猫と私【猫の一休建築士】 by清水 満

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有りし日の愛猫「一休」と私

 

<連載が滞ってしまったお詫び>
前回の掲載から半年以上の時間が経ってしまいました。私の連載を楽しみにしていた読者の皆様にまずはお詫び申し上げます。

 

愛猫が逝ってしまった悲しみ

連載中に「今日の一休・海」でも書いていましたが、一休が昨年の2月に悪性リンパ種による胃の腫瘍が見つかりました。抗癌治療や自然療法を取り入れてなんとか病気の寛解を目指しましたが、半年後の8月18日に力尽き亡くなってしまいました。享年9歳と5ヵ月の命でした。亡くなった日は雲一つないどこまでも青空だったのを今でも思い出します。

a0c9ddd7f3d7c265cc966990f23c6994一休(右:当時4歳)と海(左:当時2~3ヵ月齢)。5年前、海が我が家に来たばかりのときの一枚。

 

私は今まで、色々な生き物や猫たちと暮らしてきましたが、その中でも一休は猫に関わる仕事にシフトした切っ掛けで、私にとっては特別な存在の猫であり、友であり、子供でした。

悪性リンパ種と解った時も、抗癌治療をして延命するか、自然に任せるかとても迷いましたが、担当獣医さんと真剣に相談した結果、寛解を目指し一休と一緒に病気と戦っていく決心をしました。

今では、それが一休に対してほんとうに良かったのか、しない方が良かったのか解答はでていません。
いろいろな思いや後悔がないかと言えば確かに有ります。
私にとって特別な猫であった一休が居なくなってしまった後には、悲しさや虚しさが押し寄せ、今で言う「ペットロス症候群」になっていたのかもしれません。
本業である建築やインテリアの設計の仕事は出来ましたが、猫について書こうとすると筆が進みませんでした。

特にこのペットライブスの連載については「今日の一休・海」というコーナーがあったので、書けませんでした。
ペットライブスの編集者にはこんな私の状態を理解して頂き、私が書ける心情になるまで連載の中断を受け入れてくれました。
担当編集者には大変なご迷惑をお掛けしましたが、この場をお借りしてお礼申し上げます。

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虹の橋を渡った一休

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一休のお骨を拾う私

 

新しい家族の受け入れ

そんな腑抜けな状態の私でしたが、周りの優しい友人(猫友)たちは優しく受け入れ元気付けてくれるのでした。その仲間達が保護した生後5ヵ月くらい子猫を、昨年の12月に縁があって譲り受け一緒に暮らす事になりました。
茶白のオスと三毛のメスの兄妹の2匹です。その1ヵ月後にはもう1匹、三毛の妹を受け入れました。
先住猫の「海」がお兄ちゃんの一休が居なくなってから、寂しいからなのか私に対しての甘えが激しくなった事も、子猫を受け入れるきっかけの一つでもありました。

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 お兄ちゃんが大好きだった海(右)

 

子猫たちは四谷で地域猫の活動(TNR)をしている友人達により、母猫と生後3ヵ月くらいの子猫4匹が保護されたのです。

母猫は避妊手術を施された後、元の場所に放されましたが、子猫たちはそれぞれの保護主さん(預かりさん)達に引き取られていきました。その子らの3匹が我が家に来たのです。
2ヵ月以上外で生活していた子猫たちは母猫から人間は怖い!危険!という教えが刷り込まれていて、保護した時点では人間には全く慣れていませんでした。

現在私の家に来て1ヵ月以上経ちましたが、子猫たちは私が少しでも動くとピューと逃げてしまいますし、近づくとフーッと威嚇する状態が未だに続いています。でも、最近は最初に我が家に来た時と比べると子猫との距離感は近づいてきています。

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先住猫との相性

先住猫の海とは、新しい猫を受け入れるための以下の手順をきちんと踏みました。

まずはお互いに使っていたトイレの猫砂の交換による臭いの確認、家に来た子猫たちはまずはカバーを掛けたケージの中での生活、海とはカバー越しでのお互いの顔が見えない状態での挨拶、一週間後にはカバーを外しケージの柵を挟んでの挨拶、それからのお互いの様子を観察して威嚇をしないのを確認してから問題ないと判断しケージの出入口を解放しました。

今では先住猫の海と子猫たちは一緒に遊び、猫団子になって寝るくらい仲良しになりました。

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現在とこれから

まだまだ子猫たちは私に心許していませんし、ご飯さんとしても認めてもらってはいません(涙)野性味が残っている状態ですが、そんな状態を観察するのも楽しいですし、新しい行動の発見もあります。猫と暮らす住宅の設計にはそんな状態がとても参考になります。
一休が亡くなった悲しみはまだまだ消えませんし、思い出も一杯ありますが、新しく家族となった子猫3匹と海との生活はとても楽しく幸せな気持にさせてくれます。

今回は私事について書かせて頂きましたが、一休の事を書かないでは次に進めませんでした。一休は亡くなってしまいましたが、タイトルは今まで通り「猫の一休建築士」で進させて頂きます。
次回からは、猫と住環境、猫情報などについて、ほぼ月1回の連載を更新していく予定ですので、皆様お付き合いよろしくお願いいたします。

 

【お知らせ】 
ドイツのペットサプリを販売している「マインシャッツ(Mein Schatz)」の主催するシンポジウムに、私・清水満がパネラーで参加する事になりました。
2月7日(土)代々木で開催です。
テーマは「ペットとの老後を考える」だそうです。
ドイツ在住の獣医師 クレス聖美先生によるドイツでのペット事情の講演の後、
ヒューマン・ドックトレーナーの須崎大さん、コラムニストの中村英里さん、クレス聖美先生、私の4人でお話します。
▼以下詳細です。
日時:2015年2月7日(土)14:00開演17:00終了
会場:代々木研修室(国際英語学校代々木教会ビル4階大会議室)
Tel:03-3375-6671
会費:500円
定員:60名様 ※満席となりました。
※クリックすると拡大画像をご覧いただけます。

 

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◆愛猫ギャラリー 【今日の海と子猫たち】

新しく家族になった四谷で保護された子猫たちです。先住猫の海 共々よろしくお願いします。

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清水 満

キャットライフ・キュレーター 清水満

一級建築士・愛玩動物飼養管理士
一般社団法人ペットライフデザイン協会 代表理事
猫作家プロデューサーペットイベントプロデューサー・猫関係セミナー講師

北海道生まれ。北海道の大自然の中、たくさんの動物たち(家畜・ペット・野生動物)と触れ合う環境で育ちました。もちろん動物大好き、猫大大好きです。大学卒業後はインテリアデザイナーを目指して東京へ。建築設計事務所、インテリアデザイン事務所に勤務の後、30歳の時、建築インテリア設計事務所「スタジオ・ナビ」を設立し独立。主にレストランや自動車のショールームなどの商業施設設計やマンションの企画などをしていましたが、愛猫の一休、海との路上での運命の出会いから、ペットと幸せに暮らす住宅の事を考えはじめ「わんにゃん健康住宅研究所」を立ち上げました。現在「ペット専門建築士」として活動中です。また、設計活動の傍ら「北の猫たち展」(札幌開催)などの展示会開催や猫作家支援、イベントの企画及び参加、TV出演など幅広く猫の専門家として活躍しています。

▶HP:わんにゃん健康住宅研究所
▶ブログ:猫の一休建築士

 

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