愛犬2頭のダイエット作戦 シニアドッグもこれで痩せられた! by臼井京音

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去年、6歳と10歳の愛犬のダイエットにチャレンジしました。みごと、2頭とも減量に成功!その体験談を詳しくお伝えします。

 

犬も人も中年以降は痩せにくい!?

愛犬も飼い主も中年という我が家。私自身、30代半ばくらいから「食べる量は昔と同じでも体重が増えてしまう」ことに悩んでいましたが、愛犬にも5歳くらいを過ぎたら同じ現象が!以前と同じ運動量と食事量なのに、6歳のミィミィも10歳目前だったリンリンも、気づけば0.5kg前後、つまり人間に換算すると5kgほど体重が増加していたのです。

犬も人も、やはり中年以降は基礎代謝の量が減ってくるのだと実感しました。若い頃と同じ食事量では、年齢が上がるにつれて消費されるエネルギーが減ってくるので余剰分が体に蓄積されていくのです。

ダイエット-1愛犬は肥満気味ではありませんか?

 特に、ミィミィは5歳、リンリンは7歳で避妊手術をしてから、明らかに太りやすくなりました。ホルモンの分泌量が変化するため、オスもメスも不妊手術後は太りやすくなると聞いてはいましたが、そのとおり。

私はよく、愛犬の肋骨周囲を触って肉付きを確かめています。「1組、2組……」と、肋骨がはっきり確認できれば肥満は否定できるからです。けれども昨年の愛犬2頭は、「う~ん、これかな?」くらいのレベルでしか肋骨を触った感覚がわからず。

ダイエット-2肥満でなければ、犬を真上から見ればウエストのくびれがあり、背中や胸を触って背骨や肋骨が確認できます。ぜひ、愛犬の簡単な肥満度チェックを日課に!

さらにある日、ボールを追いかけて走り出したリンリンが「キャンッ」と悲鳴を上げたかと思ったら、ケンケンして3本脚でしか歩けない状態に!老化も発症要因になりますが、後肢靱帯が損傷を起こしてしまったのです。

人間同様、犬でも肥満は心臓病やがんといった生活習慣病をはじめ、椎間板ヘルニアや関節疾患など万病のもと。リンリンの脚への負担を減らすためにも、本気で愛犬2頭のダイエットを決意したのです。

 

よく聞く肥満予防法はすでに実践していたのに…

私はこれまで犬の病気に関する多くの取材歴や執筆歴があります。なので、次のような「肥満予防のための基礎知識」は心得て実践していました。

◆フードのパッケージに記載されているのは「標準(理想)体重」に対しての給与量。「現在の肥満の状態の体重」が例えば6kgで、6kgの犬に対する記載量を与えていては摂取過剰になり肥満は解消されない。

◆フードのほかにおやつを与えている場合、おやつのカロリーも考慮のうえフードを減らす必要がある。栄養バランスを崩さないために、おやつはごく少量にとどめる。

◆ささみジャーキーといったカロリーの高いおやつは控えめにしたり、使うならば細かく刻む。トレーニングではふだんのドライフードを活用する。

ダイエット-3強化したい課題ではとっておきのおやつの使用をおすすめしますが、ふだんのコミュニケーションも兼ねたトレーニングではドライフードの活用を

◆散歩では、速歩きをしたり、ときには走ったりして有酸素運動を取り入れる

確かに、私自身も体調を崩した時期に散歩量が数カ月減ったこともありますが、それでも2頭とも太ってしまったのは、やはり中高齢になって基礎代謝の量が減ったから!?

そこで、かまくらげんき動物病院の相澤まな副院長に相談することに。

<教えてくださった先生>
かまくらげんき動物病院 副院長 相澤まな先生

獣医師。獣医大学卒業後、勤務医を経て2008年9月よりかまくら げんき動物病院へ。(社)日本ペットマッサージ協会理事や中国南京農業大学人文学院教授などを務める。

かまくら げんき動物病院

 

食事は回数を増やす&満足感UPの工夫を!

