6/26日は「雷記念日」。
930年のこの日、平安京の清涼殿に落雷。大納言の藤原清貫らが命を落とし、菅原道真の祟りと恐れられました。
雷は、大半の犬や猫にとって大の苦手。優れた聴力をもつ彼らには、遠くの雷でも爆音のように響き、パニックを起こすこともしばしば。ちなみに犬が恐れるのは、1.音、2.光、3.火の順で、大きな音を最も嫌がるのだそうです。実際、犬の迷子発生件数は、雷や花火による逃走が増える8月が最多というデータも。
雷の音とはどれほどの大きさなのでしょうか。静かな環境(図書館や博物館など)だと50db(デシベル)程度。80db(大型幹線道路など)以上になると騒音対策が必要になり、近くの落雷は130dbぐらいで聴覚器官にダメージを及ぼすレベル。
犬の大きな音恐怖症を治すには、雷や花火など恐がる音を録音して(CDも販売)、聞かせるトレーニングをします。最初は小さな音から始め、徐々に音を大きくして慣らしていきます。オンタリオ獣医科大のドン・マキューン教授によれば、1日40~50分の訓練が最適で、90dbの音に慣らすには約30時間かかるとか(ブルース・フォーグル著『ドッグズ・マインド』)。気長に取り組む必要がありそうですね。