猫カメラマン伝授!ワンランク上の猫写真が撮れる5つのポイント【 ブレを退治】 by上村雄高

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「うちの猫、もっと可愛いのに…」ブレたり、暗かったり、シャッターチャンスを逃したり。写真を見てため息…そんな経験のある方は少なくないと思います。

「カメラは難しい」と、せっかく手に入れた一眼レフやミラーレス一眼がホコリをかぶっていませんか? カメラ初心者の方でも猫を可愛く撮れるように、猫カメラマンが撮影のポイントをお教えします。

取扱説明書とにらめっこする必要はありません。5つのポイントを知ったらあとはカメラ片手に猫と遊ぶように撮影を楽しんでください。

ワンランク上の猫写真が撮れる5ポイント
(1) 失敗写真の王様「ブレ」を退治する
(2) 「明るさ」で可愛さを引き出す
(3) 白を基準に「色合い」を決める
(4) 「連写」で一瞬を切り取る
(5) 「目にピント」で生き生きとした表情を撮る

 

ポイント(1) 失敗写真の王様「ブレ」を退治する

「いい表情が撮れた!」と思ったら、ブレブレ写真…。室内はカメラにとって十分に明るいとは言えません。猫の黒目がまん丸になる夜の撮影は失敗写真の宝庫。

ブレを退治するカギは「カメラの構え方」と「シャッタースピード」にあります。

 

■シャッターを押すときに動かないようにカメラを構える

カメラを横位置で構える時は、左手をカメラの下に添えます。シャッターを押す時にカメラが下に動かないように、しっかり支えます(写真左)。縦位置で構える時は右手でカメラの重みを支え、脇を軽く締めると、片手での撮影が楽になります(写真右)。

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しゃがんで撮影する時は右ひじをひざで支えます。テーブルにひじを付いたり、キャットタワーにカメラを置いたり、カメラの固定に使えるものはなんでも活用しましょう(モデルはネコリパブリック東京の徳永 有可さんです)。

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自分が腹ばいになって床に置いてしまえば、ローアングルの面白い写真が狙えます。とにかく、シャッターを押すときにカメラが動かないようにすることが大切です。

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■「絞り」と「ISO感度」でシャッタースピードを上げる

カメラをしっかり構えたうえで、ブレにくいシャッタースピードの目安は「1/60秒」前後です。

昼間の窓付近を除き、室内ではシャッタースピードが遅くなりがちです。「絞り(f値)」と「ISO感度」の設定でシャッタースピードを速くできます(設定方法はカメラによって異なります。取扱説明書をご確認ください)。

まず、普段カメラまかせで撮っている方も、「絞り優先」モードにチャレンジしてみましょう。カメラのメーカーや機種により表示は異なりますが、「A」「Av」などが絞り優先モードです。

絞り優先モードにして、絞り(f値)を一番小さい数字にします。絞り(f値)が小さいほど、シャッタースピードが速くなります。シャッタースピードはカメラが自動で合わせてくれます。

151124_vol1-04_572px左:一眼レフの絞り優先モード 右:ミラーレスの絞り優先モード

また、絞り(f値)が小さいほど、背景のボケが強くなります。

151124_vol1-05_572px左:f2.0で撮影したもの 右:f5.6で撮影したもの

次に、「ISO感度」を、昼は「400〜800」、夜は「800〜1600」を目安に設定します。ISO感度の数字が大きいほどシャッタースピードが速くなります。ISO感度を上げてもブレてしまう時は、「3200〜6400」まで上げてみましょう。

ただし、ISO感度を上げるほど画質が荒くなりますので、どこまで画質を許容できるか試してみてください。

ちなみに、ブレには2種類あります。シャッターを切った時にカメラが動いてしまう「手ブレ」と、被写体である猫が動いてしまう「被写体ブレ」。

手ブレはカメラの固定で防ぐことができます。被写体ブレはシャッタースピードを速くして防ぎます。動いている猫を撮る時は、ISO感度を上げてシャッタースピードを速くしましょう。

151124_vol1-06_572px左:ISO400、f4.0、1/50秒 右: ISO3200、f4.0、1/400秒

 

次回は、「明るさ」「色合い」「連写」「目にピント」をキーワードとする残りの4つのポイントについて詳しく説明します。

 

151124_vol3-catcafe撮影協力:ネコリパブリック東京 お茶の水店

ネコリパブリックは「里親捜しの自走型保護猫カフェ」。店内にいる猫は里親を探している保護猫です。気になる猫がいたらスタッフに声をかけてください。

東京都文京区湯島3-1-9 CRANEビル4階
JR/丸ノ内線「御茶ノ水駅」、千代田線「湯島駅」、銀座線「末広町駅」などから徒歩5分
TEL 03-5826-8920

<関連コンテンツ>
▶ ワンランク上の猫写真が撮れる vol.2 可愛さを引き出す

▶ ワンランク上の猫写真が撮れる vol.3 年賀状実践編

 

カメラマン 上村 雄高kamimura_profile_photo_161px

1971年生まれ。94年、法政大学社会学部卒。(株)IMJ、(株)DeNAでのWebディレクターを経て、2002年からネットショップ経営。09年、写真の学校卒業後カメラマンに転身。猫雑誌での撮影、ペット訪問撮影のほか、猫写真教室を主催。12年より原発被災地で犬猫を撮り続けている。著書に「ふわとろこねこ」(アスペクト)がある。

ブログ「猫撮る(ねことる)」

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