[獣医師コラム]愛犬の爪、伸びてませんか?爪の削れ方は犬種差、年齢差、足の不調によっても変わります

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愛犬の爪が伸びていても、気づいていない飼い主さんが意外と多いんです。そもそも、爪はどのぐらいの長さが適正なのか、どのぐらいの頻度で爪切りが必要なのか、あまりご存知ないようです。爪は伸びすぎると、折れたり巻き爪になったりして危険なので、今回は爪切りの大切さと注意点について取り上げます。

 

 あまり歩かない犬や小型犬は、月1回は爪切りを

爪はどんな犬種でも伸びます。体重が重いほど自然に削れるので、しっかりお散歩をしている大型犬は爪切りがいらないことが多いですが、体重10kg以下だとほぼ爪切りが必要です。また高齢になってお散歩に行かなくなると伸びやすくなるので、注意してください。

爪が伸びすぎると、巻き爪になって爪の先が肉球に食い込んだり、指が肉球ごとバラバラの方向を向いてしまい、爪が折れたり、歩き方がおかしくなってきたりします。また、爪と一緒に中を通る血管と神経も伸びてくるので、爪を伸ばしすぎると、切るに切れなくて困ることになります。

月1回トリミングに出す犬種であれば問題ないでしょうが、それ以上間隔が空く場合は、間で爪切りだけはした方がいいでしょう。

 

 いつもチェックしていると、爪の削れ方で変調に気づくことも

爪切りのタイミングは、個体差もありますが、普段、床を歩いても音がしない犬が、歩くとカチャカチャ音が鳴り出したら、爪が伸びて床に当たっているサインです。白い爪の場合は、中を通る血管がピンクに透けてみえているので、爪を切るときは出血させないように、その部分は避けて、少しずつ様子を見ながら切ること。

書籍などで、「1本切ってみて血が出なければ、その長さで切って大丈夫」といったアドバイスがみられますが、それは間違いです。重心のかけ方や歩き方が関係するので、四足すべて爪の伸び方は違います。後ろ足は蹴るので、前足より爪は伸びにくく、内側と外側の削れ方にも個体差が出ます。いつも見ていると、削れ方の変化で体の変調に気づくことも。特定の爪がいつもより伸びている場合は、足が痛くて浮かせている可能性もあるからです。

 

自宅で切るなら一気にやらないこと

爪切りを自宅で行うときは、いきなり一気にやらないように。一カ所ずつ行って、犬が嫌がる前にやめること。無理強いを重ねると、家でお手入れをさせてくれなくなるだけでなく、飼い主さんとの関係性が悪化しかねません。痛みを伴うような、犬が嫌がるお手入れは、無理をせず、動物病院やトリマーさんにお任せしたほうがいいでしょう。

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毛が長いコはかき分けて、爪の根元(指)をしっかりと持ちます。
切った破片の形は三角形になるイメージです。

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飼い主さんが切りやすく、犬がおとなしくしていられる体勢で。
くれぐれも無理はしないように!

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前足を後ろに折り返して切る場合は、切る長さが見えづらいので注意を。

 

箱崎加奈子

獣医師・トリマー・ドッグトレーナー 箱崎加奈子

アニマルクリニックまりも 院長

麻布大学獣医学部卒。気軽に立ち寄れるペットオーナーのためのコ ミュニティスペースを目指し、「ペットスペース&アニマルクリニックまりも」を東京都世田谷区、杉並区に開業。病気はもちろん、予防を含めた日常の健康管理、ケア、トリミング、預かり、しつけなどを行う。2011年「女性獣医師ネットワーク」を立ち上げ、女性獣医師のための支援 として、動物病院の働き口や技術向上のための講習会の紹介を行っている。

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