避難グッズも整理したし、避難場所も確認OK。あとは、実際に避難訓練をしてみよう!ということで、8月のある日、PetLIVES編集部でこぴん。が、愛犬アースと避難所に行くシミュレーションをしてみました。
1)アースを呼び寄せて、リードを付ける
リードは、リビングのすぐに手の届くところに。今までは、散歩のときしか使わないと思っていたので、玄関脇のクローゼットにしまっていましたが、場所を変更しました。
お散歩と勘違いして、大喜びで来てくれました。
2)キャリーバッグに入れる
ケージでは、持ち運びにくく歩きにくいため、いつものお出かけで愛用のバッグを使います。主人が一緒にいたときや一旦自宅に戻れたときには、空のケージも持って行くことにします。
バッグに入るのは得意中の得意!「イン」の合図で中に入り、チャックを閉めるときは「ナカ」の合図で頭を下げてくれるので、とてもスムーズ。
3)持ち出し用の避難グッズを背負う
用意した避難グッズとアースを抱えてみると、案外重い。でも、充分に歩けるのでこれでOK。
4)避難所へ出発
マンションではエレベーターではなく階段を使います。
近所には避難所を案内する看板が。今までは気にも留めていませんでした。
避難所までの道のりには電柱をいくつも発見。倒れることも想定しておかないといけません。通れない場合の別ルートもチェックしておきます。
歩くこと約5分。避難所となる中学校に到着。中には入れないのでここまでで終了!
実際は、住宅火災や倒壊、地割れなどによって、想定していたルートが通れない場合もあるかもしれません。避難訓練をすることで、回避ルートの想定などができ、もしものときにも落ち着いて行動できる自信がつきました。
行政が開催するペット同行防災訓練に参加!
8月30日、神奈川県川崎市の合同防災訓練がありました(川崎市は7区に分かれていますが、区単位での防災訓練はありません)。同市は、毎年防災訓練を実施しているものの、ペットの同行防災訓練は初めての試みとのこと!
川崎市の場合、避難所では人と犬は別々の場所で過ごすことになるため、受付を済ませたらアースはケージに。
隣の犬とはダンボールで仕切られ、刺激が少ないように配慮されていました。防寒や周りに吠えてしまうときのためにタオルも用意されていました。このケージは訓練用のため、実際の避難時はケージ持参をお願いしているとのこと。
飼い主側は、犬がまったく見えない場所で応急救護訓練や避難所居住スペース体験、仮設トイレ設置訓練などを1時間程度行い、最後にペットスペースに移動し同行避難についての説明を受けました。
被災時はとくに、突然の環境変化で敏感になり、吠えてしまうコは少なくないそう。トラブルを防ぐためにも、日常のしつけのほか、飼育場所は人の居住スペースからできるだけ離す、衛生管理を徹底するなど、避難所でのルール作りが重要ということでした。
特異な環境なので、犬も不安になるのは仕方のないことでしょう。しかし、飼い主と離れ離れになる環境でも落ち着いていられるように、普段から、一人でのお留守番に慣らしたり、短時間でもペットホテルに預けたり、離れる時間を作っておくことも大切だと感じました。
もし、愛犬だけ留守番させているときだったら?
震災は、一緒に家の中にいるときだけ起きるとは限りません。「アースが家にひとりぼっちのときに起きたら…」それを考えると、本当にゾッとします。
理想は、同じマンションに住む知り合いに連絡を取り、状況を聞いたり、様子を見てもらったり出来ること。しかし、近隣とはご挨拶程度の間柄。連絡先を交換している人もいなく、誰も頼れる人がいません。
もしものことを考えたら、犬が多い時間帯に散歩に行ってお友達を作ったり、マンションの集まりがあれば積極的に参加したり、外交的にならなければと考えさせられました。アースを守るため、と思えば頑張るしかありません!
人と動物の防災を考えるNPO法人アナイス
代表 平井潤子さんからのアドバイス
災害時にペットと一緒に避難することは、ペットを守ること以外に、社会に迷惑をかけない、という飼い主責任につながります。避難所では周りに配慮することと、飼い主同士が協力すことが大切です。
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