ドッグラン、ホテル、介護ケアを備えた、人と犬のための大型新施設、横浜「WANCOTT」に行ってきました by金子志織

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ワンコット_アイキャッチ

犬と人の暮らしに必要なことが全てそろう複合施設「WANCOTT(ワンコット)」が横浜にオープンしました。ドッグランで一緒に遊ぶ、出かけるときにホテルへ預ける、シニア犬の介護のサポートを頼む…これらが一つの施設に全部そろっているんです。スタッフは獣医師、動物看護師、ドッグトレーナーなど、全員が犬の専門家!飼い主さんと愛犬に寄り添ってくれるような安心感がありますね。

今回は主に介護エリアなどを担当する獣医師の丸田香緒里先生に、設備などを詳しく紹介していただきました。

〈案内していただいた方〉
獣医師:丸田香緒里先生
丸田先生プロフィール_150×160
アニマルライフパートナー代表
獣医師、ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルカウンセラー。神奈川県藤沢市を中心に、茅ヶ崎市や平塚市などで往診を行っている。WANCOTTでは主に介護・老犬ケア・リハビリのエリアを担当する。
アニマルライフパートナー

犬と人の複合施設をなぜ横浜に?

4月20日に行われた内覧会は、主賓の神奈川県知事、黒岩祐治さんのあいさつから始まりました。

ワンコット_1

「施設を見学して口に出てくるのは『すごいな』という言葉でした。素晴らしい施設だと感動しています。神奈川県としては犬猫殺処分ゼロを達成しており、『いのち輝くマグネット神奈川』をメッセージとしています。WANCOTTはまさにペットの命も輝く施設だと思いました」と開設のお祝いを述べられました。

 

リハビリ・フィットネスは運動からケアまで対応

ここから施設の各エリアの紹介をしていきます。まずはリハビリ・フィットネス。健康な犬の運動不足の解消から機能回復を目指す術後のリハビリまで、幅広く対応できる最新機材がそろっています。人の施設も顔負けかもしれませんね!

「いずれも小型犬から大型犬まで使えるんですよ。動物看護師と共に、その犬の健康状態に合わせて効果的な方法を考えていきます」と丸田先生。いずれの機材を使用する際も、安全を確保するためにライフジャケットやハンドル付きジャケットを着用します。

●水中トレッドミル
ワンコット_2浮力を使って関節や骨に負担をかけないようにしながら筋肉アップができる。また、温水になっているためマッサージ効果もある。健康な犬だけではなく、老犬、後肢麻痺の犬、椎間板ヘルニアの犬にも使えるそう。

●陸上トレッドミル
ワンコット_ドレットミル修正1犬が乗った状態でも傾斜やスピードを変えられる。散歩ではなかなかできない歩き方の確認なども可能。

●バランスボール
ワンコット_4犬を乗せてバランスをとらせることで、筋肉や体幹を鍛えられる。体格や難易度に合わせ、さまざまな形のボールを使用。

●サーフバランスボード
ワンコット_5バランスボール3個の上にボードを乗せた機材は、大型犬でも乗れる広さがある。バランスボールより難易度が低いので初心者の犬向き。固定バンドをはずしたり、上でさまざまな動きをしたりすることで難易度が上がる。

 

介護・老犬ケアのエリアは医療関係者が24時間見守る

丸田先生をはじめ、動物病院への勤務経験がある動物看護師が常駐。医療スタッフが24時間見守ってくれるので安心です。

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防音扉をつけているので、認知症で夜鳴きをする犬でも受け入れ可能です。老犬に限らず様子が心配な犬と看護が必要な犬を診るエリアなので、状態や性格に合わせてお部屋を決めていきます。ホテルのような個室から、ボックスタイプのお部屋もあります。状態に応じて点滴もできるようになっているんですよ」

●診療室
ワンコット_7検査機器をそろえた診療室。隣には飼い主がゆっくりと愛犬に会える面会室もある。

●個室スペース
ワンコット_8犬が楽な姿勢や位置を調節できるように、クッションやベッドをたくさんそろえている。飼い主の持ち込みもOK。

●フリースペース
ワンコット_9老犬や介護が必要な犬がくつろげるスペース。脳トレを兼ねた遊びや、寝たきりの犬のリハビリなど専門家のそろった施設ならではのケアを受けることができる。

