愛犬の「歯磨き」をあきらめた方、必読!獣医師が教えるオーラルケア(1)【初級:ガム編】歯周病・口臭予防

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教えて!ケア効果を高める「ガム」の使い方
オーラルケアの大切さは重々承知していても、愛犬がお口を触られるのが苦手で、歯みがきをあきらめている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そこで、今回から、ペットのデンタル教室の講師として活躍する中村恒彰先生に教わるオーラルケア講座を3回シリーズでお届けします。受講していただくのは、3組・4頭の飼い主さんと愛犬たち。ゴールは歯ブラシを使った本格ケアをめざします。
ぜひ皆さんもご一緒に学んでマスターしてください。まず第一回は、ガムの効果的な使い方から。

講師:中村恒彰先生 プロフィール 】

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中村恒彰 先生
獣医師の資格をもち、ライオン商事でペットの口腔内トラブル解消を目的としたデンタルケア製品や、歯みがき指導プログラムの開発に携わる、ペットのデンタルケア・オーラルケアのプロフェッショナル。

 

 

 

犬の歯は意外ともろい

骨ガムやひづめなど、オーラルケアのアイテムには様々な素材のものがあります。硬いほうが歯垢が取れやすいと思われがちですが、実は犬は噛む力は強くても、歯自体は意外ともろいんです。

骨やひづめなど硬い物を噛むと、臼歯が縦割れを起こしたり、犬歯の先が欠けたりしやすいので、硬さにはとくに注意が必要です。

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お口のチェックを受けるチェリーちゃん。小さい頃にひづめを噛んで、奥歯が折れました。

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 パイ君も、ひづめで前歯が欠けた経験の持ち主。

サイズ選びを間違えると危険

ガムは大きすぎると口内を傷つけかねませんし、丸飲みして消化管に詰まる可能性もあります。商品の表示を確認して、愛犬のお口に合った適正サイズを選びましょう。

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お口の小さなCOCO君は、超小型犬用のガムを。食べる気まんまんです!

 

 

第4前臼歯を狙って噛ませる

犬にガムを1本そのまま与えると、あっという間に食べてしまったり、噛まずに丸飲みしてしまいます。これでは、ガムの効果は発揮できません。飼い主さんが手に持って、愛犬にしっかり噛ませるのが正しい与え方。その際、「第4前臼歯」を狙って噛ませるのがコツです。

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上顎の第4前臼歯と、下顎の第1後臼歯は、モノを噛み切る時に使う重要な歯で、裂肉歯とも呼ばれます。
第4前臼歯とは上顎の奥にある大きな歯で、その先端のへこんだ谷間は、非常に歯石がつきやすいところです。近くに唾液の出る腺があり、唾液中にたくさん含まれているカルシウムが沈着して、歯石ができやすいのです。

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「やっぱりついていますよね」と、先生に歯石付着を指摘された、ベガちゃんの第4前臼歯。凹みに歯石がつきやすい。
P_AI_2250こんな風にガムをしっかり手に持って、横から与えるとうまくいきます

 

 

たまに与えるだけでは、効果は期待できない

おやつ感覚で、たまにガムを与える飼い主さんも多いのですが、それではオーラルケアとしての効果はあまり期待できません。犬は歯垢が歯石になるスピードが速く、人の25日に対し、3~5日といわれています。しかも、高齢になると、さらに速まります。歯石になってしまうと、動物病院でスケーリングという処置を受けないと除去できませんので、その前に歯垢を落とすことが大切です。

継続は力ですので、できれば毎日の習慣にすこと。そして、ガムはある程度時間をかけて噛ませること。繊維状のブラッシング効果の高いものを選べば、短時間でも効率よく歯垢を落とせます。

▼犬の口腔環境の変化

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オーラルケアガムは あくまで補助ケア

そもそもオーラルケアガムには、

噛むことによって、歯に付着した歯垢を落とす

噛むことで唾液の分泌を促進し、口内をきれいに保つ

配合成分によって、口臭を抑制する

といった効果があります。

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多数の「溝」を持つ複雑な形状のガムも登場。どこを噛んでも歯が食い込み、歯垢をそぎ落とす仕組みに。 愛犬に負担をかけずにオーラルケアができる。

 

ただし、あくまで歯みがきと並行して行う「補助ケア」の位置づけです。ガムだけで歯の汚れを完全に落としきれるわけではありません

オーラルケアガムを歯みがきのごほうびに使用するなど上手に活用し、少しずつお口に触られることに慣れさせて、最終的には歯ブラシによる本格ケアができるようになることをめざしましょう。

 

<関連コンテンツ>

獣医師が教えるデンタルケア2【初級:ガム編】

獣医師が教えるデンタルケア3【中級:歯みがき準備編】

獣医師が教えるデンタルケア4【中級:歯みがき準備編】

獣医師が教えるデンタルケア5【上級:歯みがき編】

獣医師が教えるデンタルケア6【上級:歯みがき編】

 

〈受講生の皆さん〉

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石合さんと
チェリーちゃん(左:柴犬・♀・10歳)、ベガちゃん(柴犬・♀・5歳)
「口は触らせてくれますが、歯ブラシは苦手。とくにチェリーは歯石が気になっています」

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斉藤さんと
パイ君(フレンチブルドッグ・♂・6歳)
「一度、歯ブラシを使ったら、引っ張りっこ遊びになって、先っぽを飲み込んでしまったので、今は、ティッシュでふいています」

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待谷さんと
COCO君(トイプードル×チワワのMIX・♂・3歳半)
「シート、歯ブラシなど、毎日、何らかのケアはしていますが、ちゃんとみがけているか自信がありません」

 

 【記事制作協力】 ライオン商事株式会社

プロ直伝。愛犬の「歯みがき」シート・歯ブラシを使った本格ケアに挑戦!【保存版】矢崎潤インストラクター

「愛犬のデンタルケア・バックナンバー」を読む

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