【ドッグトレーナー連載】アレルギー予防には犬が救世主?! by鹿野 都

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遊ぶのも一緒、よだれのついたボールでもへっちゃら♪

 

ペットを飼育する上で気になることの一つとして、アレルギーの問題がありますが、ペット飼育自体が人体に悪影響を及ぼすのでしょうか?
小学校に犬を連れての動物介在教育(動物を活用した教育授業)に長年かかわっていますが、犬に対するアレルギーがある子ども(授業の際に申請する子ども)は1クラスで0~1人くらいだったのが、最近では3~4名に増えてきて、かゆくなったりするので触ることができないというお子さんも出てきています。

 

犬の飼育とアトピー性皮膚炎の発症率との関係

アレルギーと言えば、ペット飼育はよくないように思えますが、実は、妊娠中にペット2頭以上室内飼育していると、生まれてきた赤ちゃんの喘息やアトピー性皮膚炎が発症する確率が低い傾向にあるという研究が報告されています。

もちろん、すでにアレルギーが特定されている場合は悪化させてしまうことがありますので、対策が必要になります。

また、生後1歳までに犬と生活をしていた子どもにはアトピー性皮膚炎の発症リスクの減少が見られ、猫の飼育では発症リスクが増加したという研究報告もあります。

我が家にはもうすぐ3歳になる息子がいますが、2頭の犬との生活の中で生まれ育っているので、今のところアレルギーなどの症状もなく、熱を出さずに本当に元気に過ごしています。これは犬たちのおかげかもしれませんね。

01_241犬との生活~お昼寝~

 

人の体には、ある程度のばい菌が必要なのかも

本来、人はある程度の菌を保ちながら、共存している生き物であったはずが、いつの間にか何でも「除菌」というように汚い物を排除するようになってしまいました。

当然、害のあるものもあるので、一概には言えませんが、人にとって良い菌まで害として取り除いてしまった結果なのでしょう。その点では、犬は外を裸足で歩くのでいろいろな「ばい菌」を持ち帰ってきます。ある程度の「ばい菌」が人の体には必要だったのかもしれませんね。

もちろん、両親の体質が遺伝することもありますので、犬を飼育していてもアレルギーになってしまうこともあります。すでにアレルギーの特定がなされている場合は悪化してしまうかもしれないので、ペットを飼育することはお勧めしません。

子どもが犬たちと生活することで、心の豊かさ、癒し、遊び相手になってくれるなど精神的な面での良い影響は知られていますが、アレルギーになりにくい体質にも一役かってくれるなんて、犬は人にとって欠かせない存在であることは間違いないですね。

 

 

学術博士 鹿野 都

DSC_3044トリミング麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて人と犬の関係を学び、主に子どもと犬について研究を進め、2008年に博士(学術)号を取得。 大学院中にアニマルセラピーで有名なアメリカのニューヨークにあるグリーンチムニーズにインターンを経験し、動物介在介入の現場で学んだ。 大学院中に放課後キッズワン教室という子どもと犬が遊びながら学べる教室を研究の成果をもとに運営し、現在ではスタディ・ドッグ・スクールにて引継ぎ平成26年で10年となる。動物介在教育の分野では実践と研究に取り組み、プログラム開発や指導を行っている。
動物介在教育指導者養成講座委員
セラピーアニマル評価者養成講座委員
動物介在教育マスターエデュケーター
麻布大学共同研究員

スタディ・ドッグ・スクール
スタディ・ドッグ・スクール ペットドッグトレーナー育成コース

 

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