 

ドッグパークは国内最大級約600㎡の広さ

全天候型の屋内ドッグランは、国内最大級の広さ!ドッグトレーナーが見守っているので、ドックラン初心者でも安心して犬を遊ばせることができます。苦手なことや性格などを入り口で相談すると、入る際にトレーナーからサポートしてもらえます。

パークでは飼い主が犬と向き合い、犬のボディランゲージやストレスサインにも注目してもらいたいという思いがあるそう。要望があればトレーナーから犬のボディランゲージの解説を受けることもできます。

ワンコット_10オヤツとオモチャは持ち込み禁止。アレルギーがある犬への配慮や取り合いなどのトラブル防止のためだそう。

 

ペットホテルは個室と広い共有スペースが特長

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スタッフが夜間も付き添うペットホテル。部屋数は国内最大級の106室で、全て個室になっています。広々とした共有スペースでは犬が交代で遊ぶことも可能。滞在時間を楽しく過ごせるように工夫されています。

ワンコット_12部屋はキャビン(90×75×80cm)から最大のスイート(6.8畳)まで4種類ある。1泊最大34時間滞在できるので、余裕を持って迎えに来られる。料金の中にはそれぞれオプションで選べるサービスが含まれているため、ただ預けるという今までの概念とは全く違ったホテルとなっている。

ワンコット_13ここでの滞在を楽しんでいる様子が伝わる。

 

全スタッフが犬の情報を共有し、良い環境を作る

WANCOTTはセンターコア(エレベーター)を中心に全てのエリアを回遊できるようになっているため、スタッフが行き来しやすいことも大きな特長です。「部署やエリアごとに担当を分けるのではなく、全スタッフが情報を共有し、その犬にとって良い環境を作り上げていくことを目標にしています。犬の施設としてはそこが新しいところでしょう。」

スタッフが互いの意見や考えを尊重し、協力する体制が整っている施設は少ないとか。充実した設備に加え、万全のサポート体制も国内最大級といえそうですね!

《取材させていただいた施設》
WANCOTTO(ワンコット)
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横浜に登場した犬と人のための大型複合施設。施設全体は3000 ㎡の面積があり、国内最大級の規模となる。「楽しむ」「学ぶ」「健康」の3つの専門家が常駐し、飼い主と愛犬の充実した暮らしをサポート。日本の「アニマルウェルフェア」(動物愛護、福祉、共生)の向上を目指している。周辺にはお出かけスポットとして人気の元町、山下公園、中華街があり、犬と楽しめる環境が整っている。
Tel045-264-8730(10時~20時)

 

編集&ライター 金子志織プロフィール画像修正_200

編集&ライター。前職はレコード会社でミュージシャンのファンクラブ運営を担当。そのときに思い立って甲斐犬を迎える。初めての子犬の世話に奮闘するうちに動物への興味が湧き、ペット雑誌、書籍を発行する出版社に転職。その後、フリーランスの編集&ライターとして独立。飼い主さんと動物たちの暮らしに役立つしつけや防災の記事から、犬のウンチングスタイルなど雑学の記事まで作成。現在も犬と猫を中心に、ペット関連のさまざまな雑誌、書籍、Webメディアの制作に携わる。愛犬は人生に大転換をもたらした甲斐犬、ジュウザ(オス・12歳)。

愛玩動物飼養管理士1級、ヒトと動物の関係学会会員
防災士、いけばな草月流師範 

▶執筆サイト: sippo(from Shi-Ba/転載記事)
▶ブログ: しましまブログ
▶主な著書

はじめての柴犬との暮らし方 (いちばん役立つペットシリーズ)

ネコの看取りガイド


『はじめてのプードルとの暮らし方』(編集・原稿/犬種標準、暮らしのコツ、困った対策、健康チェックなど)
『ネコのキモチ解剖図鑑』(編集協力)など

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