(左)メリーちゃん 8歳 ♀ (右)ペンネちゃん 8歳 ♀
- ペンネちゃんとメリーちゃんとの出会いは?
2匹と出会う前、パスタという名の雄猫と暮らしていました。パスタは、わずか半年で、お空へ行ってしまいます。
泣き暮らす私たち夫婦が暮らす近所で、保護団体が主催する犬猫の譲渡会が開かれるという情報を耳にし、譲渡会に参加しました。
その場所にいた猫たちを、1匹ずつ2人で交互に抱いたとき、唯一、2人の腕でおとなしく抱かれてくれたのが、鼻の黒い三毛猫で、その子をペンネと名づけてわが家に迎えました。元は、岐阜の保健所で保護された猫だったそうです。
メリーは、ペンネがわが家に来てから約1年後、個人で保護活動をされている方のWebサイトで紹介されているのを、妻が見つけたのがきっかけです。
保護主さんの紹介を見るにつけ、ペンネとは違った個性で、2匹を迎えられたらとの思いも募り、迎えてわが家の猫となりました。
大変に人見知りが強く、来客があるとすぐに奥へ隠れてしまうのですが、私たちが初めて会ったときは、そんな素振りも見せず、ヘソ天ダンスでゴロゴロと迎えてくれたのをよく覚えています。
-ペンネちゃんとメリーちゃんはどんな性格ですか?
2匹が似ているところは、私たちを含めた家族みんなで一緒にいたがる点です。家族の一人が離れた場所にいると、ペンネは鳴きながらウロウロと視線を送り、皆が一緒の部屋に集まると安心して眠りだします。
メリーは自分が眠るときに、周囲に人がいないとやはり人の周りで鳴きながらアピールして、寝かしつけるのを待っています。
性格の違いでいえば、ペンネは慎重派で、メリーは猪突猛進派。引っ越しを数度経験しましたが、新居でいち早く遊ぶようになるのはメリーです。
メリーは、おそらく生後間もないころの病気が元で、視力がほとんどないのですが、元気そのもので、いったん家具の場所や通り道を覚えれば、誰よりも素早く走り抜けたり、高い本棚にも身軽にジャンプします。
ペンネのほうは、メリーのそんな姿を見て目を丸くしているようです。
-ペンネちゃんとメリーちゃんはどんな存在ですか?
夫婦は鏡とよくいいますが、人間と飼い猫の関係も似ていると思います。人間に依存しなければ行きていけない猫たちは、ともに暮らす人間の鏡でもあるのです。猫のためだけに頑張るのも無理が生じますし、人間のためだけに物事を考えると猫にとってストレスになります。
2匹の猫たちが、楽しく健康で暮らせるように、私たち人間側も楽しく健康であり続けられるようにと心がけています。
また、ペンネとメリーには、心配と不安をなるべく感じることなく日々を過ごしてもらいたいと願っています。いつか必ず訪れる別れの瞬間においても、そのあとでもずっと一緒にいると信じてもらえるよう、一緒に暮らしていけたらと思います。
◆今回の飼い主さん◆
猫ジャーナル/猫ジャーナリスト
すべての猫と、猫を愛するすべての人のために、猫情報をお届けするブログ「猫ジャーナル」を細々と運営している。その他、多数メディアにて執筆活躍中。