5月17日は「高血圧の日」。
高血圧の予防を広める目的で制定されました。
人は、健康診断でも血圧測定を行いますが、犬猫の血圧は、あまりなじみがないかもしれません。犬猫にも高血圧はあります。人が140/90 mmHg以上なのに対し、犬猫は150/95mmHg以上と定義されています。実は、一日の大半を寝て過ごし、一見、低血圧そうに見える高齢猫に高血圧が多いのだそうです。
高血圧には、原因のはっきりしない「本態性高血圧」と、原因が明らかな「二次性高血圧」があります。人は約9割が前者ですが、犬猫はほとんどが後者。原因は、腎疾患、副腎皮質機能亢進症、甲状腺疾患、糖尿病、肝疾患などが挙げられます。高齢猫は、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症にかかることが多く、高血圧を起こしやすいのでしょう。
高血圧を放置していると、失明や腎不全、心肥大など様々な合併症を起こし、寿命を縮めることにも。犬猫の高血圧症が注目され始めたのは最近のことですが、今後は、獣医療の現場でも、より積極的に血圧測定が行われるようになるかもしれませんね。
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