出張型、グループ型、パピークラス、それとも幼稚園?目的にあったしつけ教室に行ってみよう! by鹿野正顕

  • シェア 257
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
studydogschool_197_620

以前に比べ、様々な場所で犬のしつけ指導を目的とした、教室が開催されるようになりました。しかし、一言にしつけ教室といっても、様々なサービスもあり、まだまだ一般の飼い主さんにとっては馴染みが薄いのではないでしょうか?
そこで今回のコラムでは、一般的なしつけ教室のそれぞれのサービスについて、その目的や学べる内容をご紹介いたします。

 

1.自宅に訪問してくれる「出張型レッスン」

多くのトレーナーが行っているサービスで、飼い主さんの自宅に訪問して、「カウンセラー」や「家庭教師」のように、飼い主さんとワンちゃんを指導してくれます。

出張型トレーニングでは、「吠える」、「咬みつく」、「トイレの失敗」など、それぞれの飼い主さんが抱える問題行動の改善を目的として行われることが多いですが、そのほかにも、「日常の犬の飼い方」、「愛犬との向き合い方・暮らし方」、「マンツーマンでのしつけ方」などを指導してくれます。

それぞれの飼い主さんとワンちゃんが抱える悩みや問題の解決、しつけ方指導を希望する方は、出張型のレッスンが適しています。

 

2.しつけ教室の会場に参加する「グループ型レッスン」

「学校」や「塾」、「習い事」に通うような感じで、飼い主さんとワンちゃんが一緒にクラスに参加し、何組かの飼い主さんとワンちゃんが同じ内容のレッスンに参加します。レッスンの目的は様々ですが、多くの場合は問題の解決よりも、ワンちゃんを社会で受け入れられる良い子に教育するための、飼い主さんの知識やしつけ技術の向上を目指すレッスンが主体となります。

その他にも、「ドッグダンス」「K9ゲーム※」など、飼い主さんとワンちゃんが一緒に楽しめるスポーツやゲームを目的としたレッスンなども開かれています。他の飼い主さんやワンちゃんとの交流を深めたり、ワンちゃんと楽しみながら何かを習いたい方は、グループ型のレッスンが適しています。
dsc_0031_572犬のしつけ方教室 スタディ・ドッグ・スクール® K9ゲームサークルの様子。
「ミュージカルチェア」という、犬と一緒に「椅子取りゲーム」を楽しむ競技です。

K9ゲーム®は、イヌが人と一緒に家庭で生活するために必要となる資質やマナーを、イヌに優しい方法で簡単に身につけられるように、ドッグトレーニングを楽しいゲームの形にしたものです。

makabe01_572真壁律江トレーナーが、子犬の幼稚園からドッグダンスまで幅広く指導をしてくれるPet Studio Hocci
※真壁律江トレーナー:Pet Studio Hocci代表、日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT)理事長

 

3.子犬のしつけ方を学ぶ「パピークラス」

子犬を飼い始めた飼い主さんと子犬が一緒にクラスに参加し、何組かの飼い主さんとワンちゃんが一緒に同じ内容のレッスンに参加します。パピークラスでは、赤ちゃんの育児を学ぶために両親が参加する「育児学級」のように、子犬の育て方について学びます。

飼い主さんは、人社会で一緒に生活していくために様々な人や他の犬、物や場所に慣らしていく「社会化教育」と、「トイレのしつけ」や「成犬になってからの問題行動」の予防としてのパピートレーニングなどを中心に学ぶことができます。

dsc_1327_572パピークラスで体をさわる練習をしている様子

最近では、しつけ教室以外でも動物病院やペットショップなどで開催されるようになり、「子犬の特性」や「子犬との向き合い方・暮らし方」なども指導してくれるので、子犬を飼い始めたばかりの方は、将来、愛犬と幸せに暮らしていくためには、参加したほうが良い必須のクラスとなります。

 

4.日中、子犬を預かって教育してくれる「子犬の保育園・幼稚園」

子犬の頃は、特に8~12週齢をピークに、人社会の様々なものに慣れていきます。そのため、子犬の頃はたくさんの経験を積むことが重要ですが、飼い主さんの都合から、日中、家の中でのお留守番が多くなってしまう子犬も少なくはありません。

そんな飼い主さんに代わって、トレーナーが保育士さんや幼稚園の先生のように、日中子犬を預かって、育児や教育を行ってくれるのが子犬の「保育園」や「幼稚園」です。

子犬の保育園や幼稚園では、たくさんの子犬が集まってコミュニケーション方法を深めたり遊んだりすることができるので、子犬もひとりぼっちで留守番するよりも楽しい時間を過ごすことができます。また、日常生活ではなかなか関わることができない多くの犬や、トレーナーを初めとした飼い主以外の人間と接するため、高い社会性を身に着けることができます

dsc_0321_572子犬の幼稚園では、みんなで楽しく走り回って遊んでいます!

留守中の子犬が心配な方や、家庭ではなかなかできない社会化教育やトレーナーによるしつけを望む方には、子犬の「保育園」や「幼稚園」は非常に適しています。

一言に「犬のしつけ教室」といっても、犬の年齢もライフスタイルも、教育したい内容も、それぞれの飼い主さんとワンちゃんによって様々です。

家庭犬のトレーナーは、「家庭教師」や「カウンセラー」、「学校の先生」や「保育士」など、犬の年齢や指導の目的、教育する内容によって様々な「犬の教育の専門家」として、飼い主さんとワンちゃんの幸せな生活をサポートしています。まだまだ犬のしつけは日本では定着しているとは言い難いですが、社会でより犬が受け入れてもらえるためには、飼い主さんが犬のことを学び、犬にも教育する必要があります。

しつけ教室に通ったことがない方は、是非、一度、目的に合ったしつけ教室を探して参加してみましょう!

 

ドッグトレーナー 鹿野 正顕(学術博士)

鹿野_photo_150pxスタディ・ドッグ・スクール 代表
株式会社 Animal Life Solutions (ALS)代表取締役社長
麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。
麻布大学卒業後、人と動物の関係に関する専門家の育成・普及を目指し、株式会社Animal Life Solutionsを設立し、飼い主教育を目的としたしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール」の企画・運営を行いながら、トレーナーとしても指導にも携わっている。2009年には世界的なドッグトレーナーの資格であるCPDT-KAを取得。
日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT)事業企画委員
CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer – Knowledge Assessed)
株式会社 Animal Life Solutions
スタディ・ドッグ・スクール
スタディ・ドッグ・スクール ペットドッグトレーナー育成コース

犬の行動学入門 [アニマルサイエンスシリーズ]

「ドッグトレーナー連載」をもっと読む

studydogschool_197_620

この記事が気に入ったら
フォローしてね!