本気で愛犬の災害対策!避難グッズと避難場所を見直してみた

地震や噴火・台風・異常気象など、日本の自然災害の多さを思うと、この先も被災しない確率の方が低いのではないかと考えさせられます。もしものときに愛犬と自分を守るため、PetLIVES編集部スタッフでこぴん。が、防災について見直すことにしました。

 

避難グッズ(持ち出し用)の中身を整理

非常用持ち出しグッズの考え方」を参考に、愛犬アースのためのバッグには、これらを入れることに決定。人用のグッズとあわせて、ベッドの足元に置いておくことにします。

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●ドッグフード(5日分)
→小分けで販売していないので密閉袋に。袋には、入れた日を書いておき、定期的に入れ替えます。

●トイレシーツ、ウンチ袋
●折りたたみフードボウル
●タオル
●ケア用品(足拭きシートやコーム)
→長毛種かつ短足のアースは、体が汚れやすいため、我が家ではケア用品も必需品。

●予備のリード
●愛犬手帳
●愛犬の写真

飲料水などは人用のものを兼用することにしました。持病があるコは、薬も忘れずに。

なかでも、重要だと感じたのは「愛犬手帳」と「愛犬の写真」。
被災したときは、愛犬だけ預けなければいけない場合や、愛犬だけを留守番させていて行方がわからなくなった場合など、離れ離れになる可能性もあります。
そんなとき、愛犬の情報を正確に伝えるためのツールが必須!

 

愛犬だけを、保護施設や知人宅に預けるときに「愛犬手帳」

ペットホテルに預けるときに予防接種の証明書やカルテ記載が必要なように、愛犬の情報を正確に伝えるものを用意しておくと安心ということで、愛犬手帳を作りました。

追記がしやすいよう、手書きで管理することにしました。予防接種の記録は表にし、毎年新しい情報を書き足します。

アースの写真を貼り付け、犬の名前や年齢、飼い主情報、体調面の不安や性格、予防接種の記録、食事の習慣、理解できる単語やトイレシートで排泄できること、かかりつけの動物病院など、アースに関することはできるだけ細かく記載。狂犬病予防やワクチン接種の証明書、これまでの血液検査の結果もひとまとめにしておきます。

 

愛犬の行方がわからないときに「写真」も活躍

迷子になったときのために、首輪に鑑札や迷子札はつけていますが、愛犬の写真も用意しておくことに。愛犬が保護され、引き取る際には、飼い主であることを証明するために、一緒に写っている写真もあると良いのだとか。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA自宅でも首輪をつけておくのが理想。小型犬にはどうしても邪魔に感じてしまいますが…。さらにマイクロチップを装着すれば安心ですね。

あとは、迷子チラシの出力を複数枚用意しておきます。どのような場所に貼ってもらえるかわからないので、A4サイズとB5サイズを。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA迷子チラシは、テンプレートを無料でダウンロードできるサービスもあるのでぜひ参考に。

 

指定の避難場所はペット同行避難OK?

インターネットで、住んでいるエリアの避難所と家からのルートを確認。ただ、犬は受け入れてもらえるのか?私の住んでいる神奈川県川崎市の地元区役所に問い合わせてみることに。

 

Q.○○中学校が指定避難所ですが、ペット同行避難は可能ですか?
A.はい、大丈夫です。ただし、人と同じ居住スペースには入れないので、プールのフェンスなどに、犬同士の間隔を開けて係留していただくこととなります。

川崎市では、同行避難を受け入れている避難所は多くあるものの、飼い主と同居できるところは0件とのこと。(2015年8月現在)

Q.ペット専用の建物や、ケージなどは用意されないのですか?
A.あいにく、準備の予定はありません。飼い主さんがケージをお持ちいただき、指定の場所に置いていただくことは可能です。

うーん、同じ敷地内にいられるだけマシなのでしょうが、飼育スペースが屋外なのかと思うと胸が痛みます…。我が家には小さいプラスチックケージしかないので、長期間になることを想定すると、身動きが取りやすい少し大きめのものを用意しておいてあげたほうが良さそうです。ただ部屋に置き場所がない…。折りたたみできるソフトクレートもあるので、ベストなものの購入を検討。

Q.校庭にテントを貼り、その中で一緒に過ごすことは可能ですか?
A.それも想定はしています。ただ、スペースに限りがあるため、難しい場合もあります。

幸い我が家はキャンプをするので、小さいテントも持ち合わせています。運が良ければ、テントを立ててアースと一緒に生活することができそうです。キャンプ好きが、こんなところで功を奏す!

Q.ペットのための備蓄はありますか?
A.学校ということもありペット用の備蓄は一切ありません。人用の備蓄ですら、足りるかどうかといったところなので、フードはお持ちいただかないといけません。

やはりドッグフードは自分で用意しておかなければなりませんね。

Q.区として、迷子の保護施設は用意されますか?
A.現在は検討中です。状況が落ち着いてから、川崎市獣医師会やボランティアの方に協力いただき、設置を考えることになっています。

 

やはりペットの災害対策は、飼い主の責任で備えなければいけないと実感。さらに、自分の地域はどうなのか把握しておくことは大切だと感じました。みなさんも一度、確認しておかれることをオススメします!

sensei
人と動物の防災を考えるNPO法人アナイス
代表 平井潤子さんからのアドバイス飼育手帳の準備は大切ですね。健康状態や食べている物、体力など、経時的に変わりますから、成長期には2~3ヵ月に一度、成犬では年に一度は見直しましょう。

 

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PetLIVES編集部

愛犬・愛猫との健やかな暮らしを願うオーナーとその家族のために。PetLIVES(ペットライブス)は、愛犬・愛猫と心地よく暮らすためのヒントをお届けするペットライフWEBメディアです。 PetLIVES(ペットライブス)は、ペットの健康管理・病気ケアに特化したメディアPetwell(ペットウェル)の姉妹サイトとして、2013年に立上げました。長年にわたり培ったノウハウ、獣医師やトレーナーなどさまざまな専門家ネットワークを駆使し、飼い主さん、そして愛犬・愛猫たちのためにお役にたてるコンテンツを提供し…

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