談しながら取り入れた方がいいでしょう。

 

私、インターペットに参加します!

7月25日(金)〜27日(日)に東京ビックサイトで『インターペット~人とペットの豊かな暮らしフェア』というペットイベントが開催されます。
私も、ペットと住環境をテーマにした「ワンニャンハウジングスクエアに企画・アドバイザーとして参加しています。
会期中は会場に常駐していますし、25日(金)、26日(土)、27日(日)にはブースステージで「猫と住環境」についてミニセミナーを担当してお話しますので皆さんご来場よろしくお願いいたします。

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昨年のインターペットでのセミナー風景(「neko清水くん」に変身中)

 

 Interpets(インターペット)~人とペットの豊かな暮らしフェア ~
一般客入場日は25日(金)26日(土)27日(日)の3日間。

清水満セミナー・スケジュール
 「猫と暮らす住環境」
於:ワンニャン・ハウジングスクエア
(ブース内ステージ)

2014年
7月25日(金)14:15~14:45
26日(土)14:00~14:30
27日(日)14:00~14:30
*現在の予定であり、場合により時間が変更になることもあります。

NEKOSIMIZU

私を会場で見かけたら気軽に声を掛けてくださいね!(neko清水)

 

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◆愛猫ギャラリー 【今日の一休と海】

一休の病名が検査の結果がわかりました。
悪性のリンパ腫で胃に腫瘍ができていました。現在、抗癌治療中です。
少しでも長く元気でいられるよう一休共々頑張っています。

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清水 満

キャットライフ・キュレーター 清水満

一級建築士・愛玩動物飼養管理士
一般社団法人ペットライフデザイン協会 代表理事
猫作家プロデューサーペットイベントプロデューサー・猫関係セミナー講師

北海道生まれ。北海道の大自然の中、たくさんの動物たち(家畜・ペット・野生動物)と触れ合う環境で育ちました。もちろん動物大好き、猫大大好きです。大学卒業後はインテリアデザイナーを目指して東京へ。建築設計事務所、インテリアデザイン事務所に勤務の後、30歳の時、建築インテリア設計事務所「スタジオ・ナビ」を設立し独立。主にレストランや自動車のショールームなどの商業施設設計やマンションの企画などをしていましたが、愛猫の一休、海との路上での運命の出会いから、ペットと幸せに暮らす住宅の事を考えはじめ「わんにゃん健康住宅研究所」を立ち上げました。現在「ペット専門建築士」として活動中です。また、設計活動の傍ら「北の猫たち展」(札幌開催)などの展示会開催や猫作家支援、イベントの企画及び参加、TV出演など幅広く猫の専門家として活躍しています。

▶HP:わんにゃん健康住宅研究所
▶ブログ:猫の一休建築士

 

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