12月11日は「胃腸の日」。
動物の消化器官は、食性によって異なります。
胃は消化のための臓器ですが、野生時代の名残で、食いだめの習慣のある犬の胃は、大きく脹らんで貯蔵庫の役割も果たします。人でも、大食い自慢のフードファイターたちは、風船のようによく脹らむ胃の持ち主らしいですが、犬の胃も似ているかも。
対して、猫は一日に何度も小さな獲物を捕らえて食べる動物。一日10回以上食べるのが猫本来の食習慣だとか。ですから、胃は犬のように脹らまず、少し食べれば満腹になってしまいます。
では、腸はどうでしょう?消化・吸収に時間のかかる食物繊維を多く摂る草食動物は長い腸を持ち、一方、肉食動物の腸は短いです。肉食動物である猫の腸は体長の4倍、雑食の犬は5倍、草食動物の馬は10倍、牛では20倍とされています。
猫はもちろん元肉食の犬も、野菜や炭水化物の消化は苦手。与えすぎると下痢をしかねないので、飼い主さんは気をつけて。