5月1日は「スズランの日」。
フランスではこの日に愛する人にスズランを贈る習慣があります。
実はこのスズラン、可憐な姿に似合わず強い毒をもっています。毒の正体は、コンバラトキシン、コンバラマリン、コンバロシドなど、心臓に強く働く強心配糖体という成分。全草に含まれますが、とくに多いのは花や根。人はもちろん犬や猫にも有毒で、誤って摂取すると、嘔吐、眩暈、心不全、心臓麻痺などの症状を起こし、死に至ることも。スズランを生けた花瓶の水を誤飲して死亡した例もあるそうです。
スズランに限らず、ユリ、チューリップ、ヒヤシンスなど、ユリ科の植物はいずれも強い毒をもっています。とくに猫への危険が指摘されており、葉を食べたり、体についた花粉をなめて死亡した例もあるのだとか。
美しい花には毒がある!ペットに危険な有毒植物はたくさんあるので、お散歩時だけでなく、室内に飾ったりガーデニングを楽しむときにも、十分に注意して。