4月2日は「歯列矯正の日」。
犬や猫も歯列矯正を行う場合があります。といっても、人のように見た目の歯並びを良くするのが目的ではなく、「不正咬合(かみ合わせが悪いこと)」を治すことによって、ものを食べやすくしたり、舌や歯茎を傷つけないようにするためです。
不正咬合を招く主な原因が「乳歯遺残」。犬や猫は、通常、3~4カ月齢ごろから乳歯が抜け始め、7カ月齢ごろまでには永久歯への生え変わりが完了します。その時期を過ぎても乳歯が残っていると、永久歯が適切な位置に萌出できず、さまざまな不具合を起こしやすくなります。
治療は乳歯を抜歯するとともに、不正咬合による不具合があれば歯列矯正を行うことも。永久歯がまだ生えきらない早い段階なら手術による矯正ができますが、生えきってしまってからでは、矯正具を装着した治療となり、費用も時間もかかる大仕事に。歯科専門医でないと治療できないケースもあります。
乳歯遺残はとくに小型犬に多くみられます。子犬の飼い主さんは、愛犬が6カ月齢ぐらいになったら、注意して歯並びをチェックしましょう。