7月9日は「泣く日」。
悲しいときや感動したときに流す「情動の涙」には、高いストレス解消効果があるそうです。泣くことによる感情表現の豊かさを考える日。
ほとんどの動物には涙を作る器官が備わっていますが、たいていの場合、涙は目の乾燥を防いだり、ゴミや雑菌などの異物を排出するのに使われています。悲しみや苦痛を感じたり、逆に喜びで感極まったときに涙を流すのは、人間だけだと言われています。犬が泣いたという体験談を耳にすることがありますが、それは人間の勝手な感情移入にすぎないのでしょうか。
スタンレー・コレン著の『犬語の話し方』によれば、最近の研究では、哺乳類の多くも、感情が極度に高まったときには涙を流すことが指摘されています。カナダ獣医師協会の集まりで、「犬が感情の作用で涙を流すだろうか」という話題を取り上げたところ、獣医師8人のうち4人が「犬は人間と同じように泣く」と言い、他の4人は「犬の涙は苦痛や恐怖で目のまわりの筋肉が緊張して起こる反射作用にすぎない」と主張し、意見が真っ二つに分かれたそうです。
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