9月28日は「世界狂犬病デー」。
日本では50年以上発生していないとはいえ、狂犬病は発症すればほぼ100%死亡する、非常に危険な感染症。
年1回、飼い犬への予防接種が義務づけられていますが、接種率は年々低下しており、もし海外からウイルスが侵入したら・・・と、感染の広がりが危惧されています。
以前も、台湾で野生のイタチアナグマの死骸から狂犬病ウイルスが検出され、狂犬病清浄地域ではなくなってしまいました。
ところで、狂犬病はすべてのほ乳類に感染するのに、なぜ予防接種は犬だけなのでしょうか?
日本のように野生動物にウイルスが侵入していない国では、人の身近に多数いて、咬みつくことで最も人や他の動物にウイルスを感染させやすい動物が、犬だからです。
猫も狂犬病にかかると一時的に凶暴になりますが、その後は静かな場所に潜んで死んでいくケースが多いとか。
また狂犬病ウイルスは唾液を介して感染するので、猫に引っかかれて感染する確率はきわめて低いそうです。
犬への対策が最も効率のいい予防法というわけですね。