相澤先生から新たに教わった肥満予防法が、実は愛犬2頭に大きな効果を発揮しました。

それは、食事回数を増やすこと

「人も犬も食事をすると代謝が上がり、体脂肪が燃焼されやすくなります。食事の回数を増やして1日をとおして代謝が高い状態に保てれば、太りにくくなるんです。リンリンちゃんもミィミィちゃんも肥満の状態まではいっていないので、まずはこれまでと同じ量を1日4~6回に分けて与えてみては?」と、相澤先生。

仕事の都合上、3回に分けた日もあれば、6回に分けた日もありますが、それを2カ月ほど続けると…。2頭とも6kgだったのが、5.7kgに減っていました。

工夫したポイント
(1)与えるフードの量を調節
散歩に行けない日は運動不足になりカロリー消費量が落ちるため、1日100gほど与えているドライフードを90~95gにしたこと。

(2)早食い防止食器を活用
小分けにして与えると1回の給与量が少なくなってしまい、食べ終わったあとの「え?これでおしまい?」という愛犬の表情が飼い主として切なく感じるので、1回の食事に時間をかけさせたこと。そのためにまず、早食い防止食器を活用しました。ときには1食分を、トレーニングをしながら手から一粒ずつ与えたりもしました。食事に時間がかかれば、愛犬の満腹感や満足感を高めてあげられるに違いありません。

ダイエット-4様々なタイプの早食い防止用のフードボウルがあるので、愛犬に合うものを選んであげましょう。ちなみに、食事中に喉にフードを詰まらせて「ゲフゲフ」することもあったリンリンですが、早食い防止食器に変えてからはその症状が出なくなりました。

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(3)散歩のしかた
運動によって代謝効率が上がるので、飼い主の減量作戦も兼ねて、散歩時にはダラダラと歩かず、なるべく坂を上れるコースを選ぶようにしました。有酸素運動ができ、足腰の筋肉も鍛えられます。

その結果。正直な感想としては、愛犬も私もそれほど頑張らずに痩せることができたのです。

これまで述べてきたことをすべて半年間継続して、愛犬は6kgだったのが5.5kgという理想体重になりました。
ダイエット-5-2坂道などを利用して、有酸素運動と筋力アップを日課にしているリンリン。理想体重を維持するためにも継続しています。

ただし、すでに肥満の状態にある場合は、運動そのものが呼吸器や心臓や足腰に負担をかけすぎてしまう恐れがあります。急激に食事量を減らすと体調が悪化する危険性もありますので、獣医師の指導のもとでダイエットに取り組むようにしましょう。

みなさんもぜひこの機会に、まずは愛犬の太り具合をチェックして、この記事を参考に肥満予防やプチダイエットを心がけてくださいね!

 

KyoneUsui
Writer&editor
臼井 京音(うすいきょうね)

ドッグライター・写真家として、15年以上にわたり日本各地や世界の犬事情を取材。毎日新聞の連載コラム(2009年終了)や、AllAbout「犬の健康」(2009年終了)、現在は『AERA』、『愛犬の友』、『BUHI』など、様々な媒体で執筆活動を行う。オーストラリアで犬の問題行動カウンセリングを学んだのち、2007年には、東京都中央区に「犬の幼稚園 Urban Paws」をオープン。犬の幸せを願うドッグトレーナーに支えられ、園長・家庭犬のしつけインストラクターとしても、飼い主さんに役立つ情報の発信に努めている。
自宅暗室で焼いたモノクロ写真は、ペットショップP2、ドッグリゾートWoof、ドッグサロンDogoldなどのインテリアにも使用。
東京都動物愛護推進員、東京都中央区の動物との共生推進員。

主な著書:『うみいぬ』『室内犬の気持ちがわかる本―上手な育て方としつけ方をアドバイス! 』
編集著書:
『最新版 愛犬の繁殖と育児百科』 『最新版 愛犬の病気百科』 『愛犬をケガや病気から守る本』

愛犬をケガや病気から守る本: 犬にも人にも優しい飼い方のメソッド

 

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