ミルクを卒業して、キャットフードへ!
ミルク授乳編では、3週齢未満の子猫へのミルクの飲ませ方を紹介しました。
3週齢に入ったら、離乳食の開始。そして6週齢を過ぎたら、キャットフードを食べさせ始めます。これらのフードの移行にも、ちょっとしたコツがあります。
3週齢から5週齢の期間に、ミルクから離乳食に移行。その後、6週齢から8週齢の期間に、子猫用ドライフードに移行するのが目安です。あくまで目安なので多少違っていても大丈夫。
急に切り替えず、少しずつ
今までずっとミルクしか飲んでこなかったのに、「さあ、今日から離乳食を食べなさい」というわけにはいきません。ミルクを与えつつ、離乳食も少しずつ与えるのが大切です。それが上の図では斜めのラインで表されています。
ミルクしか飲んでいなかった子猫の胃腸は、固形物の消化に慣れていません。まず最初は「ひとなめ」だけを与えます。指やスプーンに離乳食をとって、子猫の顔の前に持っていき、なめさせてください。
食欲がある子は、顔の前に持っていくだけでなめ始めます。自分から口にしない子は、口の中の上あごに指でこすりつけてみましょう。
ひとなめだけの離乳食では栄養がとれないため、ミルクはそれまでどおり与えてください。
翌日、子猫のウンチが正常であることを確かめたら、少しずつ与える量を増やします。1週間後くらいには、子猫が食べたいだけ食べさせても大丈夫です。
お皿から食べるようなら、お皿から食べさせてOK。
離乳食をたくさん食べるようになったら、ミルクは与えなくてOK。ミルクをまだ飲みたがるようなら、1日1回くらいは与えてもOKです。しかし、3週齢を過ぎると歯が生えてくるので、哺乳瓶で与えると乳首部分を噛みちぎって誤飲してしまう恐れがあります。哺乳瓶でなく、お皿に出して与えるようにしましょう。
離乳食は、何を選べばいい?
離乳食は、難しく考える必要はありません。
子猫の離乳食として市販されているものもありますが、子猫用のウエットフードやドライフードをお湯や子猫用ミルクでふやかしたものでもOKです。今まで飲んでいたミルクでふやかしたものなら、子猫が食いつきやすいはず。市販の離乳食にも、はじめはミルクを混ぜるとよいでしょう。
最初はゆるめ(水分多め)にし、徐々に加える水分を少なくして、固形物に近づけます。
離乳食からキャットフードへの切り替え
6週齢からは、子猫用ドライフードを与え始めます。
このときも、「ミルク→離乳食」のときと同じく、少しずつ移行することが大切。離乳食を与えつつも、ドライフードを入れた皿を用意し、食べる練習をさせます。ドライフードを十分に食べられるようになったら、離乳食は終了です。
子猫には必ず子猫用ドライフードを与えてください。成長に必要な栄養やカロリーが含まれています。与える量や回数はパッケージの表記を参考に。
ちなみに、「ドライでなくウエットフードではだめなの?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
これについては、ぜひドライを食べさせることをおすすめします。総合栄養食であれば、ウエットフードでも栄養面の問題はないのですが、ドライフードはさまざまなメリットがあるため、子猫のうちにドライを食べることに慣れさせておきたいのです。
ドライのメリットとは、「腐敗しにくいので留守中も与えられる」「歯石予防の効果がある、」「ウエットに比べて価格が抑えめ」などなど。。。ドライが食べられないと、お世話の面で多少不便です。ウエットフードはわざわざ食べさせる練習をしなくても、離乳食を食べていた子猫なら食べられるはず。嗜好性も高いので、好んで食べることがほとんどです。
子猫の離乳食ささみペースト80g