【猫柄のひみつ1】三毛猫・サビ猫の性格 by富田園子

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最も人気のある柄といえば、「三毛猫」なのかなあと思います。白地に茶と黒のブチは、ほかの柄にはない“華やかさ”がありますね。海外でも「Mike」という愛称が知られています。そんな三毛猫、性格にある傾向があるといわれます。

 

三毛猫はツンデレ?

「猫はみんなツンデレだよ」という声が聞こえて来そうですが(;^ω^)
三毛猫は特に、ツンデレでプライドが高い性格といわれています。

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なぜかというと、三毛猫はメスばかりだから。基本的に、メスでないと三毛にはなりません。難しい説明は省きますが、茶の毛色と黒の毛色を同時にもつためには、性染色体がXX(つまりメス)でなければならないのです。

猫の場合、オスは甘えん坊でメスはツンデレという傾向があります。子育ての本能をもつメスは精神的に成熟しなければいけないのに対し、オスは子育ての必要がないのでいつまでも子どもっぽいのです。

特に若いうちに去勢をしたオス猫は男性ホルモンが出ないまま育つため、子どもっぽさは顕著です。顔つきも、未去勢のオスのように頬が張り出すこともなく、メス猫と見分けが付かないことが多いです。

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一方メスは、早いうちに不妊手術をしても、すぐにおとなびてクールな性格の猫が多い気がします。メス猫は生後半年で繁殖可能になるため、「若いお母さん」でもしっかり子育てできるように、早いうちに精神成熟するのかもしれません。

 

プライドが高いのはどうして?

基本的に、メス猫はプライドが高い傾向があります。なぜなら、繁殖の選択権は、メスにあるからです。繁殖期になると、たくさんのオスがメスに言い寄ります。そのなかから、メスは好きな相手を選びます。いくら強いオスがメスに迫っても、選ばれるとは限りません。力づくで交尾することは、猫の場合は不可能です。オスは選ばれるまで、じっと我慢の子なのです(;^ω^)

オスは、乱暴な言い方をすればメスなら誰でもいいのです。自分の子孫を残すためには、四の五の言ってる暇はありません。よって、プライドもへったくれもありません。

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というわけで、三毛猫はメスだからプライドが高いといえるのですが、「三毛は、ほかのメス猫よりも、よりプライドが高い気がする」という声があります。

これは仮説ですが、もしかしたら人間の扱いが影響しているのではないでしょうか。冒頭で述べたように、三毛猫は人気があります。人間がちやほやすることによって、あまり苦労をせずに生きていくことができ、プライドの高さができあがるのではないでしょうか。

 

サビ猫の性格は?

実は、サビと呼ばれる柄も、基本的にメスしかいません。サビは茶と黒が入り混じった毛柄で、やはりXXのメスしか基本はなれません。サビの性格の傾向はというと、やはりメスらしいツンデレさはあるものの、「愛想がよい」「賢い」という声が多くあります。

これも仮説ですが…サビ猫は、一般的にはあまり人気がありません(私は好きですが(;^ω^)「ゾーキン柄」なんてひどい呼称もあります(確かに見えなくもない…笑)。

ですから、生き抜くためには、人間に愛想よくしたり、知恵を使わないといけないのでは…などと推測します。三毛猫のように、ただそこにいるだけで人間がちやほや世話を焼いてくれるわけではないから、愛想のよさや賢さを身に付けるのかも…なんて思います。
毛色1_5我が家のサビ猫。一度サビ猫の良さを知るとハマるという話も聞きます。いわば玄人好みの柄?

 

オスの三毛やサビもいる!

三毛やサビは、性染色体がXXであるメスしかならないと書きました。ですがまれに、オスの三毛やサビも存在し、3万分の1の確率といわれます。こういった猫はXXYなどの性染色体異常であるといわれます。Ⅹが2つあるため、茶と黒を同時にもてるのです。こうした猫は、メスゆえのツンデレさはないのでしょう。

 

三毛猫・サビ猫図鑑

最後に、いろんな三毛猫・サビ猫をご紹介しましょう。

●理想の三毛柄?
毛色1_6日本猫保存会によると、三毛猫は顔の模様はハチワレで、交互に色分けされているのが最も好ましいとか。ハチワレで片側が茶、もう片側が黒の、まさにこんな柄かも。

●縞三毛
毛色1_7黒の部分にも茶の部分にも縞模様が入っている三毛猫のことを「縞三毛」と呼びます。

●薄三毛・淡三毛
毛色1_8「毛色を薄くする遺伝子(ダイリュート)」が入っているため、黒の部分がグレーに、茶の部分がクリーム色になった毛色。英語では「Dilute Calico(ダイリュート・キャリコ)」といいます。

●ブレイズ
毛色1_9サビ猫はなぜか顔の中心を境に左右で黒と茶に色が分かれることが多く、これを「Blaze(ブレイズ)」と呼びます。

●赤サビ
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●黒サビ

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茶と黒の配分は猫それぞれですが、茶が多いサビを「赤サビ」、黒が多いサビを「黒サビ」と呼びます。サビという名前はもともと、「鉄錆」から来ているようですが、赤サビ、黒サビというとますます錆っぽいですね…(;^ω^)

※猫の柄の名称(和名)は俗称です。

 

編集&ライター/日本動物科学研究所会員 富田園子ペットライブス,PetLIVES,猫,富田園子,日本動物科学研究所会員,うちの猫のキモチがわかる本,はじめての猫 飼い方・育て方,うちの猫の長生き大事典,猫と一緒に暮らす女の子のための飼い方ブック,幸せなハムスターの育て方,小鳥のキモチ

幼い頃から犬・猫・鳥など、つねにペットを飼っている家庭に育つ。編集の世界にて動物行動学に興味をもつ。猫雑誌『うちの猫のキモチがわかる本』の編集統括を8年務めたのち、独立。編集を担当した書籍・雑誌に『マンガでわかる猫のきもち』『決定版 猫語大辞典』『はじめての猫 飼い方・育て方』『うちの猫の長生き大事典』『猫と一緒に暮らす女の子のための飼い方ブック』『幸せなハムスターの育て方』『小鳥のキモチ』『幸せな文鳥の育て方』『フレブル式生活のオキテ』など。6匹の猫と暮らす愛猫家。

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