【キャットブリーダー編】まだまだ浸透していない純血種、ぜひその魅力に触れてみてください by 稲富理香

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アビシニアンのブリーダーとして、また講師として活躍する、
稲富理香さんの連載です。第1回は「純血種とキャッテリーの話」。

 

稲富理香

キャットブリーダー 稲富理香

アビシニアンのブリーダー
CFA Something Hearts Cat Fanciers セクレタリー

1992年よりCFA(世界最大の愛猫協会THE CAT FANCIERS’ ASSOCIATION, INC.の略)に参加、アメリカのナショナルウィナーラインの猫とトラディショナルな猫の血統による美しく、健康なアビシニアンの育成に努めています。

日本獣医生命科学大学獣医学部にて、
獣医学科 伴侶動物品種論-猫担当
獣医保健看護学科 トリミング実習担当

▶キャッテリー:Cattery LICCA
▶キャットクラブ:Something Hearts Cat Fanciers 

「ブリーダー」と「血統登録団体」とは

1992年、引越しをきっかけに、アビシニアンという猫種と出会いました。そのブリーダーさんがキャットショーに参加されていたことから、私もこの世界に足を踏み入れることになったのです。

ブリーダーとは繁殖者のことですが、ブリーダーにもいろんなタイプがあり、血統登録団体もいくつもあります。どの団体に所属しているかで、ブリーダーの考え方が違っていることもあります。

私が所属するCFA (The Cat Fanciers Association, Inc.) は、オハイオ州に本部を持つ世界最大の血統猫登録団体で、世界各地で最も多くのキャットショーを開催する、非常に権威ある団体です。

 

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「猫種の向上」を第一目的としたキャットショー、
国内でも年間を通し多数開催されています。

 

登録ブリーダーの猫すべてがキャットショーに参加するわけではなく、ほとんどの猫はショーに参加する資格を持ちながら、普通に一般家庭の家族として暮らしています。

血統登録団体に所属するブリーダーは必ず「キャッテリー」を持っています。キャッテリーとは「猫舎号」、人間の姓にあたるもので、キャッテリーを見れば、誰が繁殖したのかがわかるのです。
子猫の販売も、一般の飼い主さんと直接取引きするブリーダーもいれば、ペットショップなどを通じて取引きするブリーダーもいます。

 

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もし血統猫種に興味をもたれたら、キャットショーを見学されるといいでしょう。ブリーダーに直接猫の性質などを聞く機会が持てます。

猫を押し売りされるような心配はありませんから、気軽に声をかけてください。皆さん、猫をほめられると喜んで見せてくれますよ。

▶ CFAキャットショースケジュールはこちら

 

04キャットショーは、猫たちにとってのハレの舞台。
美しい純血種たちが大集合!お目当
ての猫種ブリーダーさんと知り合える絶好の機会です。

 

純血猫とはどんな猫? どう選べばいいの?

純血猫(血統猫)はミックス猫とどこが違うのでしょうか。

ミックスの猫にはあらゆる姿かたちと性格があり、それも魅力のひとつになります。

血統猫とは、親や祖先を知ることができ、間違った種類と交配をしていないことが証明できる猫です。ということは、毛色や性格、健康までもコントロールできるということです。
これは決して実験などではなく、間違った色が出ないため、凶暴な猫を作らないため、そして遺伝性の病気を取り除くための努力でもあるのです。

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もちろん、猫種によって特有の性格があり、ブリーダーによってその特性も変わってきます。

猫種を選び、ブリーダーを選ぶことで、あなたの生活と理想に合った猫に出会うことができるでしょう。

飼いたい猫種が絞れたら、ぜひブリーダーの家に見学に行ってみてください。各血統猫はその猫特有の性質を持っています。雑誌やテレビの情報だけでは、その猫種が本当に自分たちの生活に合うかどうかわかりません。

ブリーダーの家で実際に生活している猫たちの姿を見て、たくさん質問して、判断してほしいのです。見学に行ったからといって、必ず猫を予約する必要はありません。
一生面倒をみる決心ができた場合のみ、予約されればいいと思います。

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6週齢になると、動き方もしっかり「猫」になります。ママから片時も離れません。

 

奥深い血統猫種の世界。例えばアビシニアンでは…  

私がアビシニアンを選んだのは、明るく社交的な性格と、鈴を転がしたような鳴き声という説明に惹かれたからですが、実際にわが家へやってきたアビシニアンは説明通りの猫でした。

ルビーと名付けたその猫と、ごく普通に暮らすつもりが、ブリーダーさんの誘いで知ったキャットショーが、私に新しい世界を教えてくれました。

 

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100年を超える歴史を持つアビシニアン。
そのブリーダーは世界中に広がり、各々の血統の違いで、異なる表情を持ち、異なる掛け合わせによって毛色も少しずつ違っています。

CFAには血統猫種別に「スタンダード」と呼ばれる教本があり、その猫種の理想像が示されています。100%理想通りの猫はありえませんが、近づくべく努力するブリーダーの猫はみんな美しい魅力に溢れています。
ぜひショーでご覧いただきたいですね。

ここで、ちょっと専門的なお話を。

アビシニアンと交配できる猫はアビシニアン以外いません。
しかし、アビシニアンの突然変異の固定化といわれるソマリは、そのタイプの向上のために、アビシニアンとの交配が認められています。

長毛のソマリと短毛のアビシニアンの間に生まれた子猫は、ソマリの長毛を持つとは限りません。CFAでは、短毛であっても、ソマリとの交配で生まれた子猫はソマリとして登録されますが、他団体では長毛はソマリ、短毛はアビシニアンと、見た目で決定される団体もあります。

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3週齢のベビーず。好奇心旺盛な彼らは一時もジッとしていません。

このように、団体によって猫種が変わることもあるということを知っておいてください。

純血猫種(血統猫種)の世界は、たいへん魅力的で奥深いものです。数多くある血統猫種にどんな種類があるのか、この機会にぜひ知っていただきたいと思います。

 

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 稲富理香さんオススメ「もっと愛猫と仲良くなるアイテム」 

ペッツルート カシャカシャびょんびょん

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うちのコたちのお気に入りのおもちゃを紹介します。「カシャカシャびょんびょん」。キラキラの羽根がカシャカシャ羽音をさせながら舞う動きに、子猫も大人猫もみんな夢中!
すぐ目の前で動かさず、狩猟本能を掻き立てるような動きを工夫してみてください。
同シリーズの猫じゃらし版 「カシャカシャじゃれる」 も気に入っています。

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